| NHKの「スーパー職人大集合!技能五輪に挑んだ若者たち」をたまたま見ました。これは昨年11月静岡県で開かれた技能五輪国際大会で活躍した日本代表選手の代表18人が出演したものですが彼らの話に引き込まれるように最後まで見てしまいました。
技能五輪は2年に1度開かれる「職人たちのオリンピック」です。自動車板金や機械組立、建具や石工、洋菓子製造や西洋料理など47種目で世界一を決めるものです。
参加資格は22歳以下の若者に限定、各地各国の予選を通過した選手が厳しい訓練を重ねて磨き上げてきたものづくりの腕を競います。
日本が静岡県での国際大会に送り込んだ代表選手は51人。世界の競合と渡り合い金メダル16個を獲得し、参加した46の国・地域の中でトップに輝きました。
テレビのスタジオにはその代表選手の代表18人が集合したのですが、ものづくりや手仕事に青春の情熱を傾けるようになった動機や支えてくれた親方や家族との感動秘話などを熱く語りました。
代表選手の一人一人はどこにでもいるような若者ですが、一人一人が手仕事を通して「汗と涙の青春ドラマ」を繰り広げているのです。それだけに彼らの語る言葉には重みがありました。
自動車板金に打ち込んでいる若者は「腕を磨いて新車発表会に出す車のボディ製作をしたい」と語っていました。
私は若い頃、浜松のヤマハ技術研究所で「トヨタ2000GT」を開発設計する一員として仕事をしたことがあります。第1号車を試作発表できた日の感動は今も忘れることはできません。
とともに思い出すのは、一枚の板金から車のボディをたたき出した一人の板金工の姿です。その人は会社の人ではありませんでした。優秀な職人を臨時に雇ったのです。
一人で研究所の中の試作工場に来て設計図と木型だけであのトヨタ2000GTの流線型の綺麗なボディを叩き出したのです。太い腕、精悍な顔つきそれでいて人なつっこい笑顔でした。
会社の上司が「彼の日当は君の月給を超えるよ」「男は誰にでもできない仕事ができるようにならなければね」と言ったことも思い出します。
ものづくりそして製造業は産業の基盤だと私は今も思っています。若者がものづくりに情熱を傾けてくれることほどうれしいことはありません。
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