2022年12月26日

 

 年用意聖夜の飾り取ることも と、今日の徳島新聞の四季の森に小野あらたさんの句が紹介されていました。

 

 近所のショッピングセンターに参りますと、クリスマスの飾りはすべて取り外されていました。早々とお正月の松飾がされている店もあり、年の瀬の風景となっていました。

 

 一年があっという間に過ぎ去ろうとしています。年年歳歳一年の過ぎ去る速さを身に沁みて感じます。

 

 私は今年も年賀状を300通ほど作成して投函しました。友人の中には年賀状を書くのを止めてメールにした人も多くいます。

 

 確かに300通の年賀状を作成するのは大変な手間がかかります。高齢になればなるほどその作業には時間がかかります。

 

 私も来年は80歳になるのでそろそろやめようかと思ったことがありますが、元気を出して作成しました。

 

 年賀状は一年に一度の大切な便りです。日本全国どこに住んでいる友人にも63円で届くのです。

 

 全国に散らばっている友人300人一人一人のお宅に郵便局員さんが直接伺って年始の挨拶状を届けてくれるのです。

 

 何と有難いことだろうかと私は思います。自分自身の正月を返上して、寒中に配達してくれる郵便局員さんに感謝したいと思います。

 

 お正月に届いた年賀状を見て友人の健在を確かめるのも嬉しいものです。そんなわけで私は80歳を越えても元気なうちは年賀状を出し続けたいと思っています。

2022年11月29日

 

 第32回日本伝統俳句協会四国支部俳句大会が23日、松山市のリジェール松山で盛大に開催されました。この大会に私は祖谷の誌友の皆さんとともに参加してきました。

 

 前日、道後温泉のホテルで一泊することにしてJRで参りました。JRの旅は久しぶりで徳島から高松、高松から松山と車窓から冬紅葉に染まった四国の山や小春日和の瀬戸内海を眺めながら参りました。

 

 道後温泉のホテルにチェックインした後、道後公園で吟行しました。銀杏黄葉や枯れてゆく萩の美しさなどを鑑賞しました。

 

 その後、ロープウエイやリフトで松山城にも登りました。桜紅葉が綺麗でした。小春日和の街は何処を歩いても風情があり、松山は豊かな街であることを実感しました。

 

 いたるところに俳句ポストがあり、路面電車の中にまであり、私もできたばかりの俳句を投函してきました。

 

 俳句大会の当日は時雨模様の天候となりました。私たちはこの日は吟行をしないで会場に直行しました。会場では地元の皆さんが大勢で役員をしてくださっていました。

 

 大会では今井肖子さんの講演がありました。今井肖子さんはお母さんである今井千鶴子さんの近況や祖母の今井つる女さんの思い出を語りました。松山に縁の深い方々のお話は大変感慨深いものでした。

 

 今回の俳句大会の旅でこんな句ができました。

 

平らかや小春日和の瀬戸の海

注連飾る海へ伸びゆく参道に

うどん屋に皇帝ダリア高々と

ひろびろと穭田続く伊予に入る

穭田も黄金の色や予の国は

煙突の煙真っ直ぐ秋空へ

鈴生りの柿をどなたも見てをらず

鈴生りや自家菜園の蜜柑にも

稀に赤混じる四国の照黄葉

冬耕と云ふほどでなく畑に出て

家ほどの山茶花咲ける町屋かな

新幹線生みの親なる里の秋

枇杷の花この駅もまた無人駅

泡立ち草皇帝ダリア並び立つ

ターナー島指呼に皇帝ダリア立つ

家毎に蜜柑の実る伊予の秋

家々に蜜柑たわわや予の国は

街路にも蜜柑の実る街に来て

小春日を俳句ポストのある街で

銀杏散る十重に二十重に敷き詰めて

天辺に緑を残し銀杏散る

翡翠は水に小鳥は山に来る

坊っちゃん電車来れば小鳥の散らばれる

坊っちゃん電車行けば小鳥の戻り来る

枯萩に残る緑の鮮やかさ

枯れて行く萩に明るさありにけり

裂けるほど口開け石榴たわわなる

鈴生りの石榴いづれも口開けて

美しく枯れて音なく柳散る

その下に彩り広げ柳散る

その葉まで朱色に染めて実南天

その上の屋敷の庭の実南天

公園の奥に真っ赤な紅葉かな

日当たっていよいよ真っ赤なる紅葉

喬木を駆け上がりゐる蔦紅葉

やや暗き所にありし蔦紅葉

公園を巡り紅葉に足止める

紅葉と云ふ天然の美しさ

曲がる度桜紅葉の登城坂

冬晴れの城石鎚の峰も見え

マドンナのロープウエイにも冬温し

ロープウエイにもマドンナの街冬温し

石垣に桜紅葉の美しき城

天守閣前まで桜紅葉かな

見惚れゐる桜紅葉の赤であり

大会は時雨るる城を前にして

2022年11月2日

 

 私は10月24日から30日まで3年ぶりに上京して来ました。25日には2022年大光会全国県代表世話人会に出席し、3年ぶりに対面で懐かしい同志の皆様とお会いすることができました。

 

 この機会を利用して新装した虎屋赤坂店で季節の和菓子をいただき、宿泊したホテルニューオータニでは広い庭園で吟行を楽しみました。

 

 上野のアメ横にも足を伸ばしました。コロナ禍のため途絶えていた観光客も少しづつ回復しているようでした。商店の人々は歳末の賑わいが今から楽しみだと言っていました。目玉商品として松茸が並んでいました。外国からの観光客もちらほら散見されました。

 

 川越では川越城本丸御殿と市立美術館そして市立博物館を見学しました。川越城を創建した太田道灌の生涯が漫画で紹介されており、ゆっくりと拝見できました。

 

 小江戸と呼ばれる川越の蔵造りの街並み、そして時の鐘にも参りました。菓子屋横丁ではできたばかりの飴をご馳走になりました。名物のさつま芋のチップスも美味しかったです。

 

 立川の国営昭和記念公園では汽車の形をした乗り物で広い園内を一巡しました。公園の銀杏並木は銀杏が鈴生りでした。途中下車して日本庭園にも立ち寄りました。紅葉が美しかったです。

 

 日本庭園には盆栽苑があり、さまざまな盆栽が並んでいました。小さな盆栽の中に大自然が息づいていました。どの盆栽も見事に紅葉していました。

 

 茶室もあり、ゆっくりと日本庭園を眺めながら抹茶と和菓子をいただきました。庭園の茶室には柿、栗、新米の藁などが飾られていました。

 

 小田原城や小田原宿の跡にも参りました。小田原では蒲鉾の老舗の本店で珍しい石榴のジュースをいただきました。

 

 こんな句ができました。

 

菊どんと活けて新装せし老舗

和菓子には旬のありけり栗鹿の子

都心にも芒の戦ぐ庭のあり

ひろびろと芒の咲けるホテルかな

天高しホテルの滝を見上げれば

滝の辺に咲き残りしは萩の花

アメ横の今日の目玉は松茸と

歳末の街にも一度来られよと

秋日濃し本丸御殿石庭に

秋日差す庭の箒目際立てて

内庭に石蕗の花咲く博物館

内庭に水琴窟と石蕗の花

蔵の街巡りてをれば暮れ早し

秋空に男前かな時の鐘

秋一と日汽車の形の乗り物で

銀杏の鈴生りなりし園巡る

庭園の紅葉水面まで染めて

紅葉の日本庭園茶屋で見る

雪吊りの終りし松の高さかな

逃げたかたと見ればまた来て赤蜻蛉

ほととぎすとはこんなにも犇ける

ほととぎす草の煌めき咲ける庭

小さかり盆栽苑の鶏頭は

蔓のごと盆栽苑の竜胆は

庭園の茶室の庭に野菊咲く

近づいて見れば野菊の繊細な

噴水を背にコスモスの鉢並ぶ

噴水もコスモスもまた美しく

天守閣前は今年も菊花展

敗荷の水に鴨来て翡翠も

小田原の宿場の跡や柳散る

酸つぱくて甘き石榴のジュースかな

蒲鉾の老舗秋明菊咲ける

遠目にも秋明菊の白さかな

空港に柿栗林檎並ぶ市

産直の柿よ栗よと空港に

機窓より積雪の富士眺めもし 

暮れ早し富士の姿もおぼろげに

2022年9月26日

 

 私は24日に浜松市で開かれた静岡大学浜松キャンパス100周年記念式典に参加するため約3年ぶりに新幹線に乗って浜松に参りました。

 

 静岡県では23日夕方から遠州灘の沖合を通過した台風15号の影響で、線状降水帯が発生し静岡市を中心に大きな被害を受けました。

 

 東海道新幹線も大雨のため23日夕刻から24日午前中まで静岡と豊橋間で運休。在来線も運休したため、新幹線の駅で一夜を過ごす人が多く出ました。

 

 私は23日の午後1時半に浜松に到着していましたので駅前のホテルの9階の部屋で安全に大雨の一夜を過ごすことができました。

 

 明けて記念式典当日の24日は前日の大雨が嘘のような秋晴でした。式典会場のアクトシティ浜松大ホールへはホテルから歩いてまいりました。

 

 式典は午後1時の記念演奏から始まりました。静岡大学吹奏楽団の皆さんが静岡県と静岡大学になじみの深い曲の数々を演奏してくれました。

 

 記念式典は午後2時から始まりました。工学部長で記念事業実行委員会委員長である喜多隆介さんが式辞を述べ、静岡大学学長で記念事業推進委員会会長である日詰一幸さんが挨拶しました。

 

 来賓祝辞に続いて浜松キャンパス100年の歩みが情報学部長の笹原恵さんから発表されました。100周年記念事業も工学部長の喜多隆介さんから紹介されました。

 

 15時45分からは記念講演があり、名古屋大学未来材料・システム研究所教授の天野浩さんが「これまでの100年、これからの100年」と題して講演しました。

 

 式典の後、私は式典に参加した友人とともにホテルの近くにある鰻の老舗「うなぎ八百徳本店」で鰻重をいただきました。浜松の鰻だけに美味しかったです。

 

 翌25日はヤマハで勤務していた時の60年前の上司ご夫妻とホテルで会食懇談しました。お二人ともご健勝で3年ぶりの再会は話が弾みました。

 

 今回の浜松の旅でこんな句ができました。

 

淡路では青田苅田と入り混じり

淡路ではここにも古墳竹の春

淡路行くあそこもそこも竹の春

すっぽりと霧の中なる関ケ原

霧流れ意外に狭き関ケ原

木曽三川過ぎて名古屋も霧の中

浜名湖も鰻の池も霧の中

爽やかな駅のピアノに迎へられ

霧晴れて三年ぶりの浜松に

連休の度に台風来る日本

豪雨過ぎ雲一つ無き秋空に

豪雨禍の噓のやうなる秋晴れに

秋晴れて百周年の式典に

爽やかな吹奏楽で始まりし

声出さぬ万歳なれど爽やかに

食の秋ならん鰻の名店へ

浜松の鰻重旨し秋惜しむ

六十年前の上司と秋惜しむ

八十路なる上司夫妻と秋の宴

初茸に新米新酒新蕎麦も

品書に秋の季題が五つ六つ

会席の締めは松茸ご飯かな

デザートは栗のムースと藷アイス

浜松に二泊三日の秋の旅

浜松の秋は駅でも音楽祭

伊吹山まで一面の豊の秋

秋空に飛行機雲の次々と

肩の凝りテープで癒す秋の旅

2022年8月7日

 

 広島は6日、77回目の原爆の日を迎えました。広島市中区の平和記念公園で市主催の平和記念式典が開かれ、被爆者や遺族、岸田文雄首相ら2854人が参列。式典には99カ国と欧州連合の代表や、公明党の山口那津男代表も出席しました。

 

 山口代表は同日夕、式典に参加した国連のグテレス事務総長と広島市で会談し、「核兵器のない世界」の実現へ日本が果たすべき役割を巡って意見を交わしました。

 

 山口代表はグテレス事務総長が式典のスピーチで核保有国に対し、核兵器の「先制不使用」の約束や、非核保有国に核兵器を使用せず、脅迫しないよう求めたことに触れ、日本国民が強く求めることと歓迎。ニューヨークで開催中の核兵器禁止条約(NPT)再検討会議において「最終文書に反映されることを期待する」と語りました。

 

 また、式典のスピーチでグテレス事務総長が「希望の兆しはある」と評価した核兵器禁止条約について、山口代表は来年の第2回締約国会議でオブサーバー参加へ「政府が早く表明できるよう道筋をつけたい」と語りました。

 

 グテレス事務総長は、各国の核・ミサイル開発が進み、「核戦争を避けることがさらに難しい状況になっている」と危機感を表明。「その否定的な流れを反転させ、核軍縮を進める流れを作っていかなければならない。公明党が核軍縮を進める先頭に立って行動していることに感謝する」と述べ、さらなる協力の深化を望みました。

 

 私は広島の平和式典をテレビで見ました。また録画でも繰り返し見ました。こんな句ができました。

 

 核威嚇する国今も原爆忌

 核兵器無き世を願ひ原爆忌

 戦争は今もと云ふ子原爆忌

 戦争は愚かと云ふ子原爆忌

 核兵器愚かと断じ原爆忌

 先制使用せぬを約せと原爆忌

2022年7月27日

 

 公明党の山口那津男代表は26日午前、衆院第2議員会館で記者会見し、8月1日から米ニューヨークの国連本部で開かれる核兵器不拡散条約(NPT)運用検討会議について「唯一の戦争被爆国である日本が核兵器廃絶に向けイニシアチブ(主導権)をどうとっていくか。その姿勢を示す絶好の機会であり、しっかり訴えていただきたい」と日本のリーダーシップに期待を寄せました。山口代表の発言は大要次の通りです。

 

一、この会議は、岸田文雄首相が参加して主張を述べる重要な機会だ。(6月の)核兵器禁止条約締約国会合は、NPTとの協力を意識して締めくくられた。NPTで核廃絶へどう道筋を示すかが問われる。

 

一、これまでの「核不使用」を保つことが最低限重要だ。さらに進んで核軍縮をどう進めるかが具体的な課題になる。今年1月に核兵器を保有する(米・ロ・英・仏・中の)五つの国が「核兵器の使用は回避しなければならない」との共同声明を出し、核軍縮に向けた議論の必要性にも言及した。共同声明を一つのベースにして核軍縮の方向付けを成し遂げてもらいたい。

 

一、日本は来年のG7サミット(先進7カ国首脳会議)の広島開催を展望するなか、重要な一里塚として今年8月6日に広島、9日に長崎で平和式典を行う.また、(11月の)G20(20カ国・地域)首脳会合の機会も生かして、核保有国と非保有国の橋渡しをする日本の重要な立場と姿勢を固めて「核兵器のない世界」へ前進していきたい。公明党も首相をしっかり支え、前進を図りたい。

 

一、(党創立者である創価学会の池田大作名誉会長が発表した緊急提言について)核保有国が「先制不使用」で合意し、NPT会議の最終文書に盛り込むべしとの趣旨だ。党としても真剣に受け止め、議論していきたい。公明党は「核兵器の不使用を継続すべきだ」と訴えてきた。核保有国5カ国の共同声明の延長上に位置づけられるものと思っている。

 

一、ウクライナ侵略でロシアが核兵器で威嚇する事態が生じた。ロシアも含めて共同声明をしっかり確認した上で(先制不使用の原則に関し)合意できる道筋を作っていくことが大切だ。岸田首相には、そうした流れをリードする役割を果たしていただきたい。

 

 岸田首相は唯一の戦争被爆国日本の首相としてこの発言を重く受けとめてもらいたいと私も思います。そして核戦争の心配のない世界をこの地球上に作っていただきたいと心から切望します。 

2022年7月9日

 

 8日午前11時半ごろ、奈良市の近鉄大和西大寺駅前で、参院選の応援演説中だった自民党の安倍晋三元首相が銃撃されました。安倍氏は首と胸付近から血を流し、心拍停止の状態で病院に搬送されましたが、午後5時3分に死亡しました。

 

 発砲したと見られる男は現場で取り押さえられ、県警は殺人未遂容疑で現行犯逮捕し、今後は、殺人容疑で詳しい動機などを調べることになりました。

 

 首相経験者が選挙期間中に殺害される戦後例のない事件は、国内外に衝撃を与えました。岸田文雄首相は首相官邸で記者団に「民主主義の根幹である選挙が行われている中で起きた卑劣な蛮行で、決して許すことはできない」と非難しました。

 

 公明党の山口那津男代表は、東京都新宿区の党本部で記者団に対し大要、次のような見解を述べました。

 

一、安倍元首相が亡くなられたことに心からお悔やみを申し上げたい。このような結果になったことに対し、激しい憤りを感じている。このような暴挙を断じて許してはならない。こうした言論封殺をはね返して、民主主義の本来のあるべき姿を示していきたい。安倍元首相とともに長く政権を担ってきた成果を今後も充実させていくために努力していく。

 

一、民主主義の最も基本的な表れである参院選の最中に言論を封殺するような暴力行為が行われたことに対して断固、厳しく非難する。こうした卑劣な行為が二度を行われないよう万全を期していくことが必要だ。また、こうしたことに屈することなく、堂々と言論にょる主張を有権者に訴えていく姿勢が大切だ。訴え抜いて有権者に声が届くようにしたい。

 

一、死去の報道に接し、すぐに岸田文雄首相に電話をして、お悔やみを申し上げた。その上で「ともに安全に万全を期し、選挙が民主主義の根幹であることを踏まえ、暴力に屈してはならないという姿勢を国民に示していこう」と確認した。

 

 私は森喜朗内閣と小泉純一郎内閣で総務副大臣を務めましたが、同時期に安倍晋三さんは官房副長官を務められました。毎週月曜日だったと記憶していますが、朝、首相官邸に全副大臣が集まって会議を行いました。

 

 副大臣会議の進行役はいつも安倍晋三官房副長官が務められました。様々な懸案事項が協議され、この国の将来展望についても意見を交わし合いました。

 

 会議のあと、首相官邸で朝食をともにしました。安倍晋三さんは40歳代、私は50歳代でした。ともに溌剌としていました。安倍晋三さんはいつも明るく爽やかで、人の話に耳を傾ける人でした。私も親しくしてきました。懐かしい思い出です。

 

 あの安倍晋三さんが突然に亡くなりました。突然の訃報に言葉もありませんが、67歳は若過ぎます。まだまだ頑張ってほしい人でした。心から哀悼の意を表したいと思います。 

2022年6月21日

 

 第26回参議院議員選挙があす22日公示されます。公明党は7選挙区(埼玉・東京・神奈川・愛知・大阪・兵庫・福岡)の全員当選と比例区で800万票、7議席の獲得を目指します。連立政権を組む自民党とともに勝利し、安定した政権基盤を確保したいとしています。

 

 今、政治に求められていることは何か。公明党の山口那津男代表は、コロナ禍やロシアによりウクライナ侵略、物価高騰、加速する少子高齢化や格差拡大などを挙げ、「この難局を乗り越え、国民の不安を取り除き、安心を届けて未来に希望を持てるようにすること」と強調しています。

 

 その上で、「責任を持って政策を実現する力があり、日本を前に進めることができる政党を選ぶことが今回の参議院議員の意義だ」として、確かな政策実現能力を持つ公明党への支持を訴えています。

 

 物価高騰に対して公明党は「国民生活総点検・緊急対策本部」を設置し、4300件超の現場の声などを基に2回にわたって岸田文雄首相に緊急提言、政府の総合緊急対策に反映させました。

 

 その結果、石油元売りへの補助金が拡充されガソリン価格は抑制されています。地方創生臨時交付金の拡充は学校給食費や公共料金の負担軽減など自治体の物価高対策に役立っています。公明党の強い主張で補正予算も成立し、今後の不測の事態にも万全を期しました。

 

 公明党が迅速・的確な手を打てるのは、国と地方の議員ネットワークを生かし、生活者の声を敏感にキャッチする「小さな声を聞く力」を持っているからです。国民に安心を届ける政策を示し、実現できるのは公明党であると強く訴えたい。

 

 しかしながら、兵庫をはじめ公明党が候補を立てる7選挙区の情勢は大変に厳しく、比例区も目標議席の獲得が見えていません。あすの公示から18日間の戦いで劣勢をはね返し、断じて勝利したいものです。

2022年5月19日

 

 ロシアのウクライナ侵攻に伴って、ロシアのプーチン大統領はしばしば核兵器の使用をほのめかす発言を繰り返し、威嚇しています。

 

 核兵器が実戦で使用されかねない現実の脅威に直面している事態を受け、公明党の山口那津男代表は18日午後、首相官邸で岸田文雄首相に対して核兵器の使用を断じて阻止し、「核兵器の不使用の記録」を維持するために、強力な取り組みを求める緊急提言を手渡しました。

 

 岸田首相は「提言をしっかり受け止めたい」と応じました。

 

 席上、山口代表は唯一の戦争での核兵器の被爆国である日本こそ、核兵器使用の甚大な被害を伝える責務があると力説。「被爆の実相」について、あらゆる場面を通じて世界に発信する重要性を訴えました。

 

 具体的には、日本が来年主催するG7(先進7カ国)の首脳会合を広島、外相会議を長崎で行うように提言しました。

 

 その上で、各国の政治指導者に被爆の悲惨さを実感してもらう意義を語りました。

 

 さらに、今年6月20日にオーストリアのウィーンで開かれる「第4回核兵器の人道的影響に関する国際会議」に際して被爆者代表を含む日本政府代表団の派遣を主張しました。

 

 また「第5回」は8月6日と9日の広島、長崎の平和祈念式典に併せて開催するよう求めました。

 

 また、広島、長崎への原爆投下以降、77年に及ぶ「核兵器の不使用の記録」について、永遠に維持すべきだと強調しました。

 

 「核兵器のない世界」に向けて来週の日米首脳会談で日本の思いを伝え、米国など核保有国による核兵器禁止条約への理解を促進するよう提起しました。

 

 岸田首相は「日米首脳会談の際にしっかり頭に入れ、(政府内で)何ができるかよく議論したい」と答えました。

 

 加えて、山口代表は、ロシアによる核威嚇によって核抑止は「危険な基礎」であることが一層明確になったと指摘。

 

 核のない世界に向けて各国の政治指導者らによる「国際賢人会議」を今年中に広島で開く方針に触れ、「『核抑止に代わる安全保障のあり方』に関する議論を日本が主導し、賢人会議で検討のスタートを」と訴えました。

 

 岸田首相は「核抑止に代わる安全保障の考え方も検討の対象として考えたい」と答えました。

 

 公明党は核兵器禁止条約の締結国会議へのオブザーバーとしての出席を提言していますが、今後はこの点についても政府や与党の間で議論を深めていただきたいと私は期待しています。 

2022年3月18日

 

 政府は17日、新型コロナウイルス感染症対策本部を持ち回りで開き、18都道府県に適用中の「まん延防止等重点措置」を21日の期限で全面解除することを決定しました。

 

 解除されるのは、北海道、青森、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、香川、熊本。1月9日から適用が始まった重点措置の対象地域は約2カ月半ぶりに無くなりました。

 

 対策本部では新たな基本的対処方針を決定。高齢者施設や保育所で職員らへのワクチンの3回目接種を速やかに行うことを明記しました。

 

 一方、イベントの人数制限は感染対策を条件に撤廃し、保健所による濃厚接触者の特定を高齢者施設に集中するなど経済社会活動の維持に重点を置くことになりました。

 

 岸田文雄首相は17日の参院予算委員会で「対策を維持しながら社会を回すことによって、リバウンドをしっかり防いでいきたい」と強調しました。

 

 出口が少し見えてきたものの、新規感染者は依然として高止まりしており、17日も国内で5万3588人、徳島県でも186人を数えています。

 

 感染者の累計は国内で597万5345人、徳島県で1万4559人。死者の累計は国内で2万6797人、徳島県で78人となっています。

 

 「まん延防止等重点措置」全面解除されたからと警戒を緩めることは禁物です。引き続き最大の警戒感をもって新型コロナウイルスと対処していかなくてはなりません。

2022年3月5日

 

 政府は4日、新型コロナ対策本部を開き、18都道府県で「まん延防止等重点措置」を21日まで延長することを決めました。

 

 感染力の強い変異株による「第6波」はピークを過ぎたとみられますが、感染者数の減少ペースは鈍化傾向にあります。 

 

 重症者リスクが高い高齢者施設や子どもがいる家庭内での感染はなお続いており、行動制限の長期化が懸念されます。

 

 21日まで重点措置を延長するのは北海道、青森、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、石川、岐阜、静岡、愛知、京都、大阪、兵庫、香川、熊本の18都道府県。

 

 これに対して、福島、新潟、長野、三重、和歌山、岡山、広島、高知、福岡、佐賀、長崎、宮崎、鹿児島の13県は6日で解除されます。

 

 政府は3連休最終日の21日まで飲食店での酒類提供制限などを続けた上で、新年度に向け経済活動を徐々に再開させたい考えです。

 

 しかし、大都市圏で重症者向けを含む病床利用率が高止まりしており、大きな懸念があります。

 

 このため「第6波」収集のカギとなる高齢者へのワクチン追加接種の進展と、子どもの感染対策に全力を挙げることになりました。

 

 徳島県でも4日の新規感染者は280人で感染者の累計は1万2042人となりました。死亡者も1人あり、累計では75人となっています。

 

 徳島県では7日連続で1日当たりの感染者が200人を超えており、1月以降、高齢者施設でのクラスターは計11例、児童利用施設でのクラスターは29例を数えています。

 

 県では高齢者施設への対策を強化するとともに5歳から11歳への小児用ワクチンを17市町の63医療機関で接種するとしています。

2022年2月19日

 

 政府は18日夜、持ち回りの対策本部で、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」について、17道府県への適用を3月6日まで延長し、5県は解除する方針を決定しました。

 

 重点措置を延長するのは、20日が期限の北海道、青森、福島、茨城、栃木、石川、長野、静岡、京都、大阪、兵庫、岡山、広島、福岡、佐賀、鹿児島の16道府県と27日が期限の和歌山県。山形、島根、山口、大分、沖縄の5県は20日で終了することになりました。

 

 以上により、3月6日まで「まん延防止等重点措置」が適用されるのは計31都道府県に減ることになりました。

 

 改めてこの31都道府県を列挙しますと東京、北海道、京都、大阪、青森、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川、新潟、石川、長野、静岡、岐阜、愛知、三重、和歌山、兵庫、岡山、広島、香川、高知、福岡、佐賀、長崎、熊本、宮崎、鹿児島です。以上の31都道府県には引き続き「まん延等重点措置」が適用されることになりました。

 

 18日午後8時現在、国内の新型コロナウイルス感染者はこの日だけで8万7723人。合計では434万4327人。死者は2万1468人となりました。

 

 四国でも徳島県がこの日だけで242人。合計では8219人。死者は71人。香川県がこの日だけで445人。合計では1万4713人。死者は58人。愛媛県はこの日だけで209人。合計では1万4693人。死者は105人。高知県はこの日だけで222人。合計では1万0293人。死者は60人となっています。

 

 新型コロナウイルス感染者は変異株「オミクロン株」の流行による「第6波」で急速に増えています。一部に感染者が減少している地域も見られますが、まだまだ警戒を解くことはできません。

 

 2月も3月も私達は従来にも増して三密を避け、マスクをかけ、手洗いを励行してまいりましょう。政府や自治体の皆さんには一日も早く3回目のワクチン接種を希望する全員の皆さんに接種ができるよう真剣に取り組んでもらいたいと切望します。 

2022年2月11日

 

 新型コロナウイルス感染症の感染爆発が止まりません。10日には全国で9万9694人が感染し、国内での感染者数は計368万1997人になりました。死者は1万9940人となりました。

 

 徳島県でも10日、過去最高の330人が感染し、計6714人の感染者となりました。死者は71となりました。

 

 東京都のモニタリング会議で専門家は「危機的な感染状況が続き、社会機能の低下が深刻になりつつある」などと述べた上で、感染の急増によって、都内の療養者数が第5波のピーク時をはるかに超え、都民のおよそ80人に1人が療養しているとして、体制の整備、充実が必要だと指摘しました。

 

 政府は10日、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」について、13都県の適用期間を3週間延長し、新たに高知県を対象に加えることを決めました。専門家らでつくる基本的対処方針分科会に諮問し、了承されました。

 

 13都県の重点措置の期限は今月13日から3月6日に延びました。高知県への適用は今月12日から3月6日まで。これにより重点措置の対象は36都道府県に拡大しました。

 

 今回、延長されるのは東京都と群馬、埼玉、千葉、神奈川、新潟、岐阜、愛知、三重、香川、長崎、熊本、宮崎の12県です。

 

 政府は今月20日に期限を迎える北海道、青森、福島、石川、長野、静岡、大阪、兵庫、福岡、鹿児島、沖縄など21道府県については、感染状況などを勘案して来週半ばに延長の是非を検討する方針。和歌山県の期限は今月27日となっています。

 

 新型コロナウイルスのワクチン3回目接種についても「1日100万回」達成に全力を挙げることにしています。また、国産の飲み薬やワクチンの開発、実用化を強力に推進したいと公明党の山口那津男代表は語っています。

 

 一日も早く新型コロナウイルス感染症が収束するよう政府はより一層、真剣に真っ向から取り組んでいただきたいと心から思います。

2022年1月26日

 

 国内で25日報告された新型コロナウイルス感染症の新規感染者は過去最高の6万2610人と初めて6万人を超えました。徳島県でも92人と過去最高になりました。

 

 政府は25日、新型コロナウイルス感染症対策本部の会合を持ち回りで開き、コロナ対応の改正特別措置法に基づく「まん延等重点措置」を関西圏の2府1県や北海道、福岡など18道府県に追加適用すると決定しました。

 

 期間は27日から2月20日まで。9日から適用されている沖縄、広島、山口3県も今月31日までの期限を2月20日まで延長するとしました。

 

 オミクロン株の感染急拡大が各地で続き、対象地域は34都道府県に拡大されることになりました。

 

 内閣官房の集計によると、24日時点での病床使用率は群馬、石川、岐阜、大阪、広島、山口、沖縄の7府県で50%以上となっています。

 

 25日の東京の新規感染者数は1万2813人、大阪8612人、愛知4120人、など30都府県で過去最多となっています。

 

 死者は大阪で10人、北海道と愛知で各4人など42人が報告され、重症者は前日から5人増えて444人と、感染が止まらない状態になっています。

 

 私たちにできる対策は一日も早く3回目のワクチンを打つこと、そして三密を避け、必ずマスクをすること、手洗いを励行することこんな基本的なことを励行していくことしかありません。

 

 世界では南アフリカなどでオミクロン株の新規感染者数が減少し始めているなどの報告もされています。ヨーロッパの各地からもそんな報告は聞こえ始めています。

 

 2月、3月とまだオミクロン株との闘いは続くかもしれませんが、世界中から希望のメッセージが聞こえて来始めました。日本も4月の桜が咲くころにはコロナが収束して平穏な日々となることを祈って頑張ってまいりましょう。

2022年1月19日

 

 新しい年が明けましたが、新型コロナ感染症の勢いは一向に収束する気配を見せません。オミクロン株という新しい株の誕生により、再び勢いを増しつつあります。

 

 18日には全国で3万2197人の感染が発表されました。3万人を上回るのは初めてです。1日の発表としては過去最高となりました。

 

 専門家は感染拡大はまだ途中であり、今後はさらに増えていくと想定しています。

 

 政府はまん延防止等重点措置を沖縄、山口、広島県に加えて東京、埼玉、千葉、神奈川、群馬、新潟、愛知、岐阜、三重、香川、長崎、熊本、宮崎の13都県を追加。21日から2月13日までとすることを決めました。

 

 急激な感染拡大が懸念される大阪、京都、兵庫などの関西圏でも追加指定が真剣に検討されています。

 

 新型コロナとの闘いは3年目に入りました。いつ収束して平穏な日常生活ができるようになるのでしょうか。ただ祈るばかりです。

 

 冬晴れの空の下で私は静かに穏やかな春が一日も早くこの地上に来てくれることをひたすら祈っています。