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2016年

2016年12月

吉野川の六条大橋の下で水鳥を見ました。大鷭や鴨、鳰がいました。　　　　　　・大鷭よ鴨よと見れば鳰も来て（和良）

六条大橋を眺望する岸辺の花芒です。のんびりした風景でした。　　　　　　　　・ゆったりと大鷭の行く平和かな（和良）

奈良東大寺の大仏殿です。たくさんの観光客が来ていました。　　　　　　　　　・冬晴れの大仏殿の高さかな（和良）

東大寺の参道では冬紅葉と角狩りの終った鹿を見ました。　　　　　　　　　　・奈良に来て冬紅葉見て鹿も見て（和良）

中之島の大阪市公会堂です。午後３時過ぎに薄暗くなっていました。　　　　　　・点灯の早き車や暮れ早し（和良）

銀杏並木で有名な大阪の御堂筋を車で通りました。　　　　　　　　　　　　　・黄落の御堂筋行く真っ直ぐに（和良）

上京の飛行機の窓から冠雪の富士が展望されました。　　　　　　　　　　　・冠雪の富士端麗でありにけり（和良）

冠雪の富士が裾野まで全貌を現わしました。　　　　　　　　　　　　　　　・冬晴れや富士全貌を現はしぬ（和良）

旧芝離宮恩賜庭園に鴨がたくさん来ていました。　　　　　　　　　　　　　　・浮寝鳥世は泰平でありにけり（和良）

鴨の水尾が真っ直ぐに伸びて穏やかな風景でした。　　　　　　　　　　　　　・鴨の水尾真っ直ぐに引く静寂かな（和良）

旧芝離宮恩賜庭園で見た冬紅葉です。綺麗でした。　　　　　　　　　　　　　・艶やかに色の極まる冬紅葉（和良）

旧芝離宮恩賜庭園には躑躅の帰り花が咲き競っていました。　　　　　　　　　・競い咲き出しは躑躅の帰り花（和良）

旧芝離宮恩賜庭園で見た冬桜です。満開ですが淋しい感じがしました。　　　　　・精一杯咲きて控へ目冬桜（和良）

旧芝離宮恩賜庭園では松の雪吊が終っていました。　　　　　　　　　　　　・雪吊の松に気品のありにけり（和良）

明治記念館では松手入の最中でした。工事現場のようでした。　　　　　　　　・大工事並みの構えや松手入（和良）

大きな松の木の天辺まで登って松手入されていました。　　　　　　　　　　　・天辺は見上げるばかり松手入（和良）

羽田空港の吹き抜けロビーには聖樹が飾られていました。　　　　　　　　　　・空港のロビーはやばや大聖樹（和良）

人の背の何倍もある大きな聖樹でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　・空港のいつもこの場所大聖樹（和良）

石井町の神宮寺の境内にある大銀杏です。まだ散らずに残っていました。　　　　・大銀杏黄葉散らずにゐてくれし（和良）

大銀杏の黄葉をよく見るとまだ緑の残っているものから黄色まで多彩でした。　　・大銀杏黄葉の色の多彩さよ（和良）

徳島市の新町川には電飾を松ボールが浮かんでいました。　　　　　　　　　・歳晩のイルミネーション昼はなく（和良）

新町川の電飾は今年で3回目。昼は静かな風景でした。　　　　　　　　　　　・電飾を待つ年の瀬の街静か（和良）

徳島市の新町川に電飾が点り、大勢の人が来ていました。　　　　　　　　　　・年の瀬や電飾に川煌めける（和良）

新町川の電飾は音楽とともに色が変わっていきました。　　　　　　　　　　　・大年の御伽の国の町を行く（和良）

2016年11月

映画の舞台にもなっている八幡堀の水は澄んでいました。　　　　　　　　　　・水澄める八幡堀の舟巡り（和良）

綺麗に整備された八幡堀の水辺には溝蕎麦が咲いていました。　　　　　　　　・溝鯖の白美しき水辺かな（和良）

八幡堀の岸辺には歴史を刻む蔵のある町が続いていました。　　　　　　　　　・蔵続く八幡堀や柳散る（和良）

近江八幡市の新町通りは近江商人を生んだ町として知られています。　　　　　・朝顔や近江商人生みし町（和良）

近江八幡市の城下町にある観光案内所で見た菊の展示です。　　　　　　　　・菊展示して御城下の案内所（和良）

天智天皇に無病長寿の霊果として出された郁子を近江八幡駅頭で見ました。　　・郁子実る近江八幡駅頭に（和良）

山口県の友人を案内して鳴門の秋の大潮を見てきました。　　　　　　　　　　・渦を見る鳴門の秋の大潮に（和良）

満ち潮は白波を立てながら瀬戸内海の方へ流れ込んでいました。　　　　　　　　・秋日濃し鳴門の渦の白波に（和良）

吉野川市役所の前で菊と菊人形の展示会がありました。　　　　　　　　　　　・盆栽の岩を噛みたる菊根かな（和良）

懸崖の菊は小菊が咲き始めていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　・懸崖の小菊の遅速気にかかる（和良）

菊の展示会場では菊の衣を着たキリンが人気を呼んでいました。　　　　　　　・菊衣着たるキリンの像仰ぐ（和良）

菊の展示会場の真ん中に小学生の育てた菊が展示されていました。　　　　　　・真ん中に小学生の菊展示（和良）

多種類の菊を集めたコーナーもありました。　　　　　　　　　　　　　　　　・それぞれの菊に個性のありにけり（和良）

満開に咲いた大輪の菊には圧倒されるほどの迫力がありました。　　　　　　　・大輪の菊の咲き満つ艶やかさ（和良）

菊の展示場には紫の幕が張られていました。　　　　　　　　　　　　　　　・紫の幕のきりりと菊花展（和良）

12種類の菊で3色を配列し前方より次第に高く丈を揃えて鉢を並べます。　　　　・丈揃へ開花も揃へ菊花展（和良）

菊人形の展示場には菊の香りが満ちていました。　　　　　　　　　　　　　　・小屋に満つほのかな香り菊人形（和良）

大河ドラマの名場面を切り取ったかのような菊人形の展示でした。　　　　　　　・名場面かくの如しと菊人形（和良）

鳴門市の大毛島で開かれた辣韮の花祭りに行ってきました。　　　　　　　　　・鳴門には砂畑多し花辣韮（和良）

辣韮の花は少しか弱く見えました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・辣韮の花のやさしき冬日かな（和良）

徳島市の徳島城公園では石蕗の花が咲き競っていました。　　　　　　　　　　・石蕗咲いて園の明るくなりにけり（和良）

石蕗の花は水辺にも明るい影を映していました。　　　　　　　　　　　　　　・石蕗の花水面の影も明るかり（和良）

徳島市の徳島城公園の中央にある銀杏の大木の黄葉です。　　　　　　　　　・晴天の銀杏黄葉の明るさよ（和良）

徳島城公園の小便小僧の像にも小春に日差が差していました。　　　　　　　　・少年の裸像に冬日暖かく（和良）

旧徳島城表御殿庭園で菊花展が開かれていました。　　　　　　　　　　　　・蜂須賀の御殿の庭の菊花展（和良）

旧徳島城表御殿庭園には石庭があり石蕗の花の黄色が映えていました。　　　　・石庭の白を極めし石蕗の花（和良）

久しぶりに国会議事堂の庭園を散策してきました。　　　　　　　　　　　　　・国会の庭ひろびろと石蕗の花（和良）

国会の庭園には全国の県木が植えられています。紅葉が綺麗でした。　　　　　・県木の庭の錦木紅葉かな（和良）

徳島高速道路の吉野川オアシスサービスエリアで見た紅葉です。　　　　　　　・日を返す紅葉の赤の眩しさよ（和良）

よく見ると紅葉の色は何色にも見えました。　　　　　　　　　　　　　　　　・緑より赤へ紅葉の色の数（和良）

大三島の大山祇神社には足の踏み場もないほど木の実が降っていました。　　　・仰ぎ見る頬に額に木の実降る（和良）

大山祇神社には樹齢2600年の大楠がありました。　　　　　　　　　　　　　・小春日の二千六百歳の楠（和良）

松山市の西の下は虚子の生誕地。虚子の句碑と像が立っていました。　　　　　・西の下の句碑高々と西日受く（和良）

西の下には昭和天皇御手蒔の虚子の松があり手入れされていました。　　　　　・御手蒔の虚子の松かな手入され（和良）

道後公園の堀端で大綿がたくさん飛んでいるのを見ました。　　　　　　　　　　・大綿の不連続線描き飛ぶ（和良）

道後公園には大きな銀杏の木があり、黄落の最中でした。　　　　　　　　　　・黄落といふは天より降ってくる（和良）

2016年10月

小田原市の鈴廣蒲鉾店の本店です。玄関に秋海棠が咲いていました。　　　　　・玄関に秋海棠の花明かり（和良）

鈴廣蒲鉾店のお蕎麦屋さんの庭で見たこぼれ萩です。　　　　　　　　　　　　・こぼれたる萩にこぼれてこぼれ萩（和良）

鳴門市のウチノ海総合公園ではまだデイゴの花が咲いていました。　　　　　　・咲き残るデイゴノ花のなほ真紅（和良）

デイゴの花の隣には早くも金鈴子が実り始めていました。　　　　　　　　　　・青空やまだ緑濃き金鈴子（和良）

鳴門市のウチノ海総合公園にはこんな可愛い草花が咲いていました。　　　　　・可憐なるその名知りたし草の花（和良）

ウチノ海総合公園の道路脇には玉簾が群れを成して咲いていました。　　　　　・犇めける白の凛々しき玉簾（和良）

アルゼンチンの友人を案内して眉山頂上から徳島市を一望しました。　　　　　　・秋晴や徳島平野一望に（和良）

阿波踊りを見てた後、ロープウエイで眉山の頂上に登りました。　　　　　　　　・秋の山ロープウエイも満席に（和良）

アルゼンチンの友人を案内して大歩危渓谷の舟下りを楽しみました。　　　　　　・秋の日の大歩危峡の舟下り（和良）

降り続いた長雨のためでしょうか。例年より水嵩が増えていました。　　　　　　　・秋霖の水嵩なりし舟下り（和良）

世界ラフティング競技大会が開かれたこの日の大歩危峡は激流でした。　　　　・逆巻ける峡谷の水澄みに澄み（和良）

大歩危渓谷の岸辺には花芒が群れを成して咲いていました。　　　　　　　　　・渓谷を見下ろす岸辺花芒（和良）

祖谷のかずら橋です。たくさんの観光客が渡っていました。　　　　　　　　　　・秋風を気にして渡るかずら橋（和良）

かずら橋を渡り終えると秋風が爽やかに感じられました。　　　　　　　　　　　・かずら橋渡れば風の爽やかに（和良）

京都御所を散策しました。大きな桜が色づき始めていました。　　　　　　　　　・一枝に始まる桜紅葉かな（和良）

京都御所の庭園では彼方此方の樹木に紅葉が始まっていました。　　　　　　　・玉砂利の御所を巡れば初紅葉（和良）

京都御所の中にある和風の迎賓館を見学してきました。　　　　　　　　　　　・桔梗咲く迎賓館の中庭に（和良）

迎賓館の中庭に大きな花梨の木があり、大きな実がなっていました。　　　　　　・大振りや迎賓館の花梨の実（和良）

京都迎賓館の中庭にある池に野生の鷺が来ていました。　　　　　　　　　　　・鷺の来る迎賓館の水澄みて（和良）

迎賓館の中庭の池には船遊びの舟があり鯉が泳いでいました。　　　　　　　　・鯉の赤松の緑に秋日濃し（和良）

鳴門海峡で鷹の渡りを見ました。たくさんの鷹を見ました。　　　　　　　　　　・鷹渡る風に乗りたる高さかな（和良）

海峡にかかる大鳴門橋の上をたくさんの鷹が渡って行きました。　　　　　　　　・鷹渡る人間の橋見下ろして（和良）

近江八幡市で水郷巡りをしました。約1時間舟で巡ってきました。　　　　　　　　・水郷を巡る近江の秋晴れに（和良）

水郷には葦が生い茂っていました。冬になると刈り取るそうです。　　　　　　　　・水郷は葦生い茂る迷路かな（和良）

近江八幡市の水郷巡りでは岸辺に葦と芒を見ました。　　　　　　　　　　　　・水郷を巡る葦見て芒見て（和良）

水郷の岸辺には藤袴も咲いていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　・水郷の岸辺に群れて藤袴（和良）

近江八幡市にある安土城の城跡に子供たちが秋の遠足に来ていました。　　　　・安土城城址は秋の野遊び場（和良）

安土城の城跡近辺には自生したのでしようか。蕎麦の花が咲いていました。　　　・安土城ありしは昔蕎麦の花（和良）

豊臣秀次の城のある八幡山から安土城の城址方面を眺望しました。　　　　　　・悲運なる秀次の城尾花散る（和良）

秀次の城は八万山頂にありましたが今は石垣が残るだけでした。　　　　　　　・城跡は八万山頂薄紅葉（和良）

2016年9月

台北市の忠烈祠で衛兵の交代式を見てきました。　　　　　　　　　　　　　　・炎天下衛兵の列乱れなく（和良）

忠烈祠には台湾のために殉職した烈士33万人が祀られています。　　　　　　　・衛兵は流れる汗もぬぐえぬ身（和良）

台北市の故宮博物院です。歴代皇帝が収集された秘宝が展示されていました。　・新涼の白美しき故宮かな（和良）

故宮博物院の庭園からの眺望です。緑が美しかったです。　　　　　　　　　　・秘宝見て故宮の庭の新涼に（和良）

十份で天燈上げを体験してきました。願い事を書いて夜空に上げます。　　　　　・十份で天燈上げる良夜かな（和良）

夜空に上がっていく天燈を眺めていると灯籠流しを思い出しました。　　　　　　・天道を上げて灯籠流しふと（和良）

台北市は人口２６０万人の大都会です。夜景も綺麗でした。　　　　　　　　　　・台北の夜長静かに始まりぬ（和良）

夜の台北駅です。年間乗降客１億８０００万人とのことでした。　　　　　　　　　・秋めける台北駅の夜景かな（和良）

九份の阿妹茶樓です。「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになりました。　　　　・九份に昭和の日本偲ぶ秋（和良）

九份は狭い石段の続く町。昔は金の採掘で栄えたそうです。　　　　　　　　　・九份に八尾の風の盆をふと（和良）

九份の古い町並みは坂道に沿って続いていました。　　　　　　　　　　　　　・九份はレトロな町や秋簾（和良）

九份は山に中腹にあります。霧が晴れて海が良く見えました。　　　　　　　　　・霧晴れて眼下に海の見えて来し（和良）

台湾の北端の海岸にある野柳地層公園の奇観は迫力がありました。　　　　　　・展望の開け奇観の爽やかに（和良）

女王の頭をした奇岩は特に人気がありました。　　　　　　　　　　　　　　　・爽やかや天は巧みな芸術家（和良）

生口島の耕三寺には日光東照宮の陽明門を真似た門がありました。　　　　　　・けばけばしき寺を見て来て月を観る（和良）

福山駅の駅前にある福山城では観月会の準備がされていました。　　　　　　　・月を観る月見櫓のすぐ側で（和良）

秋の夕暮れの倉敷美観地区です。観光客も帰り始めました。　　　　　　　　　・掘割を涼しき風の渡り来る（和良）

灯の点り始めた倉敷美観地区です。掘割に灯が写っていました。　　　　　　　・灯の点り始めし町の暮れ早し（和良）

天空の城と言われる高梁市の備中松山城に登りました。　　　　　　　　　　　・天空の天守涼しき風通る（和良）

備中松山城の石垣です。高山での築城の苦労がしのばれました。　　　　　　　・天空の城への道の長さかな（和良）

高梁市には武家屋敷があり、庭に大きな芙蓉が咲いていました。　　　　　　　・武家屋敷庭の芙蓉のこんもりと（和良）

高梁市の頼久寺には小堀遠州作の庭園がありました。　　　　　　　　　　　・石庭の縞くきっりと秋日濃し（和良）

我が家の庭の百日紅です。台風の後も咲き続けています。　　　　　　　　　　・色褪せずなほも咲き継ぐ百日紅（和良）

徳島市川内町の大塚製薬の食堂の前で見た青い睡蓮です。　　　　　　　　　・此れやこの青い睡蓮モネをふと（和良）

浜松市で三ヶ日町水鳥の会俳句歳時記刊行祝賀会が開かれました。　　　　　　・歳時記の出版祝賀爽やかに（和良）

歳時記を編纂し刊行された井村経郷さんのご家族と記念撮影しました。　　　　　・ご家族で祝賀の一日新酒汲む（和良）

三ヶ日町の宝珠寺から奥浜名湖への道で見た葛の花です。　　　　　　　　　　・剥き出しで咲くこともあり葛の花（和良）

奥浜名湖の湖岸には白粉花が咲き満ちていました。　　　　　　　　　　　　　・犇めける白粉花の香りかな（和良）

伊東温泉を代表する湯宿として栄華の歴史を刻んで来た東海館です。　　　　　・鉄幹と晶子の湯宿柳散る（和良）

伊東温泉小涌園では花野の花を活けて迎えてくれました。　　　　　　　　　　・大甕に活けて花野に思はるる（和良）

2016年8月

徳島市の文化の森の噴水です。夏休みの子供たちに人気でした。　　　　　　　・噴水の始めの水のするすると（和良）

噴水の天辺は水が踊っているように見えました。　　　　　　　　　　　　　　・噴水の天辺水の踊り場に（和良）

徳島市のシビックホールでは県外からの阿波踊の連も参加していました。　　　　・県外の連も溌剌阿波踊（和良）

冷房の効いたホールで見る昼の阿波踊も素晴らしかったです。　　　　　　　　・冷房のホールで昼の阿波踊（和良）

阿波踊の有名連・娯茶平の鳴り物には味わい深いものがありました。　　　　　　・正調は静かさもあり阿波踊（和良）

阿波踊の正調を誇りとする連らしく笛の音も聞きほれるほどでした。　　　　　　・正調の調べを笛に阿波踊（和良）

阿波踊の有名連・娯茶平の先頭は子供たちの男踊りです。　　　　　　　　　　・小気味良き子らの踊りを先頭に（和良）

娯茶平の男踊りと女踊りは呼吸があっていました。　　　　　　　　　　　　　・息の合ふ男と女阿波踊（和良）

阿波踊の有名連・娯茶平の男踊りはゆったりとしていました。　　　　　　　　　・ゆったりと品よきもまた阿波踊（和良）

娯茶平の踊りのフィナーレには法被姿の連長も出てきました。　　　　　　　　　・連長は鯔背な法被阿波踊（和良）

高知市の高知城下でよさこい踊を見てきました。　　　　　　　　　　　　　　・残暑吹き飛ばすよさこい踊かな（和良）

高知城下の緑陰はよさこい踊の観客席になっていました。　　　　　　　　　　・御城下の緑陰にゐて踊見る（和良）

2016年7月

浜松市の浜北万葉の森公園で見た朝顔です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　・朝顔の朝一番の鮮やかさ(和良)

朝顔は今日の一日を咲ききっていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　・朝顔や昨日は昨日今日は今日(和良)

浜松市の浜北万葉の森公園で見た夏萩です。　　　　　　　　　　　　　　　　・万葉の恋の歌碑見て萩を見る（和良）

万葉の森公園には春の七草、秋の七草があり、桔梗も咲いていました。　　　　　・あさがほと詠まれし桔梗見る朝（和良）

浜松市の浜北万葉の森公園で見たむくげの花です。　　　　　　　　　　　　・あさがほの名ある朝のむくげかな（和良）

万葉の森公園の下の寺では赤いむくげを見ました。　　　　　　　　　　　　　・八重に咲く赤いむくげの艶やかさ（和良）

徳島県石井町浦庄の藍畑です。よく茂っていました。　　　　　　　　　　　　　・長雨に干せざる藍の茂りやう（和良）

浦庄の藍農家では庭一杯に藍を干していました。　　　　　　　　　　　　　　・一番の藍干す箒新しく（和良）

野に咲く鬼百合を生けてみましたと持ってきてくれました。　　　　　　　　　　　・鬼百合を小鉢に生けて持ちくれし（和良）

野に咲く花と共に生けた鬼百合は生き生きとしていました。　　　　　　　　　　・野の花も野の鬼百合も生花に（和良）

水の都・徳島市で評判のひょうたん島クルーズに乗船しました。　　　　　　　　・船遊皇居一周せし距離と（和良）

ひょうたん島クルーズでは藩政時代の松並木も見えました。　　　　　　　　　　・江戸の世の松並木も見船遊（和良）

ひょうたん島クルーズでは円錐形の眉山も見えました。　　　　　　　　　　　　・船遊富士のやうなる眉山も見（和良）

ひょうたん島クルーズから見た県庁前のヨットハーバーです。　　　　　　　　　・県庁の前はヨットのハーバーに（和良）

徳島市の新町橋のすぐ下には浮きドックの船着場がありました。　　　　　　　　・船遊水の都の真ん中で（和良）

新町川の南岸に洒落た屋台の市が立ち人気を呼んでいました。　　　　　　　　・川筋に洒落た市立ちかき氷（和良）

2016年6月

いつの間にか十薬の花が我が庭に咲き満つようになりました。　　　　　　　　・そこらぢゅう十薬の花咲ける庭(和良)

雨が降ると十薬の花は一段と生き生きしているようでいた。　　　　　　　　　　・降る雨に十薬の花凛として(和良)

我が家の庭の額の花も待ち遠しかった雨に喜んでいるようでした。　　　　　　　・雨の日の白の眩しき額の花(和良)

雨が降ると色づき始めた紫陽花が一段と綺麗に見えました。　　　　　　　　　・雨降りて紫陽花の紫陽花らしく(和良)

阿南市の伊島で見た紫陽花です。のびのびと咲いていました。　　　　　　　　・紫陽花のこんもりと咲く孤島かな(和良)

伊島にはいろんな種類の紫陽花が咲き競っていました。　　　　　　　　　　　・年毎に人減る孤島額の花(和良)

阿南市の伊島で見つけた笹百合です。今を盛りに咲いていました。　　　　　　　・笹百合の群生見つけたる伊島(和良)

伊島には原生の森があり、笹百合がひっそりと咲いていました。　　　　　　　　・原生の森に笹百合ひっそりと(和良)

阿南市の伊島で見つけた笹百合です。丈の高いものもありました。　　　　　　　・笹百合の木陰に咲くは丈高く(和良)

日当たりの良い崖に咲く笹百合は丈の低いものが多かったです。　　　　　　　・日当たりの笹百合の丈低かりし(和良)

阿南市の伊島で見つけた原色の花です。綺麗でした。　　　　　　　　　　　　・原色の花咲く島の夏来る(和良)

伊島にはいろいろなサボテンが花をつけていました。　　　　　　　　　　　　・サボテンの花咲く島の炎暑かな(和良)

徳島市の文化の森の泰山木はたくさん花をつけていました。　　　　　　　　　・なほ上に泰山木の花数多(和良)

雨が降ると泰山木の花は一層白く輝いて見えました。　　　　　　　　　　　　・雨の日の泰山木の白さかな(和良)

徳島市の阿波史跡公園には菖蒲園がありました。　　　　　　　　　　　　　　　　・紫は影を作らず花菖蒲(和良)

阿波史跡公園は多くの古墳がある山に囲まれています。　　　　　　　　　　　・古墳今史跡公園花菖蒲(和良)

吉野川市の江川湧水源では滾々と清水が湧いていました。　　　　　　　　　　・泉とは水湧き命湧くところ(和良)

湧水源にある水温計で測定すると摂氏12度でした。　　　　　　　　　　　　　・水温計下がる速さや草清水(和良)

2016年5月

阿波市土成町の法輪寺で見た若楓です。いかにも涼しげでした。　　　　　　　・若楓御手洗の水滾々と（和良）

吉野川市鴨島町の文化研修センターで見た生垣の皐月躑躅です。　　　　　　・生垣の皐月躑躅の明るさよ（和良）

藍住町の薔薇園では大勢の人が薔薇祭に来ていました。　　　　　　　　　　・薔薇祭甘い香りに満ち満ちて（和良）

薔薇園には紫色の薔薇もあり、眩しく輝いて見えました。　　　　　　　　　　　・紫の眩しき薔薇もありにけり（和良）

藍住町薔薇園には320種1100株の薔薇が咲き競っていました。　　　　　　　　・黄色とは輝きの色薔薇の花（和良）

薔薇園の薔薇は鮮やかな原色が多いように思われました。　　　　　　　　　　・原色の艶比べなり薔薇祭（和良）

藍住町の薔薇祭で抜きん出て咲いていた薔薇がありました。　　　　　　　　　抜きん出し薔薇はクイーンエリザベス（和良）

藍住町の薔薇祭で見た白い薔薇は清楚に見えました。　　　　　　　　　　　　・清楚なる佳人は寡黙白い薔薇（和良）

徳島城公園の薔薇園でもたくさんの薔薇が咲いていました。　　　　　　　　　・雨後の薔薇凛と背筋の伸びてをり（和良）

薔薇が好きだったマリーアントワネットを思い出しました。　　　　　　　　　　　・赤い薔薇マリーアントワネットふと（和良）

徳島城公園の薔薇園では勢いのある蕾もたくさんありました。　　　　　　　　　・背比べしてゐる薔薇の蕾かな（和良）

徳島城公園の薔薇園には甘い香りが漂っていました。　　　　　　　　　　　　・色を褒め香りを愛でて薔薇巡る（和良）

徳島城公園の薔薇園には若々しい薔薇もたくさんありました。　　　　　　　　　・うら若き薔薇の真っ直ぐ天に向き（和良）

徳島城公園の薔薇園に人目を引く薔薇がありました。　　　　　　　　　　　　　　・際立てる薔薇はチャールストーンなる（和良）

我が家のサボテンが花をつけました。太陽に輝いています。　　　　　　　　　・サボテンの花の眩しき夏の朝（和良）

我が家のサボテンは初めて花をつけました。　　　　　　　　　　　　　　　　・サボテンの花にやさしき初夏の風（和良）

我が家の庭にかたばみの花が咲きました。太陽に眩しそうです。　　　　　　　・かたばみの花に太陽強過ぎる(和良)

我が家の庭はいつの間にかかたばみの花で一杯になりました。　　　　　　　　・かたばみの花の四方に増えし庭(和良)

2016年4月

愛媛県立とべ動物園のフラミンゴです。春に日差に輝いていました。　　　　　　・フラミンゴまぶしき春の日差かな(和良)

象の家族も暖かい春の日差を浴びてのんびりとしていました。　　　　　　　　・長閑かな象の家族もゆったりと(和良)

愛媛県美術館前の広場から見た松山城です。桜が綺麗でした。　　　　　　　　・おおらかや子規の愛せし城の春(和良)

道後温泉では坊っちゃんのからくり時計が観光客に人気でした。　　　　　　　　・春灯のからくり時計見て飽きず(和良)

東京の千鳥ヶ淵の桜です。大勢の人が来ていました。　　　　　　　　　　　　・水面にも千鳥ヶ淵の桜かな(和良)

千鳥ヶ淵にはたくさんのボートも出て桜を見ていました。　　　　　　　　　　　・花仰ぐボートの二人寄り添ひて(和良)

あきる野市の山間部で見たのどかな風景です。　　　　　　　　　　　　　　　・山寺へ菜の花明かりの道を行く(和良)

あきる野市では大木の躑躅が紫色の花を付けていました。　　　　　　　　　　・山門に躑躅の大樹ある古刹(和良)

都立小金井公園で開かれた小金井桜まつりです。　　　　　　　　　　　　　　・お花見や平和な日本ありがたく(和良)

小金井桜まつりには獅子舞などの郷土芸能も出ていました。　　　　　　　　　・縁日のやうなお花見獅子舞も(和良)

元赤坂の明治記念館の中庭で見事な垂れ桜を見ました。　　　　　　　　　　・曲線の力学垂れ桜かな（和良）

銀座に誕生したばかりの東急プラザが輝いて見えました。　　　　　　　　　　・春灯の銀座まばゆき新店舗（和良）

創価大学の文学の池です。周桜も直ぐ近くにありました。　　　　　　　　　　　・石楠花と連翹競い咲ける池（和良）

芦ノ湖スカイラインの三国峠から富士の全貌が眺望できました。　　　　　　　　・鶯や富士の全貌見える丘（和良）

虚子忌は釈迦の誕生日でもあり、花御堂が飾られていました。　　　　　　　　・鶯をたっぷりと聴き門くぐる（和良）

鎌倉の寿福寺にある虚子の墓には花が飾られていました。　　　　　　　　　　・けふ虚子忌あすは総理と桜見る（和良）

鎌倉の鶴岡八幡宮の牡丹園で見た牡丹です。　　　　　　　　　　　　　　　・ぼうたんの一株毎の和傘かな（和良）

牡丹園では桜吹雪の花びらが黒い土に散らばっていました。　　　　　　　　　・ぼうたんの土に桜の吹雪かな（和良）

総理主催の「桜を見る会」の後も新宿御苑は花見客で一杯でした。　　　　　　　・招かるる桜吹雪のお花見に（和良）

新宿御苑には茶室もあり静かな雰囲気で抹茶をいただきました。　　　　　　　・その奥に垂れ桜の茶室かな（和良）

新宿御苑には染井吉野の花びらが散り敷いていました。　　　　　　　　　　　・散り敷ける染井吉野の白さかな（和良）

新宿御苑の小さな水溜りで見た花筏は真っ白でした。　　　　　　　　　　　　・御苑かな純白なりし花筏（和良）

新宿御苑の日本庭園では山吹が山吹色に輝いていました。　　　　　　　　　　・山吹の山吹色がことに好き（和良）

新宿御苑の日本庭園では海棠も花をつけていました。　　　　　　　　　　　　・引き寄せらるる海棠の明るさよ（和良）

北島町ではまだ少しチューリップが咲いていました。　　　　　　　　　　　　　・太陽へ伸びゆく背丈チューリップ（和良）

明るい日差しにチューリップが輝いて見えました。　　　　　　　　　　　　　　・太陽の明るさが好きチューリップ（和良）

三木武夫元総理の菩提寺である阿波市土成町の神宮寺の牡丹です。　　　　　・痩身の宰相眠る牡丹寺（和良）

阿波市土成町の法輪寺の門前の畦にあやめが咲いていました。　　　　　　　・凛として水田の畦のあやめかな（和良）

2016年3月

徳島市の阿波おどり会館に勝浦町の雛が飾られていました。　　　　　　　　　　　　　・微笑みもお澄ましもあり雛の顔(和良)

阿波おどり会館の玄関ロビーには菜の花が活けられていました。　　　　　　　　　　・菜の花を活けて明るきロビーかな(和良)

徳島市の原田家住宅では蜂須賀桜が満開になり、御茶会が開かれていました。　　・青空へ蜂須賀桜鮮やかに(和良)

ピンクの蜂須賀桜の下には真っ白な水仙が競うように咲いていました。　　　　　　　　・水仙と蜂須賀桜競い咲く(和良)

助任川の岸辺でも蜂須賀桜のお花見があり、園児らも来ていました。　　　　　　　　・園児らもこれが蜂須賀桜とて(和良)

蜂須賀桜と武家屋敷の会の皆さんがお花見のお接待をしてくれました。　　　　　　　・桜見てハワイアン聴き街うらら(和良)

植樹して10数年ですが、素晴らしい蜂須賀桜のトンネルになりました。　　　　　・トンネルを作りし蜂須賀桜かな(和良)

ひょうたん島クルーズの小舟から蜂須賀桜を見に来る人もいました。　　　　　　・舟からも蜂須賀桜見に来られ(和良)

徳島城公園の薔薇園で見た木蓮です。満開になっていました。　　　　　　　　・木蓮の青空覆ひ尽くし咲く(和良)

徳島城公園の薔薇園では薔薇の赤い目が一斉に出ていました。　　　　　　　　・薔薇の芽の赤に違ひのなかりけり(和良)

道後温泉本館です。夜もたくさんの観光客が来ていました。　　　　　　　　　　・湯の街の明かりぼんやり春の宵(和良)

宿泊したイングランド道後山の手ホテルの吊し雛です。　　　　　　　　　　　　・イングランドホテルのロビー吊し雛(和良)

倉敷の美観地区では掘割の岸辺に植えられた柳が芽を出していました。　　　　・芽柳の青モノトーンなる街に(和良)

掘割の水が涸れていて舟も出ず、ひっそりとした美観地区でした。　　　　　　　・掘割の水涸れし街冴返る(和良)

吉野川ハイウエイオアシスにある「美濃田の渕」観光船の乗場です。　　　　　　・麗かや観光船に人の列(和良)

吉野川ハイウエイオアシスで見つけたスノーフレークです。　　　　　　　　　　・スノーフレーク子らの遊びし公園に(和良)

2016年2月

吉野川市の藤井寺の門前では完熟の酢橘の木が剪定されていました。　　　　　　　・剪定す鈴生りの実の重さかな（和良）

藤井寺の境内にある池で蝌蚪の紐を見つけました。寒天のようでした。　　　　　　　・一匹のこんなにまでも蝌蚪の紐（和良）

徳島市の文化の森から完成したばかりの南環状線が見えました。　　　　　　　　　　　・早春の街新しき道の成る(和良)

文化の森の山頂広場には紅梅が咲き競っていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　・折れ曲がり節多き枝濃紅梅(和良)

大麻比子神社前の梅林です。甘い香りに満ちていました。　　　　　　　　　　　　　　　・甘き香に引き寄せられて梅林に(和良)

綺麗に剪定された梅の枝に満開の花が咲いていました。　　　　　　　　　　　　　　　　・満開の梅の香りに独りゐる(和良)

2016年1月

徳島市の瑞巌寺の庭園にはたくさんの南天が実をつけていました。　　　　　　　　　・庭中に南天の実の爆ぜる寺(和良)

瑞巌寺の庭園には万両と千両と南天の実が赤を競っていました。　　　　　　　　　　・万両よ千両よ南天の実よ(和良)

鳴門市の大麻比子神社前の梅林に早咲きの梅が一本ありました。　　　　　　　　　　・早梅のありて梅林華やげる(和良)

一本の早梅が吟行する人たちの視線を集めていました。　　　　　　　　　　　　　　　　・早咲きの梅に集まる視線かな(和良)

南国の阿波にも雪が降りました。朝明けると一面の銀世界でした。　　　　　　　　　　・南国の阿波に一日解けぬ雪（和良）

我が家のすぐそばで雪の写真を撮ったのですが風が冷たかったです。　　　　　　　　・雪原を吹き来る風の冷たさよ（和良）

松手入の終ったばかりの我が家の玄関の松にも雪が積もりました。　　　　　　　　　・雪乗せて松の緑の引き締まる（和良）

我が家の庭の金柑です。雪を乗せた金柑は輝いて見えました。　　　　　　　　　　　　・雪乗せて金柑の色増しにけり（和良）

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