遠藤和良のホームページ

ホーム
オピニオン
私のカメラ紀行
今月の俳句
随筆「人間に乾杯」
リンク集

2020年

2020年12月

鳴門市大麻町で見た皇帝ダリアです。高々と咲いていました。　　・高々と皇帝ダリア冬日濃し（和良）

高々と咲く皇帝ダリアは真っ青な冬空に映えていました。　　　・冬晴れの空に皇帝ダリアかな（和良）

板野町の地蔵寺の樹齢800年の銀杏が色づいていました。　　　・聳え立つ銀杏黄葉を仰ぎ見る（和良）

地蔵寺の樹齢800年の銀杏の幹は太くがっしりとしていました。　・黄葉の銀杏の幹の太さかな（和良）

板野町の地蔵寺では水琴窟が澄んだ音を響かせていました。　　・水澄めり水琴窟の音も澄み（和良）

雲一つない冬晴れの空の下で水琴窟の音を聞きました。　　・冬晴や水琴窟の音冴えて（和良）

地蔵寺の大銀杏は台風の影響もなく綺麗に黄葉していました。　・大銀杏傷一つなく黄に染まり（和良）

樹齢800年の銀杏から採れた銀杏を売っていました。小粒でした。　・大銀杏よりの銀杏小粒かな（和良）

地蔵寺の五百羅漢堂の前庭では銀杏黄葉と楓の紅葉が見られました。　・奥院は黄葉と紅葉綾なして（和良）

五百羅漢堂の前庭では銀杏黄葉と楓の紅葉が競い合っていました。　・黄葉好し紅葉また好き寺苑かな（和良）

地蔵寺の五百羅漢堂の前庭に山茶花が花をつけていました。　　・山茶花のもう日当たりに咲き初めて（和良）

五百羅漢堂の前庭の山茶花は太陽に向かって咲いていました。　・山茶花は太陽が好き南面に（和良）

五百羅漢堂の前庭には銀杏落葉が積み重なっていました。　　・日を返す銀杏落葉の明るさよ（和良）

人気のない地蔵寺の奥院には銀杏が散り敷いていました。　　・人気無き奥院銀杏散り敷ける（和良）

板野町の大日寺の本堂前の山茶花は大きな花びらでした。　　・この花はと聞けばこれも山茶花と（和良）

大日寺の本堂前の山茶花は弾けるように咲いていました。　　・山茶花の弾けるやうに咲いてをり（和良）

今年も自転車置き場にとりあえず100個柿を吊るしました。　　・柿を干す物干し竿の撓るほど（和良）

我が家ではいつもうまいと言われる大和柿を吊るします。　　・不揃ひもまた好しとして柿吊す（和良）

徳島市国府町の休耕田にまだコスモスが咲いていました。　　・休耕の田にコスモスのなほも咲き（和良）

休耕田のコスモスはお仕舞まで綺麗な色を付けていました。　　・コスモスの仕舞の花の美しく（和良）

我が家の大和柿百個の吊し柿はきれいに仕上がりました。　　・雨の日のなくて上出来吊し柿（和良）

我が家の吊し柿も日々寒風に曝されて仕上がっていきました。　・寒風の仕上げてくれし吊し柿（和良）

我が家の大和柿の吊し柿は綺麗な飴色に仕上がりました。　　　・吊し柿この飴色の嬉しさよ（和良）

我が家の吊し柿は毎日揉んで柔らかく仕上がってきました。　　・日々揉んで仕上がって来し吊し柿（和良）

2020年11月

吉野川市鴨島町では菊人形の無い菊花展が開かれました。　　・菊花展菊人形の無き今年（和良）

今年の菊花展は会場全域を使ってひろびろと行われました。　・ひろびろと今年の菊の展示会（和良）

吉野川市鴨島町の菊花展は市役所の前庭でひろびろと行われました。　・市役所の庭一面の菊花展（和良）

吉野川市鴨島町の菊花展では市役所の前にも菊が飾られていました。　・市役所の前にも菊の展示され（和良）

吉野川市鴨島町の菊花展では高校生が実習に来ていました。　　・菊師より苦労談聞き菊巡る（和良）

吉野川市鴨島町の菊花展では課外授業の高校生がいました。　　・菊師より課外授業の菊花展（和良）

吉野川市鴨島町の菊花展には高校も初展示していました。　　・高校も初展示して菊花展（和良）

高校生は菊師から菊の作り方をメモを取りながら学んでいました。　・菊作りメモ取り学ぶ高校生（和良）

菊人形で有名な吉野川市鴨島町は菊作りをする人が多い町です。　・饂飩屋の亭主も菊を作る町（和良）

高校の初展示や高校生の課外授業もあり菊作りが伝えられていました。　・高校の課外授業の菊花展（和良）

藍住町を散歩していますと中学校の校庭に黄色い花が咲いていました。　・校庭に黄色い秋の花咲かせ（和良）

藍住町の中学校の校庭には桃色の花も犇くように咲いていました。　　・桃色の小さき秋の花も咲き（和良）

藍住町を散歩していますと枯蓮田を乾いた風が吹き抜けていきました。・乾きたる風の吹き抜け枯蓮田（和良）

枯蓮田に立つ枯蓮は満身に矢を受けて立つ弁慶のようでした。　　・弁慶の立ち往生ふと破れ蓮（和良）

徳島市の丈六寺では木豇豆の大木に沢山の実が垂れていました。　・木豇豆の実の垂れ寺の秋深し（和良）

木豇豆の実の垂れている寺は静かなたたずまいを見せていました。　・木豇豆の実の鈴生りの秋の寺（和良）

鈴生りの菩提子にはそれぞれに葉っぱの羽根がついていました。　・菩提子のふはりと落ちし音もなく（和良）

徳島市の丈六寺では鈴生りになっている菩提子を見つけました。　　・菩提子の舞ひながら落つ寺静か（和良）

徳島市丈六寺の庭は閉ざされていましたが一面の実千両でした。　　・入れない庭一面の実千両（和良）

折からの時雨に濡れた実千両は一段と赤く見えました。　　　・雨に濡れ千両の赤一段と（和良）

徳島市丈六寺の庭園は閉ざされていましたが紅葉が美しかったです。　・人気なき庭の紅葉の美しく（和良）

丈六寺の庭園では紅葉と実千両が美しさを競っていました。　　・紅葉好く実千両好き古刹かな（和良）

徳島市の丈六寺の墓所には大きな破芭蕉がありました。　　　・武家の墓並ぶ名刹破芭蕉（和良）

丈六寺の破芭蕉は時雨の来るたびに侘しさを感じさせました。　・時雨来て又時雨来て破芭蕉（和良）

徳島市の丈六寺の観音堂の裏に茶の花が咲いていました。　　・茶の花のもう実を落としゐる寺苑（和良）

丈六寺の茶の花は雨に濡れて黄色い色が光って見えました。　・観音堂裏もまた墓所お茶の花（和良）

徳島市の円福寺では藤袴を大きく咲かせて蝶を待っていました。　・藤袴大きく咲かせ蝶を待つ（和良）

円福寺の大きな藤袴は犇くように花をつけていました。　　　・派手でなく地味でなき色藤袴（和良）

徳島市の眉山の山頂は青空と紅葉と石蕗の花が綺麗でした。　・山頂は石蕗と紅葉と青空と（和良）

眉山山頂はどこを歩いても石蕗の花が咲いていました。　　・そこらぢゅう眉山山頂石蕗の花（和良）

石蕗を見たこの日は石蕗を詠んだ上崎暮潮さんの命日でした。　・石蕗の花ここにも咲いて暮潮の忌（和良）

眉山の山頂から眺めた徳島市は冬の日差に包まれていました。　・冬日濃し山の人にも下界にも（和良）

眉山山頂の石蕗の花は敷き詰めたように咲いていました。　　・敷き詰めたやうに咲き満ち石蕗の花（和良）

眉山山頂の石蕗の花には明るい冬の日差が差していました。　・冬日向とはこんなにも明るくて（和良）

眉山山頂の松本巨草さんの句碑の周りは草が刈られていました。　・句碑の辺の綺麗に刈られ石蕗の花（和良）

山頂の松本巨草さんの句碑への小径に野菊が咲いていました。　・山頂の句碑への小径野菊咲く（和良）

2020年10月

徳島市中央公園の銀杏の大木に銀杏が鈴生りでした。　　。幹折れてゐても銀杏鈴生りに（和良）

幹の折れた大木の鈴生りの銀杏は誰も見ていませんでした。　・鈴生りの銀杏なるに誰も見ず（和良）

旧徳島城表御殿の石庭に秋の日が濃く差していました。　　・秋日濃し御殿の庭の石庭に（和良）

石庭の砂の綺麗な箒目が秋の日差に浮かび上がっていました。　・石庭の箒目しかと秋日指す（和良）

吉野川市藤井寺の門前の畑に紫式部が実をつけていました。　　・実むらさき遍路の宿は畳まれて（和良）

たわわに垂れた紫式部の実は秋の日差に輝いて見えました。　　・紫の玉に艶あり式部の実（和良）

吉野川市藤井寺の門前の畑に浜茄子が咲き残っていました。　　・浜茄子の一輪なれど香を放ち（和良）

藤井寺では咲き誇っている一本の曼珠沙華を見つけました。　　・曼珠沙華一本なれど凛として（和良）

徳島市の文化の森の裏山で見つけた露草は丈が高かったです。　・熊笹の中の露草丈高し（和良）

文化の森の裏山の広場では小さな桜に帰り花が咲いていました。　・添へ木さる小さき桜に帰り花（和良）

文化の森の裏庭に紅白の芙蓉の花が咲いていました。　　・紅白の芙蓉の花の咲ける庭（和良）

裏庭の芙蓉の花は見上げるほど大きな株に咲いていました。　・咲き満てる芙蓉の株の大きさよ（和良）

徳島市の文化の森の裏庭で木槿の花が残り咲いていました。　・残り咲く木槿の花の鮮やかさ（和良）

文化の森の裏庭で見た蟷螂の緑の眼が美しかったです。　　・蟷螂は枯れていません緑の眼（和良）

我が家の金木犀が花をつけました。朝日に輝いていました。　・朝の日に金木犀の輝ける（和良）

我が家の金木犀は朝日を浴びて強い香りを漂わせていました。　・朝からの金木犀の香りかな（和良）

我が家の金木犀は満艦飾に花をつけました。金色に輝いています。　・木犀の満艦飾の金こぼし（和良）

金木犀の香りは朝よりも夕べの方が強いように感じました。　　・夕べには金木犀の香にあふれ（和良）

石井町で古代米が栽培されていました。稲架が用意されていました。　・古代米実り稲架まで用意され（和良）

古代米は穂が赤かったです。丈が高いので倒れそうでした。　　・遠目にも穂先の赤き古代米（和良）

石井町浦庄の藍の畑では三番藍の花が咲き満ちていました。　　・種を取る三番藍の花可憐（和良）

藍の畑の持ち主は藍を作り続けてきた藍師の六代目と聞きました。　・藍の花咲かせ続けて六代目（和良）

最近は藍の花から種を取り、種を茶にすることもできるようです。　・その種を銘茶にといふ藍の花（和良）

観光のトロッコ列車が藍の花咲く藍の里を通り過ぎていきました。　・観光のトロッコ列車藍の花（和良）

石井町の農家の生垣に美男蔓が真っ赤な実をつけていました。　　・生垣に美男蔓の真っ赤かな（和良）

藍の畑がある石井町浦庄には蔵のある農家が目立ちました。　　・蔵のある農家の在所藍の花（和良）

石井町浦庄の畑の中に大きな椋の木があり実をつけていました。　・椋の実の七百年の大木に（和良）

鈴生りの椋の実を取り合っている姿は子供の頃のようでした。　・椋の実に誰も幼になってゐる（和良）

石井町で田の中の墓に寄り添うように咲くコスモスを見ました。　・田の中の墓に寄り添ひ秋桜（和良）

コスモスは倒れてはいるのですがなお美しく咲いていました。　　・倒れてもコスモスの花美しく（和良）

2020年9月

松茂町の農協の産直市に桔梗の苗が並んでいました。　　　　・産直の市に桔梗の苗並ぶ（和良）

農協の産直市には新米と桔梗の苗が並んでいました。　　　　・新米と桔梗の苗の並ぶ市（和良）

徳島市の鮎の料理屋の離れには木槿の鉢が置かれていました。　・料理屋の離れ木槿の花香る（和良）

料理屋の離れに置かれた鉢の木槿には気品がありました。　　・鉢植の木槿の花にある気品（和良）

徳島市内にある銀行の本店10階から眺望した眉山山頂です。　・山頂を仰げば秋の空高し（和良）

銀行の本店10階からは新町川も紀伊水道も見えました。　　・建物の影濃き街や秋暑し（和良）

徳島市内にある銀行の本店10階から眺望した城山です。　　・城山は子らの遊び場赤蜻蛉（和良）

銀行本店の10階から新町川にある遊船の乗場が見えました。　。遊船の出ざるほどなる残暑かな（和良）

徳島市内にある銀行の本店ロビーに胡蝶蘭が飾られていました。　・正面のロビー生き生き胡蝶蘭（和良）

銀行本店ロビーの胡蝶蘭はすべての花びらが瑞々しかったです。　・花びらの瑞々しかり胡蝶蘭（和良）

鳴門市の海に落ちる夕日です。秋の夕焼はあっという間でした。　・あっといふ間に終りけり秋夕焼（和良）

秋の夕焼は鳴門のウチノ海をほんのり赤く染めていました。　　・内海のほんのり赤き秋夕焼（和良）

秋の夕日が海に落ちた後も鳴門の空は青々としていました。　・日没のあとの青空秋めける（和良）

秋の夕日が落ちた後も鳴門のウチノ海の空は青かったです。　・内海を見下ろして聞く虫時雨（和良）

藍住町の草の刈られた空地に今年も玉簾が咲いていました。　　・草刈れば花茎の出でて玉簾（和良）

玉簾の白い花は今年もこの時期にこの場所に咲いていました。　・知らぬ間にいつもこの場所玉簾（和良）

左眼の白内障手術した徳島大学病院から眺めた秋の雲です。　　・眼帯の取れてくっきり秋の雲（和良）

秋の雲は鰯雲から鯖雲へと次から次に変わっていきました。　　・鰯かも鯖かも秋の雲高し（和良）

我が家の玄関に6月に挿木したランタナが花をつけました。　　・挿木せしランタナの花咲ける秋（和良）

台風の暴風雨にも耐えてきた小さなランタナの花なのです。　　・台風にめげず咲きゐる小さき花（和良）

台風の後も我が家の植木には蝉の抜け殻がしがみついていました。　・台風の風にも落ちず蝉の殻（和良）

我が家の植木の蝉の抜け殻は暴風雨にもびくともしませんでした。　・空蝉の暴風雨にも耐えて（和良）

藍住町の散歩道で見た蓼の花です。草むらの中の白が綺麗でした。　・道の辺に白美しき蓼の花（和良）

蓼の白い花を見ていると同じ蓼科の藍の花が思い浮かびました。　・蓼の花見れば藍刈る頃かとも（和良）

2020年8月

藍住町を散歩していると広い向日葵の畑がありました。　　・この畑の向日葵どれも東向き（和良）

向日葵の背のあまりにも高いのにびっくりしました。　　・近づきて見る向日葵の高さかな（和良）

藍住町の向日葵は田んぼを何枚も埋め尽くして咲いていました。　・一つづつ咲いて向日葵一面に（和良）

この向日葵田をゴッホならどう描くだろうかと思いました。　　・ゴッホならこの向日葵田どう描く（和良）

藍住町の向日葵田には展望台まで設けられていました。　　・展望の台も作られ向日葵田（和良）

向日葵の畑には生き生きとした明るさがあふれていました。　・一面の向日葵畑の明るさよ（和良）

吉野川市鴨島町の江川湧水源では清水が涌き出ていました。　・次々に水輪の生まれ清水湧く（和良）

清水が湧く江川湧水原の水辺に黄菖蒲の花が咲いていました。　。黄菖蒲の花咲く清水湧く水辺（和良）

吉野川市鴨島町の江川・鴨島公園には噴水があります。　　・噴水の止み涼風の背中より（和良）

江川・鴨島公園は水の公園として市民に親しまれています。　・長梅雨の明けたる空の青さかな（和良）

吉野川市鴨島町の江川・鴨島公園には百日紅が咲いていました。　・緑濃き水の公園百日紅（和良）

江川・鴨島公園の百日紅は梅雨明けの空に輝いて見えました。　・梅雨明けの空にまぶしき百日紅（和良）

新型コロナウイルス感染症のために阿波踊が中止になりました。　・コロナ禍の今年ないのよ阿波踊（和良）

阿波踊りのない徳島の街はどこに行っても静かでした。　　　・阿波踊なき徳島の静けさよ（和良）

吉野川市の川島城がある岩の鼻から眺めた善入寺島です。　　・日本一広い中洲の稲を刈る（和良）

日本一広い中洲である善入寺島には開拓の哀史があります。　・村落の跡ある中洲豊の秋（和良）

吉野川市の川島城の入口に葛の花がたくさん咲いていました。　・山のごと茂る葉の蔭葛の花（和良）

葛の花に近寄って眺めると強い香りがありました。　　・近寄れば強き香のあり葛の花（和良）

2020年7月

藍住町で散歩の時に見つけた額の花です。綺麗でした。　　・一隅の小蔭に咲いて額の花（和良）

雨上がりの額の花は垣根越しの光に輝いていました。　　・垣根よりこぼるる光額の花（和良）

藍住町で散歩の時に見た雨上がりの紫陽花は綺麗でした。　・雨あとの紫が好き濃紫陽花（和良）

たっぷりと雨が降った朝の紫陽花はことのほか綺麗でした。　・たっぷりと降りたる朝の濃紫陽花（和良）

藍住町で散歩の時に見つけた凌霄花は盛りの色でした。　　・散れば咲くのうぜんけふも花盛り（和良）

こぼれ落ちている凌霄花は一段と瑞々しかったです。　　・散りてなほのうぜんの花瑞々し（和良）

凌霄花は緑の垣根を丸ごと乗っ取り花を咲かせていました。　・のうぜんの緑の垣根のっとりて（和良）

凌霄花は家の前の通りまで花を一杯散らせていました。　　・通りまでのうぜんの花こぼれ散り（和良）

藍住町の自宅周辺も一面に青田が広がる季節となりました。　・阿讃嶺を低しと思ふ青田かな（和良）

いざという時のための余り苗が黄に染まり始めていました。　・出番なく黄に染まりゆく余り苗（和良）

藍住町で見た半夏生は降り続く雨に洗われて蘇っていました。　　・半夏生雨に洗はれ生き返る（和良）

放り続く雨に半夏生は勢いを増しているように見えました。　　・雨の日の片白草の勢かな（和良）

藍住町で見たアガパンサスは路地裏にひっそりと咲いていました。　・路地裏にアガパンサスの花可憐（和良）

アガパンサスの薄い紫色の花は雨を呼ぶ色に見えました。　・雨を呼ぶアガパンサスの花の色（和良）

藍住町を散歩していると白い色をした紫陽花を見ました。　・色なくもこれも紫陽花雨に咲く（和良）

鮮やかな色ではなく単色の紫陽花もそれなりに綺麗でした。　・単色といふも紫陽花らしく咲き（和良）

藍住町を散歩しているとよく手入れされた棚に梨が実っていました。　・よく手入れされたる棚に梨実る（和良）

最近は袋掛けをしないで梨を実らせるとお聞きしました。　　・この頃は袋掛けせず梨実る（和良）

俳句の会で徳島市のひょうたん島クルーズを吟行しました。　・黒鯛の泳ぐ町川船遊（和良）

遊船は新町川を遡り、右手にあわぎんホールが見えてきました。　・手を振ってみたくなるもの遊船は（和良）

蜂須賀家の典医だった関寛斎の像がある中徳島河畔緑地です。　・橋ごとに変はる町の名船遊（和良）

新町川の河口から徳島県庁とヨットハーバー、眉山が見えました。　・河口にはさざ波もなし船遊（和良）

新町川を遡り富田橋が見えてくると眉山が迫ってきました。　　・船遊眉のやうなる眉山も見（和良）

両国橋北詰のひょうたん島クルーズの乗場には客が待っていました。　・もう一巡してみたかりし船遊（和良）

2020年6月

藍住町を散歩していますと最近では珍しい苗代を見ました。　・農協の苗を買ふ世に苗代田（和良）

苗代の苗はすくすくと育ち、苗代の水は清らかでした。　　・苗代の水清らかでありにけり（和良）

藍住町の我が家の庭に今年も十薬の花が咲き満ちています。　・十薬の白十字犇ける庭（和良）

十薬の白十字は特に黄昏時の白が綺麗なように思いました。　・十薬の黄昏時の白十字（和良）

藍住町の自宅周辺を散歩していると早苗が育っていました。　・田を植ゑて田舎の景となりにけり（和良）

早苗の育つスピードは速く散歩するたびに伸びていました。　・日々散歩するたび早苗伸びてをり（和良）

藍住町の自宅の近くで見た大きな立葵です。綺麗でした。　　・洋館の前に群れ咲き立葵（和良）

背の高い大きな立葵は花や蕾をたくさんつけていました。　　・今日もまた一つ花咲き立葵（和良）

藍住町の自宅の近くで見た朝の立葵は輝いて見えました。　　・朝の日に背筋伸ばせし立葵（和良）

朝の日を受けた立葵の鮮やかな色彩は印象に残りました。　　・彩りの際立つ朝の立葵（和良）

藍住町の自宅の庭に今年も百合の花が咲きました。　　　・ゆっくりと蕾を開き百合の花（和良）

藍住町の自宅の坪庭の百合の花は白く輝いて見えました。　・坪庭の真昼の闇の百合の花（和良）

藍住町の自宅近くで見た立葵はさらに大きく茂っていました。　・大空へ蕾突っ立て立葵（和良）

藍住町の自宅近くの立葵は青空に向かって突っ立っていました。　・立葵見上げる空の青さかな（和良）

藍住町の立葵は見るたびに花を増やしていました。　　　　・見るたびに花を増やせし立葵（和良）

藍住町の立葵は仰ぎ見るほど高く大きくなっていました。　・仰ぎ見るほどの高さや立葵（和良）

藍住町の立葵を育ててきた人と立ち話をしてきました。　　・立葵育てた人と立ち話（和良）

藍住町の立葵を咲だててきた人が生花にと切ってくれました。　・立葵褒めれば切って下されし（和良）

藍住町を散歩すると新築の庭にランタナの花が咲いていました。　・ランタナの花美しき新築に（和良）

ランタナの花は犇くようにびっしりと咲いていました。　　・ランタナの犇けるごと咲きし庭（和良）

藍住町を散歩していますと半夏生草が咲き始めていました。　・畦道のいつもこの場所半夏生（和良）

半夏生草は田植の終ったころに咲くと言われています。　　・ひろびろと田を植ゑてあり半夏生（和良）

藍住町の農家のお屋敷に大きな紫陽花が咲いていました。　・篤農の大きな屋敷濃紫陽花（和良）

農家のお屋敷には球形の紫陽花が並んでいました。　　・球形の紫陽花並ぶお屋敷に（和良）

藍住町の農家の紫陽花は雨を待ちわびているようでした。　・紫陽花の一雨毎の彩りよ（和良）

紫陽花は日向より日蔭の方の色が美しく見えました。　　・日向より日蔭の色の濃紫陽花（和良）

久しぶりに吟行し、徳島市の文化の森で山法師を見ました。　・久々の吟行に見る山法師（和良）

句友にも出会え、一緒に山法師を見ることができました。　　・山法師見て句友にも出会へ（和良）

文化の森の裏山には大きな泰山木が大きな花をつけていました。　・花も葉も光り泰山木の立つ（和良）

泰山木の花は葉の蔭に隠れて下からは数えきれませんでした。　　・仰ぎ読む泰山木の花の数（和良）

文化の森の裏山では崖に沿った斜面に紫陽花が咲いていました。　・よき風の紫陽花の谷上り来る（和良）

日向より日蔭で見る紫陽花の方が美しかったです。　　　・日向より日蔭の花よ紫陽花は（和良）

藍住町で見つけた半夏生は梅雨晴れに輝いていました。　・まぶしかり梅雨の晴れ間の半夏生（和良）

梅雨晴れに輝く半夏生の周りには早苗が育っていました。　・農仕事今日もお休み半夏生（和良）

2020年5月

阿波市土成町の法輪寺では御手洗の若楓が爽やかでした。　　・御手洗の辺り明るき若楓（和良）

法輪寺はひっそりとして若楓をさ揺らす風もありませんでした。　・さ揺れゐるところなかりし若楓（和良）

牡丹寺として有名な鳴門市の観音寺の牡丹も見てきました。　　・鉢植に始まる順路牡丹寺（和良）

葦簀張りの小屋の鉢植牡丹からゆっくりと見て廻りました。　　・寺巡る葦簀の小屋の牡丹より（和良）

牡丹寺として有名な観音寺の牡丹もほとんど散っていました。　・ぼうたんの色褪せぬまま散り残る（和良）

観音寺に咲き残っていた牡丹は少し小振りでした。　　　・咲き残る牡丹の少し小振りかな（和良）

藍住町の梨畑では棚一面に梨の花が咲き競っていました。　・曇りゐる空に真白や梨の花（和良）

授粉作業の終ったばかりの梨棚の梨の花は輝いて見えました。　・授粉せしばかりの梨の花に風（和良）

鯉幟は新型感染症一色の世を知らぬげに泳いでいました。　・世の中はコロナ一色五月鯉(和良)

鯉幟には感染症のない世への祈りが込められているようでした。　・感染症なき世を祈り五月鯉(和良)

小松島市立江町にある竹林で筍掘りを楽しみました。　　・筍の竹林斜面ばかりかな（和良）

筍を掘る手入れされた竹林にはよく日差が通っていました。　・筍を掘る竹林の明るさよ（和良）

小松島市立江町の竹林ではあちらこちらに筍が出ていました。　・筍のあそこにそこに足元に（和良）

筍を見つけると自然に掘り出してみたくなりました。　　　・掘り出してみたくなるもの筍は（和良）

落ちた竹の葉が滑るので足元に気をつけて筍を掘りました。　・筍を掘る足滑らさぬように（和良）

子供たちは竹林で筍を見つけると歓声を上げていました。　　・筍を見つけたる子の声弾む（和良）

掘り出した筍は大きく、重かったことにびっくりしました。　・掘り上げし筍こんなにも重し（和良）

子供たちは掘り出した筍を差し上げて大喜びでした。　　・筍を掘ったとはしゃぐ子の笑顔（和良）

家族だけで筍掘りができました。楽しい一日でした。　　・家族して筍を掘る賑やかに（和良）

筍を育ててきた友人は掘った筍をその場で剥いてくれました。　・掘り立ての筍剥きて下されし（和良）

藍住町の自宅周辺を散歩していると卯の花が咲いていました。　・ひっそりと卯の花の咲く旧家かな（和良）

卯の花の白さに散歩の足が止まり、しばらく眺めていました。　・卯の花の白に散歩の足止まる（和良）

藍住町を散歩していると鈴蘭に似た鳴子百合が咲いていました。　・鈴蘭のやうなる鳴子百合咲いて（和良）

鳴子百合は静かなお屋敷の外側にひっそりと咲いていました。　　・お屋敷は静かなりけり鳴子百合（和良）

藍住町を散歩しているとロベリアが咲いてゐる屋敷がありました。　・玄関にロベリア咲かせゐる屋敷（和良）

ロベリアの花は生垣のようになって咲き満ちていました。　　・ロベリアの垣根のやうに咲き満ちて（和良）

藍住町では夕方になっても茄子を植えている方に出会いました。　・暮れゆけどもう一筋と茄子植ゑて（和良）

綺麗に植えられた茄子に夕日が当たって輝いて見えました。　　・植ゑられし茄子にまばゆき夕日かな（和良）

藍住町の公園の花壇に紫蘭が群れをなして咲いていました。　　・公園の花壇の紫蘭よく咲いて（和良）

花壇の紫蘭に夕日が当たると日蔭の色が濃く見えました。　　　・日の蔭の紫蘭の色の際立ちぬ（和良）

藍住町の公園の花壇一面にマーガレットが咲いていました。　・マーガレット咲きて明るき公園に（和良）

マーガレットの原生地はカナリア諸島と言われています。　・カナリア諸島とはどこにあるマーガレット（和良）

藍住町の美容院の店先に真っ赤な葵の花が咲いていました。　・店先の葵の花の真っ赤かな（和良）

葵の花の赤い色は葵の葉の緑に一層際立って見えました。　・葉の緑葵の花の赤極め（和良）

藍住町の自宅のサボテンが今年も綺麗に咲きました。　　・朝起きて見れば仙人掌咲き初めて（和良）

開いたばかりの仙人掌の花は朝日にまばゆく輝いていました。　・朝の日に仙人掌の花輝いて（和良）

藍住町の自宅では仙人掌が犇めき合うように咲きました。　・仙人掌の犇めき合ひて咲き競ふ（和良）

犇めき合って咲いた仙人掌は紅がほのかで美しかったです。　・紅ほのかなる仙人掌の花の色（和良）

藍住町の自宅の仙人掌の花は一日ですぼんでしまいました。　・仙人掌の一日限りの花なりし（和良）

仙人掌の花は夕方になると最後の輝きを見せていました。　　・美人薄命仙人掌の花もまた（和良）

2020年4月

阿波おどり会館前のモラエス記念碑に春の草が茂っていました。　・記念碑の周りの草の芳しく（和良）

瑞々しい春の草の中には背の高い仏の座も交じっていました。　　・その中に仏の座あり春の草（和良）

上板町で子供の頃に見た桜を見てきました。満開でした。　　・遠き日の瞼に浮かぶ桜かな（和良）

今年は新型コロナウイルスのためにお花見ができませんでした。　・今年またいつものやうに桜咲く（和良）

藍住町の自宅周辺の通学路で見た迎春花です。綺麗でした。　・降り続く雨に色濃き迎春花（和良）

この迎春花は色あせることなく咲き継いでいました。　　・咲き継ぎてなほも鮮やか迎春花（和良）

神山町の桜街道を車で走りました。満開でした。　　　・町あげて桜街道作らんと（和良）

神山町の桜街道は有志の方々が植え続くて来られたものです。　・有志より始まる桜街道と（和良）

神山町の神山温泉前に大きなしだれ桜がありました。　　　・しだれ咲く桜の間の空の青（和良）

神山温泉前のしだれ桜は青空に映えていました。　　　・青空にしだれ桜の白さかな（和良）

神山町では散ったばかりの花びらが水に浮かんでいました。　・どれ見ても散りしばかりの花筏（和良）

散ったばかりの花びらは水を弾いて浮かんでいました。　　・水弾き浮かんでをりぬ花筏（和良）

神山町では日本一しだれ桜を咲かそうと取り組んでいます。　・日本一しだれ桜を咲かさうと（和良）

神山町のしだれ桜は毎年見事な花が咲くようになりました。　・年毎のしだれ桜のしだれやう（和良）

北島町のチューリップ園です。今年も綺麗に咲きました。　　・原色といふ美しさチューリップ（和良）

北島町のチューリップ園ではたくさんの種類が咲いています。　・片仮名の名札ばかりやチューリップ（和良）

北島町のチューリップ園は1800平方メートルの広さがあります。・色競ひ合ふかのやうにチューリップ（和良）

北島町のチューリップ園では65種類が咲き競っていました。　　・どれも皆色美しきチューリップ（和良）

北島町のチューリップ園では4万8千本が咲き競っていました。　・白といふまぶしき色やチューリップ（和良）

北島町のチューリップ園では綺麗に並んだ姿が美しかったです。　・並ぶとは美しきことチューリップ（和良）

チューリップの原生地はトルコであると伝えられています。　・生まれたるトルコは遠しチューリップ（和良）

チューリップには次々に新種が生まれていると聞きました。　・新種かな薔薇のやうなるチューリップ（和良）

17世紀のオランダで起きたチューリップバブルは有名です。　・チューリップ一つで家が買へたとも（和良）

チューリップには明るい太陽の光が似合うようです。　　・太陽の明るさが好きチューリップ（和良）

阿波市土成町の熊谷寺の中門を潜ると落花が舞っていました。　・本堂へ門を潜れば飛花落花（和良）

熊谷寺の中門から本堂へは桜吹雪の参道となっていました。　　・参道に桜吹雪の途切れなく（和良）

阿波市土成町の熊谷寺の境内に山吹が咲いていました。　　・山吹に元気もらったてふ遍路（和良）

熊谷寺の山吹は日差しを浴びて輝いて見えました。　　　・山吹を眺めて遍路札所立つ（和良）

上勝町の正木ダムでは桜が咲き、鶯が鳴いていました。　・鶯の次々に鳴き迎へくれ（和良）

桜の大木を仰ぎ見ると落花が途切れなく顔にかかりました。・青空を仰げば落花途切れなく（和良）

上勝町の月ヶ谷温泉では渓流から河鹿の鳴き声が聞こえました。　・谷川の水清らかに河鹿鳴く（和良）

月ヶ谷温泉から川沿いに降りると落花が巻き上がっていました。　・巻き上がる落花を浴びて谷下る（和良）

月ヶ谷温泉の渓流を見下ろすと落花が一塊になっていました。　　・見下ろせる谷底深し河鹿鳴く（和良）

月ヶ谷温泉の渓流に架かる吊橋からも河鹿が聞こえました。　　・吊橋の真ん中にゐて河鹿聞く（和良）

月ヶ谷温泉の渓流沿いに葉山葵の山葵田がありました。　　・山葵田の細き木道くねくねと（和良）

山葵田の黒い覆いを下から覗くと小鳥の巣がありました。　・山葵田の覆ひ覗けば小鳥の巣（和良）

月ヶ谷温泉の前を流れる勝浦川で河鹿が鳴いていました。　・聞きをれば近づいて来る河鹿かな（和良）

月ヶ谷温泉前の勝浦川の河鹿の鳴き声は合唱するかのようでした。　・河鹿鳴くまるで合唱するやうに（和良）

月ヶ谷温泉では河鹿を聞き鶯も聞き桜も堪能しました。　　・河鹿聞き鶯も聞き花も見て（和良）

月ヶ谷温泉では句友から草餅や土筆の菜が句座に出ました。　・草餅も土筆の菜も句座に出て（和良）

阿波市土成町の神宮寺では牡丹の花が咲いていました。　　・鯱を置く藁葺きの寺牡丹咲く（和良）

神宮寺では白い牡丹が真っ先に咲き始めていました。　　・一番に咲いてまぶしき白牡丹（和良）

神宮寺の朝一番の白牡丹は清々しい香りがしました。　　・ぼうたんの朝の香りの清々し（和良）

神宮寺の牡丹は咲き始めたばかりで甘い香りがしました。　・咲き初めしぼうたんの香の満てる寺（和良）

神宮寺の裏庭への曲がり口に花蘇枋が咲いていました。　　・花蘇枋咲きてここより裏庭に（和良）

神宮寺の花蘇枋は青空を背に美しく輝いて見えました。　　・青空に色美しき花蘇枋（和良）

神宮寺の裏庭では奥の奥にまで牡丹が咲いていました。　　・牡丹咲く寺苑の奥の奥にまで（和良）

牡丹はじっと眺めていると香りが近寄って来るようでした。　・佇めば香の近寄りて来る牡丹（和良）

私だけでしたのでゆっくりと牡丹を見ることができました。　・ゆっくりと独りで巡る牡丹寺（和良）

神宮寺では葦簀張りの小屋にも牡丹の鉢が並んでいました。　・葦簀張る小屋の牡丹も咲き初めて（和良）

2020年3月

お花見会は中止になりましたが原田家住宅の蜂須賀桜は満開でした。　・江戸の世を今に蜂須賀桜咲く（和良）

蜂須賀桜の母樹は今年は一段と大きく鮮やかに咲き満ちていました。・母樹と言ふ蜂須賀桜咲き満てる（和良）

原田家住宅の蜂須賀桜には目白がたくさん来ていました。　　・鈴生りのやうに目白の来る桜（和良）

目白のたくさん来ている蜂須賀桜は甘い香りがしました。　　・目白来て甘き香りのする桜（和良）

佐那河内村の新府能トンネル前の斜面で見た蜂須賀桜です。　・ふるさとに蜂須賀桜咲く山を（和良）

トンネルの残土の山に約百本もの蜂須賀桜が咲いていました。　・卒寿なほ元気に桜育てられ（和良）

神山町の阿川梅まつりに行きました。もう散り始めていました。　・谷越えて山越えて行く梅まつり（和良）

青空から氷雨が降り風の冷たい阿川の梅まつりになりました。　・氷雨降り風の冷たき梅まつり（和良）

徳島駅前のデパートで春の生花展が開かれていました。　　・春を呼ぶ生花展の明るさよ（和良）

生花展にはいろいろな種類の春の花が並んでいました。　　・生花展巡れば春の香りして（和良）

吉野川市鴨島町の玉林寺の境内に白梅が咲いていました。　・白梅の香る古刹の静けさよ（和良）

白梅の甘い香りに溺れるかのように虻が群がっていました。　・梅の香におぼれて虻も私も（和良）

吉野川市鴨島町の江川にはたくさんの鴨が群れていました。　・一切れのパンに崩るる鴨の陣（和良）

たくさんの鴨に紛れて大鷭も餌を奪い合っていました。　　・大鷭の鴨に紛れて餌を漁る（和良）

藍住町の自宅周辺の畑に菜の花が咲き競っていました。　　・菜の花の明るき新興住宅地（和良）

菜の花の黄色にゴッホの向日葵を思い浮かべました。　　・菜の花のこの黄どう描くゴッホなら（和良）

徳島城公園の助任川南岸の蜂須賀桜は葉桜になっていました。　・葉桜も赤き蜂須賀桜かな（和良）

蜂須賀桜の花屑が助任川南岸の土手を赤く染めていました。　・風ありて少し間のある落花かな（和良）

徳島城公園の白木蓮は花を散らせながらも咲き満ちていました。　・遠目にも白木蓮の輝いて（和良）

白木蓮は青空に向かって清々しく咲き満ちていました。　　・青空に白木蓮の清々し（和良）

藍住町の梨の畑では剪定が終り、下草も刈られていました。　・剪定の終り梨畑ひろびろと（和良）

剪定の終った梨の畑には太陽の光が差し込んでいました。　・剪定の終り明るき梨畑に（和良）

2020年2月

ご近所の庭先でまぶしいほどに輝くおきざり草を見つけました。　・冬日差すおきざり草のまぶしさよ（和良）

おきざり草の学名はオキザリス。カタバミ科カタバミ属の花です。　・春近しおきざり草の犇めける（和良）

徳島市で開かれた絵画展会場に水仙の生花が飾られていました。　・犇めきて立つ生花の水仙は（和良）

絵画展の会場には水仙に並んで黄水仙も活けられていました。　　・黄水仙ガラスの鉢に活けられて（和良）

徳島市の文化の森の公園では紅梅が咲き笹子が来ていました。　　・目の前の梅に笹子の来て止る（和良）

文化の森では梅に鶯の景を目の前で見ることができました。　　・目の前に梅に鶯見る日和（和良）

徳島市のあすたむらんどのこども科学館で蘭の展示会がありました。　・室咲の蘭の明るき展示会（和良）

展示された蘭の種類は多く、これも蘭かと思ふ蘭がありました。　　・室に咲きこれも蘭かと思ふ蘭（和良）

展示会場には愛好家の育てたいろんな種類の蘭が並んでいました。　・室に咲く蘭の香りの濃く淡く（和良）

展示会場の一角には小さな鉢植蘭の即売会も開かれていました。　・室に咲くデンファレ蘭の可憐さよ（和良）

展示会で特に目を引いたのはカトレア蘭の明るい色彩でした。　・室に咲くカトレア蘭の明るさよ（和良）

展示会に飾られた蘭の種類の多さにはびっくりしました。　・室咲の蘭の種類のこんなにも（和良）

徳島市のあすたむらんどで見た紅梅です。満開でした。　　・紅梅の八重咲といふ明るさよ（和良）

あすたむらんどの紅梅は垂れるほどに咲き満ちていました。　・紅梅の犇めけるほど咲き満ちて（和良）

徳島城公園の助任川南岸では蜂須賀桜が二分咲になっていました。　・二分咲いて赤き蜂須賀桜かな（和良）

蜂須賀桜の走り根を覆い尽さんばかりに草が萌えていました。　　・桜の根伸びゆく土手に草萌ゆる（和良）

徳島城公園の薔薇園ではボランティアの方々が手入れしていました。・施肥終へし薔薇園早も草青む（和良）

徳島城公園の葉牡丹は大きく渦が鞠上がり茎立ち始めていました。　・葉牡丹の渦盛り上がり茎立ちぬ（和良）

徳島城公園の梅林では臥竜梅が今年も満開の花をつけていました。　・蜂須賀の世より咲き継ぎ臥竜梅（和良）

徳島城公園の梅林では白梅に笹子が来て止っていました。　　・蜂須賀の御殿の梅に笹子来る（和良）

徳島城公園の御殿庭では臥竜梅が咲き満ちていました。　　・梅の白際立ててゐる幹の黒（和良）

御殿庭の臥竜梅は枝が折れ曲がって咲いていました。　　・折れ曲がる枝の節くれ臥竜梅（和良）

徳島城博物館で「ひな人形の世界」なる展示会が開かれていました。　・贅尽くし檜の御殿雛飾る（和良）

御殿飾りの雛はどの雛も上品で優しいお顔をしていました。　　・上品な御殿飾りの雛の顔（和良）

徳島城博物館の「ひな人形の世界」に享保雛が展示されていました。・手の細く袖の突っ張る享保雛（和良）

徳島城博物館の御殿庭を眺めるロビーにも雛が飾られていました。　・御殿庭眺めるロビー雛飾る（和良）

2020年1月

閉店することが決まった徳島駅前のデパートに門松が立っていました。・門松立つ閉店決まるデパートに（和良）

デパートの門松は堂々としていて高々と咲く梅の花が目に留まりました。　・門松の高々と咲く梅の花（和良）

デパートの隣の専門店街の初売は大勢の客でにぎわっていました。　　・初売に草月流の花活けて（和良）

初売りの福袋には新年の夢が詰まっている気持がしました。　　　・買初はアメリカ製の無水鍋（和良）

大塚ホールディングス株式会社の新年賀詞交歓会に行ってきました。・門松の迎へてくれし交歓会（和良）

徳島市で開かれた新年賀詞交歓会の門松は葉牡丹が輝いていました。・葉牡丹の白のまぶしき飾かな（和良）

新年早々の華道展に室咲の胡蝶蘭が飾られていました。　　・華道展会場飾る室の蘭（和良）

徳島市で開かれた華道展では胡蝶蘭が輝いて見えました。　　・ひときわの明るさ室の胡蝶蘭（和良）

華道展では生花の中に葉牡丹が活けられている作品がありました。・生け花の中には牡丹活けられて（和良）

葉牡丹は綺麗な渦が正面に見えるように活けられていました。　・この渦を見てと葉牡丹活けられて（和良）

新しく誕生した銀行のロビーにはたくさんの蘭が飾られていました。　・新築のロビー明るき室の蘭（和良）

新築された銀行のロビーには胡蝶蘭が幾重にも飾られていました。　・幾重にも飾られ室の胡蝶蘭（和良）

徳島市のレストランの前庭に鉢植の葉牡丹が並んでいました。　　・鉢植の葉牡丹並ぶレストラン（和良）

鉢植の葉牡丹は鉢をはみ出さんばかりに犇めきあっていました。　・鉢植の鉢に葉牡丹犇めける（和良）

吉野川市の藤井寺の門前にある民家の庭で見た臘梅です。　　・臘梅の香の消えてゐる今朝の雨（和良）

雨滴を置いた臘梅の花は艶やかに蝋を透かせていました。　　臘梅の蝋透き通る雨滴（和良）

吉野川市の藤井寺の本堂の近くで見た寒椿は輝いて見えました。　・日の差してまぶしきほどや寒椿（和良）

雨滴を置いた椿の赤と雨上がりの空の青が印象に残りました。　　・雨滴置く椿の花と青空と（和良）

2024
2023
2022
2021
2020
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
2011
2010
2009
2008
2007
2006
2005
2004
2003

What's New

更新情報

私のカメラ紀行
オピニオン
今月の俳句

概要 | プライバシーポリシー | サイトマップ

ログインログアウト | 編集

閉じる