2019年

2019年5月7日

 

 4月30日に天皇陛下が退位され、平成の時代が終わりました。5月1日には皇太子殿下が天皇陛下に即位され、令和の時代が始まりました。

 

 元号が平成から令和に変った今年のゴールデンウイークは10連休となり、各地の行楽地では連日大賑わいとなりました。

 

 我が家でも4月28日に長男の家族が帰省して以来、次男、三男と家族連れで来宅して総勢16人の大家族でこのゴールデンウイークを過ごしました。

 

 その中で、私は4月30日には牡丹の花で有名な阿波市土成町の神宮寺を吟行、平成最後の句会となった「かもじま句会」に参加しました。

 

 令和元年の初日である5月1日は家内や孫たちとともに岡山県倉敷市の美観地区まで参りました。また5月2日には鳴門海峡の観潮を家族とともに楽しみました。

 

 5月3日には子供たちに誕生日の前祝までしてもらいました。5月5日にはヤマハ時代の上司から遠州森の新茶を送っていただきました。

 

 長い連休が終わり元の静けさが帰ってきた我が家ですが、子供たちが家族全員元気に集まって来てくれたことにしみじみと感謝しています。

 

 この連休中にこんな句ができました。

 

牡丹の残花に残る夜半の雨

平成の御世を見届け牡丹散る

牡丹散る矢来の牡丹咲き続く

牡丹散りあやめの色の際立ちぬ

あやめ咲く寺となりゐし牡丹寺

遍路来る苗代寒に身をすくめ

退位の日普段の通り遍路来る

平成は今日で終りと草の餅

牡丹散り果て平成の世の終る

庫裏裏へ小手鞠の花咲ける道

木戸口を入れば小手鞠咲き満ちて

張る水に影を映してあやめ咲く

水田の畔に群れ咲くあやめかな

ゆったりと舟ゆったりと糸柳

両岸に川端柳続く町

雨上がり躑躅の色の際立ちぬ

貫禄の大球形の躑躅かな

中庭に小手鞠の咲く茶房かな

黒塀に小手鞠の白極まりぬ

海鼠壁並ぶ川端青柳

風止めど揺れの止まらぬ柳かな

大渦に行きつ戻りつ観潮船

春潮を蹴立て観潮船の行く

観潮の船のデッキに人あふれ

大渦の際の際まで観潮船

遠州の新茶はやばや届く朝

上司より送り下されたる新茶

石松の遠州森の新茶なる

新茶汲み遠州の日々懐かしむ

真心の新茶いただくありがたさ

新茶汲む一滴たりとこぼさずに

2019年4月15日

 

 4月13日に新宿御苑で開かれた安倍総理主催の「桜を見る会」に今年も御招待をいただきましたので、10日から14日まで上京しました。

 

 10日には羽田に着いた後、銀座の高速道路の下にある食堂街でタイ料理を屋台で賞味しました。ここではタイばかりでなくベトナムの料理もありました。国際化が一段と進んでいることを実感しました。

 

 11日には関越道で秩父に参りました。途中の高坂サービスエリアでは残雪の富士が遠望できました。秩父市では樹齢600年のしだれ桜で有名な清雲寺を見学しました。しだれ桜は散りかけていましたが、滝のようにしだれ落ちるしだれ桜には迫力がありました。

 

 秩父市から少し足を伸ばして秩父郡小鹿野町にある道の駅・両神温泉薬師の湯にも入ってきました。道の駅に温泉があるのは珍しいと思いますが、しっとりとした結構なお湯でした。

 

 12日には明治記念館で旧友の皆さんと食事を共にして旧交を温めました。話に花が咲いて3時間半の懇談会になりました。この後、明治神宮外苑にある聖徳記念絵画館を見学しました。

 

 13日は「桜を見る会」に出席しました。好天に恵まれ牡丹桜も見頃で盛大なお花見になりました。公明党の太田昭宏衆議院議員ともお会いすることができ、記念撮影もしていただきました。「桜を見る会」のあとは上野のアメ横や新橋を散策しました。

 

 14日は国営昭和記念公園でチューリップを鑑賞しました。桜も残っていてチューリップとの競演が見事でした。この記念公園は返還された米軍の基地を市民に開放したものですが緑が豊かで四季折々の風景が楽しめます。家族連れで一日遊べる公園としても親しまれています。

 

 4泊5日の小旅行でこんな句ができました。

 

はるかにも残雪の富士くっきりと

真白なる富士の残雪輝きて

六百年しだれ咲き継ぐ大桜

貫禄の秩父のしだれ桜かな

晴男自負の総理と桜見る

晴天となりお花見の盛り上がる

観桜会終り始まるお花見も

チューリップ群れて咲き満つ園広し

原色といふ美しき色チューリップ

真白とは際立てる色チューリップ

庭園の果ての果てまでチューリップ

花屑の流るる岸辺チューリップ

咲き満てるこの迫力はチューリップ

チューリップ園誰も彼もがカメラ持ち

木の茂る丘を敷き詰めチューリップ

川面にも色を映してチューリップ

ムスカリと色競ふごとチューリップ

2019年3月10日

 

 恒例の蜂須賀桜のお花見会が今年も3月9日から始まりました。9日、10日は蜂須賀桜の母樹がある原田家住宅で行われ、11日には助任川の寂聴桟橋対岸で行われます。

 

 蜂須賀桜は江戸時代、徳島城御殿に植えられていた桜で、明治の初年、第14代藩主・蜂須賀茂韶(もちあき)公が家臣の原田一平に移植し育てるように託したと伝えられています。

 

 元東京農大教授染郷正孝博士の調査で寒緋桜と日本固有の山桜との交配種と考えられ、蜂須賀桜と命名されています。この桜の花びらは上品なピンク、開花時期が早く花の見ごろが長いのが特徴です。

 

 母樹は徳島市の原田家住宅(武家屋敷)(国登録有形文化財)の庭にあります。この地に移植されてすでに140年が経過しています。樹齢は250年と推定されています。

 

 NPО法人「蜂須賀桜と武家屋敷の会」が蜂須賀桜の苗木の普及や武家屋敷の管理などを行っています。

 

 蜂須賀桜は徳島県内ではすでに5000本が県庁や徳島城公園、鳴門公園、祖谷のかずら橋周辺をはじめ動植物園、公園、大学、諸学校、会社、堤防、駅、神社、寺院、遍路道など各所に植えられています。

 

 県外では大阪城、四天王寺、京都下賀茂神社、豊国神社、大阪陸軍墓地、各地自衛隊、写楽の墓がある越谷市の法光寺などに植えられています。海外ではバチカン宮殿内庭園などに植樹されています。

 

 今回のお花見会もNPО法人「蜂須賀桜と武家屋敷の会」の皆さんのボランティアで開催され、たくさんの人で賑わいました。

 

 こんな句ができました。

 

蜂須賀の世より伝はる桜咲く

咲き満ちて蜂須賀桜紅殊に

一本の桜に人の押し寄せて

和装して武家屋敷へとお花見に

青空にピンクまぶしき初桜

菜の花の庭に大きな桜咲く

桜見て日本舞踊もお抹茶も

俯きて咲ける蜂須賀桜かな

花の紅幹黒ければいよいよに

焼夷弾落ちし跡にも桜散る

花吹雪武家の屋敷の茶席まで

上品なピンク蜂須賀桜らし

雨の日の蜂須賀桜真っ赤なる

雨の日は蜂須賀桜垂れ咲く

雨降ればいよいよ赤き紅桜

蜂須賀桜咲けば市長も知事も来て

2019年2月5日

 

 節分の日の2月3日、祖谷のふれあい句会が徳島市眉山町大滝山にある「滝のやき餅屋」の本店・和田の屋で行われました。この和田の屋はモラエスが愛した黄花亜麻が咲き競う茶屋としてもよく知られています。

 

 午前10時頃、私たちは寺町にある上崎暮潮さんの句碑を訪ねたりした後、和田の屋周辺を散策して吟行しました。この近辺には蜂須賀の藩主が愛飲した錦竜水をはじめたくさんの湧水があり、古い石段を上ると芭蕉や其角の苔むした句碑が立っていました。

 

 野水仙や山茶花に交じって梅もちらほらと咲き始めていました。古い歴史が刻まれた眉山の北の裾野で私たちは近づく春の気配を存分に味わうことができました。

 

 和田の屋の庭にある白糸の滝の周辺には黄色くてかわいい花が咲き競っていました。黄花亜麻です。この花は11月の中旬から3月の上旬にかけて咲き続けるようですが、この日はまさに満開の様子でした。

 

 白糸の滝の水を引いた池には寒鯉が元気よく泳いでいました。今年は池の水が暖かいのでしょうか。こんなによく動く寒鯉を見たのは初めてでした。

 

 和田の屋の2階には雛が飾られていました。私たちはその隣の部屋でお寿司をいただいた後、抹茶と名物の滝のやき餅もいただきました。

 

 滝のやき餅は天正13年、蜂須賀家政が阿波25万石の国主として徳島城を築城した時、その祝いに献上して以来、歴代藩主の御用菓子として愛用されてきたと伝えられています。

 

 焼きたての「滝のやき餅」は香ばしく美味しかったです。やき餅をいただいた後、その場で句会が始まりました。私はこの日こんな句を授かりました。

 

梅を見て芭蕉其角の句碑も見て

ほつほつと梅咲く芭蕉句碑の上に

志士之碑に座して一服梅探る

節分の日の句座滝のやき餅屋

黄花亜麻咲き雛飾るやき餅屋

正面に黄花亜麻見る二月句座

黄花亜麻見上げ二月の滝仰ぐ

滝茶屋の池の寒鯉よく動く

滝落つる池の寒鯉元気よく

やき餅を食べて始まる二月句座

雛の間を横目に句会始まりぬ  

2019年1月5日

 

 新年あけましておめでとうございます。今年は5月1日に新天皇が即位することが予定されている改元の年ですが、天候にも恵まれ穏やかなお正月を過ごすことができました。

 

 2日には平成に入って最多の15万4800人が皇居を訪れ、天皇ご在位中最後の一般参賀が執り行われました。

 

 一般参賀は午前中に3回午後に2回の計5回行われる予定でしたが、午後に2回増やして計7回行われました。宮内庁は6回目でいったん終了の案内をしたのですが、続々と入門してくる人たちを見た両陛下が7回目を行う判断をされたそうです。

 

 4日には安倍晋三首相が年頭記者会見に臨み、5月1日の皇太子さまの新天皇即位に伴って改める新元号について4月1日に閣議決定して現天皇が公布。5月1日の新天皇即位と共に改元すると発表しました。

 

 皇位継承前の新年号公表は憲政史上初めてのことですが「国民生活への影響を最小限に抑える観点から、先立って4月1日に発表する」とした安倍首相の判断はよく理解できます。

 

 我が家では今年も3人の息子たちが家族と共に集い、賑やかな年末年始を過ごしました。私たちには8人の孫たちへのお年玉に加えて4月に小学校に入学する2人の孫、中学校に入学する1人の孫への入学祝と大変でしたが嬉しい散財もさせていただくお正月でもありました。

 

 次の再会は4月から5月にかけての10連休。お互いに自分自身の目標に挑戦して一歩成長した姿で集い合うことを誓い合いました。

 

 この年末年始にこんな句ができました。

 

去年今年去年今年とて数へ喜寿

見ゆるもの何も変らず年変る

電子辞書新しくして年迎ふ

改元の年穏やかに明けにけり

変らねど変りて見ゆる初景色

太陽の光やさしき初景色

平成を惜しみ新年参賀へと

平成の御代の最後の年賀へと

七回も新年参賀に応へられ

老友の今年限りと云ふ賀状

大家族なりし正月母の味

手作りの料理の並ぶお正月

箱で買ふ林檎と蜜柑お正月

待ちに待ちをりし正月早や四日

子ら去にて元の二人となる四日

正月に閉店セールする店も

お歳暮の解体セールレジに列