2021年1月22日

 

 米大統領選挙で勝利した民主党のバイデン氏が20日、ワシントンの連邦議会議事堂で宣誓し、第46代大統領に就任しました。

 

 就任式には民主党のオバマ、クリントン、共和党のブッシュ元大統領が参列。バイデン氏は「両党の元大統領の出席に感謝する」と述べました。民主的な政権移行を象徴する新大統領の就任式にトランプ前大統領の出席がなかったことは残念でした。

 

 バイデン新大統領は「暴力が根幹を揺るがそうとしたこの神聖な地で平和な政権移行を成し遂げるため一つになった」と民主主義の勝利を宣言しました。

 

 新型コロナウイルス流行や社会の分断という国難を克服するために「全霊を注いで米国を結束させる」とも表明しました。

 

 国境の壁建設を中止するなどトランプ前大統領の看板政策を覆す17の文書に署名し、地球温暖化対策の枠組み「パリ協定」への復帰を国連に申請しました。

 

 米国第一主義から決別して国際協調路線への転換に踏み出し、トランプ前政権が世界保健機構(WHО)に通告した脱退に向けた手続きを停止、コロナ対策での各国の協力体制に加わることになりました。

 

 就任演説でバイデン新大統領は「新型コロナが1年間で第2次世界大戦の犠牲と同じくらいの米国人の命を奪った」と述べ、危機克服への決意を示しました。

 

 また党派対立という「品のない闘い」を終わらせるべきだとも語り、米国で始まった白人至上主義や過激主義には「正面から立ち向かい、打ち負かす」と力強く述べました。

 

 外交では「同盟関係を修復し、世界に再び関与する」と国際協調路線に舵を切ることも明確にしました。

 

 今月6日、トランプ前大統領支持派が連邦議会を襲撃。アメリカの民主主義の聖地で民主主義を否定する襲撃事件があり、死者まで出しました。

 

 そのため就任式は首都に厳戒態勢が敷かれる異常事態の中で行われましたが、幸い大きな混乱もなく終了したのはよかったと思います。

 

 バイデン新大統領になってアメリカは普通の民主主義の国になる気持ちがします。国内の対立を克服するのは大変ですが、粘り強く頑張って元のアメリカを取り戻してほしいと念願せずにはおられません。

2021年1月5日

 

 2日、3日に行われた今年の箱根駅伝は新型コロナ感染防止の観点から、沿道での応援の密を避けるためために「おうちからの応援」のキャッチフレーズでテレビ放送されました。

 

 見どころの多い駅伝となったためでしょうか。往路の世帯瞬間最高視聴率は36・2%。復路の世帯瞬間最高視聴率は41・8%となりました。

 

 今回の箱根駅伝は昨年優勝の青学大、全日本大学駅伝覇者の駒大、豊富な戦力を揃える東海大、明大、早大などに注目が集まっていましたが、2日放送の往路では前評判を覆し、出場4回目の創価大が初優勝。連覇を狙った青学大はシード圏外の12位に沈みました。

 

 3日放送の復路では、往路優勝の創価大が着実な走りで首位を守り切り、10区までタスキをつなぎましたが10区中継所で3分19秒遅れでスタートした2位駒大のアンカー石川拓慎選手が残り2・1キロ付近で大逆転しました。

 

 駒大は13年ぶり7度目の総合優勝を果たしました。また、往路12位に沈んだ青学大は復路優勝を果たし、総合4位まで順位を上げました。

 

 感動の場面の多かった箱根駅伝でしたが、私が特に感動したのは往路では4区を走った創価大の嶋津雄大選手です。

 

 彼は「網膜色素変性症」という難病を抱えながら、昨年は復路の10区を区間賞に輝く走りで走り切り、見事に創価大のシード圏入りを果たしましたが、今回もトップを追い抜く力走で1位で5区の三上雄太選手にタスキをつなぎました。

 

 5区の三上雄太選手の走りも見事でした。箱根の山を一気に駆け上がる難コースでしたが区間2位の成績で力走し、創価大として大会史上初の往路優勝のテープを切りました。

 

 復路で私が感動したのは9区で区間賞に輝いた創価大の石津佳晃選手の走りです。彼にとっては陸上人生最後のレースでしたが、2位に3分19秒の大差をつけて一位で10区の小野寺勇樹選手にタスキをつなぎました。

 

 10区の小野寺勇樹選手は8キロ過ぎから体が重くなり、全身に力が入らなくなるアクシデントに見舞われながらも走り続けました。途中、駒大に抜かれてしまいましたが2位でゴールしました。

 

 総合優勝を目前にしての準優勝はまことに残念でしたが、往路、復路で先頭を走り続けた創価大の選手の姿がまぶしいほど印象に残る箱根駅伝でした。

 

 「2位で悔しいと思えるチームになった。創価大学。準優勝。」アンカーの小野寺勇樹選手のゴールを前にテレビアナウンサーが実況していました。その通りだと思いました。創価大学の大躍進を語る見事な実況放送でした。