2026年5月23日

 

 4月29日の昭和の日、東京の日本武道館で総理主催の昭和百年記念式典が行われました。私も招待を受けましたので出席いたしました。

 

 天皇皇后両陛下もご臨席され、内閣総理大臣、衆議院議長、参議院議長、最高裁判所長官の三権の長が式辞を述べました。

 

 海上自衛隊東京音楽隊が昭和の名曲6曲を歌ってくれましたが、坂本九の「上を向いて歩こう」と美空ひばりの「川の流れのように」が私は特に心に響きました。

 

 5月9日には四国のホトトギス同人の方々で大鳴門橋の中にある渦の道に吟行しました。この渦の道からは鳴門海峡の夏潮がよく見えました。

 

 満潮の時刻を過ぎていましたので渦は見えませんでしたが観潮船の行き交う風景や幾重にも色を変えて流れゆく夏潮を目の下にすることが出来ました。

 

 夕方には宿泊するホテルで稲畑廣太郎主宰も出席して、7句出句、5句選の句会が開かれました。

 

 稲畑廣太郎主宰には特選、入選とたくさんの選をしていただき、講評もしていただきました。懇親会も盛大に行われました。

 

 翌日の10日は午前中に眉山や、新町川、城山や徳島城公園などで吟行し、午後からは四国ホトトギス俳句大会が開催されました。

 

 ここでも稲畑廣太郎主宰は特選、入選とたくさんの選をして、講評してくれました。大変に勉強になった二日間でした。

 

 こんな句が出来ました。

 

東京の空の玄関五月晴れ

さわやかに昭和百年寿ぎぬ

長閑かな昭和百年なる日本

昭和百年を祝ひて夏に入る

寿ぎの初夏の東京大手門

懐かしき友と寿ぐさわやかに

観潮に来て石段を登るとは

観潮船行き交ひをれど渦見えず

観潮に来て平潮を見る我ら

春潮と云へど平潮渦は無し

観潮に来て平潮に出合ひたる

平潮の観潮船は静かなる

平潮の観潮船はのんびりと

潮見表通りの渦となりにけり

伊島までまっ平らなる夏の海

観潮の海鵜三匹見て帰る

廣太郎迎へ徳島五月晴れ

母の日の緑清しき眉山かな

鱏泳ぐ水の都の町川に

潮入の川に夏来ぬ鱏泳ぐ

薔薇園の甘き香りの中にゐる

薔薇の名は片仮名ばかりもう忘れ

巡りたる薔薇の色香に酔ひにけり

一巡し薔薇を見てゐる人を見る

あれも好しこれも好かりと薔薇を見る

好きな薔薇探して園を巡る人

これこれと好きな薔薇へと誘はれて

一巡しも一度好きな薔薇を見る

2026年4月19日

 

 今年の春はよく動きました。松山市で開かれた大光会愛媛県総会に出席した帰途、石鎚山サービスエリアで見た八重桜はとても綺麗でした。

 

 我が家の近くの公園でも今年は珍しく、素晴らしい満開の桜がしばらくの間、咲き続けてくれました。

 

 鳴門市の海岸沿いのリゾートホテルの庭の桜も見事でした。家族でお花見をさせていただきました。

 

 北島町のチューリップ園や鳴門市の観音寺の牡丹園にも家族で行きました。たくさんの人が来ていました。天候に恵まれとてもよかったです。

 

 俳句結社・祖谷の吟行句会では上勝町の月が谷温泉に参りました。途中の勝浦町の道の駅で巣作りに励むたくさんの燕を見ることも出来ました。

 

 こんな句が出来ました。

 

石鎚のサービスエリアにて花見

お花見に立ち寄る人の途切れなく

公園の桜こんなに咲き満ちて

公園に桜咲き満つ明るさよ

音もなく始まってゐる花吹雪

花吹雪庭のバージンロードにも

海沿ひのホテルの庭で花見かな

お花見の用意されあるホテルかな

ゆつくりと椅子に座りて花見せん

仰ぎ見る花の中よりこぼる花

日本は平和と思ふ花見かな

日を浴びてしだれ桜の輝ける

お休みは今日でおしまひチューリップ

家族連れ年寄り仲間チューリップ

真っ白は子らの心やチューリップ

真っ赤なるチューリップみて口づさむ

白もまた口づさむ色チューリップ

黄色また口づさみみるチューリップ

紫のチューリップとは珍しき

尖りし花弁また好しチューリップ

桜見てチューリップ見て牡丹見る

牡丹見るなら朝の間に来られよと

牡丹咲く午後も凛々しくしなやかに

牡丹咲く午後となりても鮮やかに

日の陰にありし牡丹の美しく

生き生きとありし日陰の牡丹かな

巣作りの燕飛び交ふ道の駅

遠く来て早も巣作りする燕

番かもともに巣作りする燕

すれすれに飛び来る燕大きかり 

泥付けて巣作り始む燕かな

捏ね回し泥が好きなる燕かな

散り始むしだれ桜を仰ぎ見る

青空にしだれ桜の吹雪かな

青空のど真ん中より飛花落花

いきなりの河鹿の声に迎へられ

水澄んで河鹿の声も澄み渡る

山吹のしだるる谷に河鹿鳴く

石楠花も二つ三つ四つ咲き始め

山里の石楠花の紅瑞々し

チューリップ園は米寿の生き甲斐と

花の里作ると米寿さわやかに

足元に散らばる瑠璃や犬ふぐり

紫の美しき地獄の釜の蓋

山の湯の木道行けば著莪の花

著莪の花存分に見て引き返す

山里に残花訪ねる我らかな

ふるさとの若葉のことに瑞々し

2026年3月23日

 

 3月20日から22日にかけ、私たち家族16人は淡路島に2泊して春の旅を楽しみました。20日は春の大潮であったため鳴門海峡に行きました。大きな観潮船に乗って渦の巻く様子を目の前で見ました。

 

 鳴門は渦で有名ですが、春潮の鳴門の渦は格別でこの日も大勢の皆さんが来ていました。観潮船の後、私たちは鳴門で有名な讃岐うどんの店でランチをして淡路島に向かいました。

 

 淡路島の洲本市にある観光ホテルは有名なホテルで社長さんと支配人さんが玄関で迎えてくれました。

 

 まず温泉に入って少し静養した後、夕食となりました。海の幸に加えて有名な淡路島の3年虎河豚や淡路牛のステーキも出ました。

 

 子供たちが私たちの金婚式を祝ってアルバムを作成して見せてもくれました。記念撮影も撮りました。

 

 翌日は子供たちの配慮でホテルに専門の写真屋さんが来てくれ、金婚式を祝う家族全員の写真撮影もしてくれました。

 

 淡路島では最近、若い人たちに人気のお店が瀬戸内海側の海沿いに出来ているということで、写真撮影の後はそこに出かけることになりました。

 

 人気の淡路島ハンバーガーの店、お洒落なパン屋、イルカの曲芸が見える生簀、元競走馬に乗れる乗馬クラブなどを見てきました。

 

 この日の夕食では支配人から有名なシャンパンを贈呈していただき、山海の珍味に舌鼓を打ちました。

 

 旅の最後の日には瀬戸内海の海岸沿いに明石海峡大橋に近いところまで走っていろいろな店を巡りました。ピザやケーキも美味しくたくさんの若者が淡路島を楽しんでいました。

 

 この旅でこんな句が出来ました。

 

渦巻けば観潮船のどよめける

そこらじゅう渦巻く春の大潮よ

巻き込まれまいと踏ん張る渦見船

のけぞつてまた踏ん張つて渦見船

渦の巻く度に歓声観潮船

春潮の鳴門の渦に見惚れゐる

春潮の鳴門海峡目の前に

大渦の生まれ広がる速さかな

お互ひに手を振り合ひて観潮船

感動を乗せて観潮船帰る

春の旅ホテルの夕餉伊勢海老も

春の旅淡路牛なるステーキも

三年虎河豚を食べんと淡路島

なんたって鍋は三年虎河豚よ

子と孫と河豚鍋作る幸せよ

大家族揃ひ金婚祝ふ春

春の旅玉手箱なる朝食も

玉手箱明ければ春の香りして

花冷えの野外で淡路バーガーを

海沿いにお洒落なパン屋春日差す

玉葱は宿泊テント日脚伸ぶ

長椅子に寛ぎ春の日差し受く

イルカ見て春の連休過ごす子ら

春麗イルカ大きくジャンプして

春一と日乗馬楽しむ子らもゐて

ゆつたりと乗馬楽しむ春の旅

海沿ひのホテル窓から春日差す

春の旅酸素呼吸器にも慣れて

椅子並べ春の瀬戸内観られよと

淡路島一回りせし春の旅

瀬戸の海眺めてランチ風薫る

フルーツは苺苺の山盛りを

フルーツは苺と決めていただきぬ

春風や鐘打つ人の絶え間なく

磯遊び出来る処も作られて

春の旅大ブランコに集いもし

玉葱の形の椅子に春日指す

淡路かな春玉葱の発送も 

2026年2月17日

 

 徳島県では唯一のホトトギス系の俳句結社・祖谷の二月の吟行句会が15日、阿南市の牛岐公園で十五人が参加して行なわれました。

 

 牛岐公園には2018年に除幕した祖谷主宰・岩田公次さんの句碑があります。句碑は高さ2.5メートルの御影石で大地に直接、立っています。

 

 句碑には公次さんの筆跡鮮やかな「歩きゐるうちにすつかり冬日和」の句が刻まれています。

 

 句碑が誕生して今年で8年になりますが、近所に住む祖谷の誌友であり、ホトトギス同人である鎌田黄鳥さんが自ら句碑守を買って出てくれ、毎年、寒牡丹を咲かせてくれています。

 

 句碑の周りには寒牡丹だけではなく、白梅、濃紅梅、淡紅梅、椿と季節を彩る木々が植えられています。

 

 句碑を囲むように黄花亜麻が咲き、福寿草が咲き、土筆が頭を出します。これも皆、黄鳥さんが手作りして毎年、手入れしてくれていると聞きました。

 

 今年は黄鳥さんが去年咲き終えた牡丹の榾を家から持って来て、会場で焚火をしてくれました。

 

 牡丹焚火は福島県の須賀川牡丹園で毎年1月15日、命の尽きた牡丹を焚いて供養していた行事で、この牡丹焚火に招かれて最初に句を作ったのが出雲の原石鼎でした。

 

 その句が素晴らしい出来栄えであり、牡丹焚火が季題になったと伝えられています。

 

 牡丹焚火を見た後、私たちは句碑の周りを散策しました。藁苞を開けるとぱっと満開の寒牡丹が現れました。大きな花弁をつけ息を飲むほどに美しい寒牡丹でした。

 

 福寿草も寄り添うように咲き始めていました。濃紅梅はちらほらと淡紅梅は満開でした。椿もたくさんの蕾をつけていました。

 

 この日、私はこんな句が出来ました。

 

去年咲きし牡丹の榾を焚きにけり

牡丹焚残れる灰の軽さかな

鎌倉も上野も佳かり寒牡丹

藁苞の童のやうな寒牡丹

藁苞に秘めた蕾や寒牡丹

藁苞のをみななるかな寒牡丹

藁苞に数多の蕾寒牡丹

藁苞を開ければぱつと寒牡丹

藁苞は別天地かな寒牡丹

金の蕊しつとりとして寒牡丹

藁苞に大きな花弁寒牡丹

下萌の大地にすくと立てる句碑

句碑の辺に早も咲き出で福寿草

句碑の辺に寄り添ふやうに福寿草

お互いに寄り添ひ咲ける福寿草

華やかに咲いて句碑守る淡紅梅

空蝉を付けて満開淡紅梅

椿咲く一輪なれど凛として

膨らめる椿の蕾そこここに

2026年1月19日

 

 新年あけましておめでとうございます。我が家では家族一同揃って元気に新年を迎えることが出来ました。

 

 年末には香川県高松市の屋島まで出かけて、うどんの老舗である「わら家」で年越しうどんをいただきました。

 

 正月には恒例になった鳴門市のホテルでの家族揃っての新年会を開催しました。美味しいコース料理をいただきながら、新年の抱負を語りあうなど楽しいひと時を過ごしました。

 

 岡山の友人が手作りした晩白柚を送ってくださり、次男の嫁が早速、砂糖漬けにしてくれました。咳に効くとのことで大切にしています。

 

 いつも松の手入れに来てくれる馴染の庭師が寒肥が大事と自ら消毒と寒肥をしにわざわざ来てくれました。

 

 仕事が終ったあと、お茶を飲みながら話をしたのですが、寒肥の大切さを語る熱弁に感動しました。窒素、燐酸、加里の三大要素から語られる博識にも感動しました。

 

 こんな句が出来ました。

 

蘭の花飾り新年迎へけり

お正月にといただきし蘭の花

咲き満てる蘭に勢のありにけり

瑞々しき日々でありたし蘭の花

凛と立ちたる門松に迎へられ

門松の辺り清気のありにけり

年越しはうどんと決めて列に着く

冬空に一時間待ちうどん食ぶ

名物の水車の辺り冬日差す

石臼の飛石の庭冬日差す

飛石と水車に冬日やはらかく

冬晴れの屋島の空の明るさよ

三が日好きな雑煮で過ごしけり

丸餅も角餅もある雑煮かな

数の子と鰻茶漬けの四日かな

十二人家族揃ひて新年会

スープより新年会の始まりぬ

前菜もまた美しき新年会

健啖の揃ひて嬉し新年会

新年会好きなパスタも平らげて

メインには舌平目なる新年会

手作りはやはり旨しと吊し柿

子も孫も喜びくれし吊し柿

手作りの晩白柚とて送りくれ

食べ方も書きて送らる晩白柚

晩白柚砂糖漬けしてくれし嫁

咳止めにと晩白柚の砂糖漬

山茶花の花を眺めて店に入る

もう一度山茶花眺め店を出る

青空に赤の際立つ実南天

青空へ真直ぐに伸びて実南天

金柑の満艦飾に実をつけて

金柑の一樹大事に五十年

金柑のお礼に寒肥施して

金柑のジャム今年また作ろうか

坪庭に赤のまぶしき実万両

葉の下に色づく赤や実万両

整然と並ぶ椿の蕾かな

葉隠れに椿の蕾凛と立ち

寒肥が大事と庭師来てくるる

寒肥をこんな木にまでする庭師

よく咲きし百日紅にも寒肥を

寒肥し窒素燐酸加里語る

寒肥を語る庭師の博識さ

寒肥は大事と庭師熱弁に

寒肥は後が楽しみてふ庭師

庭師来て確と寒肥され帰る

朝の間に消毒も寒肥もされ

大寒に日本列島大寒波