2026年2月17日

 

 徳島県では唯一のホトトギス系の俳句結社・祖谷の二月の吟行句会が15日、阿南市の牛岐公園で十五人が参加して行なわれました。

 

 牛岐公園には2018年に除幕した祖谷主宰・岩田公次さんの句碑があります。句碑は高さ2.5メートルの御影石で大地に直接、立っています。

 

 句碑には公次さんの筆跡鮮やかな「歩きゐるうちにすつかり冬日和」の句が刻まれています。

 

 句碑が誕生して今年で8年になりますが、近所に住む祖谷の誌友であり、ホトトギス同人である鎌田黄鳥さんが自ら句碑守を買って出てくれ、毎年、寒牡丹を咲かせてくれています。

 

 句碑の周りには寒牡丹だけではなく、白梅、濃紅梅、淡紅梅、椿と季節を彩る木々が植えられています。

 

 句碑を囲むように黄花亜麻が咲き、福寿草が咲き、土筆が頭を出します。これも皆、黄鳥さんが手作りして毎年、手入れしてくれていると聞きました。

 

 今年は黄鳥さんが去年咲き終えた牡丹の榾を家から持って来て、会場で焚火をしてくれました。

 

 牡丹焚火は福島県の須賀川牡丹園で毎年1月15日、命の尽きた牡丹を焚いて供養していた行事で、この牡丹焚火に招かれて最初に句を作ったのが出雲の原石鼎でした。

 

 その句が素晴らしい出来栄えであり、牡丹焚火が季題になったと伝えられています。

 

 牡丹焚火を見た後、私たちは句碑の周りを散策しました。藁苞を開けるとぱっと満開の寒牡丹が現れました。大きな花弁をつけ息を飲むほどに美しい寒牡丹でした。

 

 福寿草も寄り添うように咲き始めていました。濃紅梅はちらほらと淡紅梅は満開でした。椿もたくさんの蕾をつけていました。

 

 この日、私はこんな句が出来ました。

 

去年咲きし牡丹の榾を焚きにけり

牡丹焚残れる灰の軽さかな

鎌倉も上野も佳かり寒牡丹

藁苞の童のやうな寒牡丹

藁苞に秘めた蕾や寒牡丹

藁苞のをみななるかな寒牡丹

藁苞に数多の蕾寒牡丹

藁苞を開ければぱつと寒牡丹

藁苞は別天地かな寒牡丹

金の蕊しつとりとして寒牡丹

藁苞に大きな花弁寒牡丹

下萌の大地にすくと立てる句碑

句碑の辺に早も咲き出で福寿草

句碑の辺に寄り添ふやうに福寿草

お互いに寄り添ひ咲ける福寿草

華やかに咲いて句碑守る淡紅梅

空蝉を付けて満開淡紅梅

椿咲く一輪なれど凛として

膨らめる椿の蕾そこここに

2026年1月19日

 

 新年あけましておめでとうございます。我が家では家族一同揃って元気に新年を迎えることが出来ました。

 

 年末には香川県高松市の屋島まで出かけて、うどんの老舗である「わら家」で年越しうどんをいただきました。

 

 正月には恒例になった鳴門市のホテルでの家族揃っての新年会を開催しました。美味しいコース料理をいただきながら、新年の抱負を語りあうなど楽しいひと時を過ごしました。

 

 岡山の友人が手作りした晩白柚を送ってくださり、次男の嫁が早速、砂糖漬けにしてくれました。咳に効くとのことで大切にしています。

 

 いつも松の手入れに来てくれる馴染の庭師が寒肥が大事と自ら消毒と寒肥をしにわざわざ来てくれました。

 

 仕事が終ったあと、お茶を飲みながら話をしたのですが、寒肥の大切さを語る熱弁に感動しました。窒素、燐酸、加里の三大要素から語られる博識にも感動しました。

 

 こんな句が出来ました。

 

蘭の花飾り新年迎へけり

お正月にといただきし蘭の花

咲き満てる蘭に勢のありにけり

瑞々しき日々でありたし蘭の花

凛と立ちたる門松に迎へられ

門松の辺り清気のありにけり

年越しはうどんと決めて列に着く

冬空に一時間待ちうどん食ぶ

名物の水車の辺り冬日差す

石臼の飛石の庭冬日差す

飛石と水車に冬日やはらかく

冬晴れの屋島の空の明るさよ

三が日好きな雑煮で過ごしけり

丸餅も角餅もある雑煮かな

数の子と鰻茶漬けの四日かな

十二人家族揃ひて新年会

スープより新年会の始まりぬ

前菜もまた美しき新年会

健啖の揃ひて嬉し新年会

新年会好きなパスタも平らげて

メインには舌平目なる新年会

手作りはやはり旨しと吊し柿

子も孫も喜びくれし吊し柿

手作りの晩白柚とて送りくれ

食べ方も書きて送らる晩白柚

晩白柚砂糖漬けしてくれし嫁

咳止めにと晩白柚の砂糖漬

山茶花の花を眺めて店に入る

もう一度山茶花眺め店を出る

青空に赤の際立つ実南天

青空へ真直ぐに伸びて実南天

金柑の満艦飾に実をつけて

金柑の一樹大事に五十年

金柑のお礼に寒肥施して

金柑のジャム今年また作ろうか

坪庭に赤のまぶしき実万両

葉の下に色づく赤や実万両

整然と並ぶ椿の蕾かな

葉隠れに椿の蕾凛と立ち

寒肥が大事と庭師来てくるる

寒肥をこんな木にまでする庭師

よく咲きし百日紅にも寒肥を

寒肥し窒素燐酸加里語る

寒肥を語る庭師の博識さ

寒肥は大事と庭師熱弁に

寒肥は後が楽しみてふ庭師

庭師来て確と寒肥され帰る

朝の間に消毒も寒肥もされ

大寒に日本列島大寒波