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2018 - endokazu Jimdoページ

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2018年

2018年12月

堺市の山口家住宅は江戸時代初期に建築された国の重要文化財です。　　　・冬日差す町屋の土間の明るさよ（和良）

山口家住宅の庭園に面した奥座敷に飾りが吊るされていました。　　　　　・冬日差す庭見る部屋の飾りにも（和良）

堺市立町家歴史館の清学院は江戸後期から明治初期の寺子屋になりました。・寺子屋の部屋に小春日暖かく（和良）

清学院の暗い土間に菊が活けられ明るい雰囲気となっていました。　　　　・菊活けて明るき土間となりにけり（和良）

ＪＲ大阪駅の時空の広場ではクリスマス飾りの電飾が印象に残りました。　・師走かな電飾なりし雪達磨（和良）

ＪＲ大阪駅の時空の広場には電飾の飾りがはやばやと灯っていました。　　・電飾のはやばや灯り街師走（和良）

ＪＲ大阪駅の時空の広場には電飾のクリスマス飾りが華やかでした。　　　・クリスマス飾り早々灯る街（和良）

ＪＲ大阪駅前のビルには大きな聖樹のモニュメントが立っていました。　　・吹き抜けにまばゆき聖樹高々と（和良）

松の廊下があった皇居東御苑の本丸跡に石蕗の花が群生していました。　　・この辺が松の廊下ぞ石蕗の花（和良）

皇居東御苑の松の廊下があった周辺に石蕗の花が咲き残っていました。　　・一隅に咲き残りゐし石蕗の花（和良）

皇居東御苑の本丸跡広場には鈴生りのままに柿が残っていました。　　　　・犇めけるままに残ってをりし柿（和良）

皇居東御苑の本丸跡広場の柿は木に実ったまま熟していました。　　　　　・木に実るままに熟柿となってをり（和良）

前議員会が開かれたため久しぶりに国会議事堂に行ってきました。　　　　・冬晴れや平和な日本ありがたく（和良）

国会議事堂は立法を司る白亜の殿堂としてますます輝いて見えました。　　・冬晴れの白亜の堂のまぶしさよ（和良）

写楽は八丁堀に住んでいた阿波藩お抱えの能役者だったと伝えています。　・謎多き写楽を辿る旅小春（和良）

写楽は阿波藩お抱えの能役者・斎藤十郎兵衛と八丁堀の碑にありました。　・柳枯る八丁堀に写楽の碑（和良）

埼玉県越谷市の法光寺にできた写楽の墓は阿波の方角に向いていました。　・冬日濃し写楽の墓は阿波へ向き（和良）

写楽の墓には斎藤十郎兵衛の過去帳の一部が墓石に刻印されていました。　・写楽にと蜂須賀桜植樹して（和良）

石井町の新宮本宮神社にある矢神の銀杏です。大方散っていました。　　　・銀杏散り果てて青空近づきぬ（和良）

矢神の銀杏は高さ19メートル幹周10メートルあり、県の天然記念物です。　・散り残る銀杏黄葉の明るさよ（和良）

徳島空港から羽田空港へに機内から冠雪の富士がよく見えました。　　　　・富士の見ゆ席取りて見る雪の富士（和良）

機内から伊豆大島が見下ろせました。雪の富士もよく見えました。　　　　・伊豆の島見下ろし雪の富士眺め（和良）

旧芝離宮恩賜庭園の冬紅葉です。遠くからも鮮やかに見えました。　　　　・芝離宮恩賜庭園冬紅葉（和良）

旧芝離宮恩賜庭園の冬紅葉は真っ赤なものもあり、輝いて見えました。　　・冬紅葉真っ赤や恩賜庭園に（和良）

旧芝離宮恩賜庭園では松の雪吊が終り新年の準備が整っていました。　　　・雪吊の松に清しさありにけり（和良）

旧芝離宮恩賜庭園の雪吊された松には風格が感じられました。　　　　　　・雪吊し松に気品のうまれけり（和良）

旧芝離宮恩賜庭園の池に鷺が見張番のように立ち鴨が浮寝していました。　・衛兵のやうなる鷺と浮寝鴨（和良）

旧芝離宮恩賜庭園の池の鴨は水尾を引いて動くこともありました。　　　　・水尾に水尾重ねて鴨の水尾を引く（和良）

臨時国会の終わった議事堂は黄落の中に凛然とそびえていました。　　　　・黄落の世に議事堂の凛然と（和良）

臨時国会が終わるとともに議事堂周辺の銀杏も散り果てていました。　　　・閉会となりし議事堂銀杏散る（和良）

吉野川市の鴨島公園の江川ではたくさんの鴨が餌に群がっていました。　　・餌を奪ひ合ふ鴨ときにダイブもし（和良）

吉野川市の鴨島公園の江川の鴨の中に大鷭もいて右往左往していました。　・鴨の餌に大鷭右往左往して（和良）

2018年11月

吉野川市鴨島町の菊人形です。今年は人気ドラマの西郷どんでした。　　　・若武者よ菊人形の西郷どんは（和良）

90年の歴史がある鴨島町の菊人形展には大勢の人が来ていました。　　　　・菊人形袴の檜葉のよく匂ふ（和良）

菊花展には菊人形と共に様々な菊の花壇が展示されていました。　　　　　・始まりは二分咲きもあり菊花展（和良）

菊花展が始まったばかりの二分咲きの菊にも豊かな香りがありました。　　・二分咲きの菊にも確かなる香り（和良）

菊花展の花壇には大輪の菊の鉢が背丈を揃えて並べられていました。　　　・揃ひ咲き揃ひ咲かせて菊花展（和良）

満開の菊よりも満開少し前の菊の方が勢いがあるように見えました。　　　・九分咲きの菊に勢のありにけり（和良）

日当たりのよい菊の花壇の前に観覧者のための椅子が置かれていました。　・日溜りにゐて菊の香を存分に（和良）

菊花展には車椅子に乗ったお年寄りが介護者と共に観覧に来ていました。　・次々に車椅子来る菊花展（和良）

菊花展には手作りの漬物などを売るコーナーもありました。　　　　　　　・手作りの漬物を売る菊花展（和良）

菊花展のお土産に私は今年もはりはり漬を買って帰りました。　　　　　　・菊花展はりはり漬をお土産に（和良）

鳴門ウチノ海総合公園ではコスモスが咲き競っていました。　　　　　　　・畝見えぬほどにコスモス咲き満ちて（和良）

鳴門ウチノ海総合公園のコスモスは青空に映えていました。　　　　　　　・コスモスの色を極めし空の青（和良）

鳴門ウチノ海総合公園では5万本の中で白いコスモスが印象に残りました。　・乱れ咲き白の際立つ秋桜（和良）

鳴門ウチノ海総合公園のコスモスは風が止んでも揺れていました。　　　　・風止めどコスモスの揺れ止まざりし（和良）

新宿御苑で明治150年を記念して菊栽培所の特別公開がありました。　　　　・明治百五十年菊栽培所初公開（和良）

新宿御苑の菊花壇展では明治150年記念の六角菊花壇が展示されました。　　・明治百五十年記念六角菊花壇（和良）

新宿御苑の菊花壇展では伊勢菊、丁子菊、嵯峨菊の展示がありました。　　・御苑かな由緒ある名の菊展示（和良）

新宿御苑の菊花壇展ではどの菊も初日から満開でした。　　　　　　　　　・初日より満開御苑の菊花展（和良）

新宿御苑の菊花壇展の丁子菊です。いろいろな種類がありました。　　　　・雲一つなき空高し菊花展（和良）

新宿御苑の菊花壇展の丁子菊の中でも一番豪華に見えました。　　　　　　・外国人多き御苑の菊花展（和良）

新宿御苑の大作り花壇の菊は一本の根から500を越える花をつけています。・一本の根より五百の菊の花（和良）

新宿御苑の大作り花壇の500を越える菊の花は均等に咲き揃っていました。・均等に咲かせる苦心菊花展（和良）

新宿御苑の大作り花壇に今年は初めて見る色の菊が展示されていました。　・初めての色と菊師の菊語る（和良）

新宿御苑の大作り花壇の菊はどれも銘品ばかりで見ごたえがありました。　・一流の菊ばかりなる菊花展（和良）

新宿御苑の江戸菊花壇には江戸の人々に愛されてきた菊が並んでいました。　・江戸の世を今に御苑の菊花展（和良）

新宿御苑の江戸菊花壇の菊には江戸っ子の粋と啖呵を感じました。　　　　・江戸っ子の粋と啖呵や菊の花（和良）

新宿御苑の江戸菊花壇の菊は江戸時代より受け継いできたものです。　　　・江戸っ子の自慢の菊と伝えられ（和良）

新宿御苑の江戸菊花壇の菊はそれぞれ受け継いできた特色がありました。　・泰平の江戸の栄華や菊の花（和良）

新宿御苑の一文字菊・管物花壇には咲き揃った菊が綺麗に並んでいました。・一文字菊は大輪一重咲き（和良）

新宿御苑の一文字菊・管物花壇の管物には繊細な美しさがありました。　　・管物の菊に見飽きぬ繊細さ（和良）

新宿御苑の一文字菊・管物花壇には菊の御紋になった菊もありました。　　・平なる菊の御紋の菊の花（和良）

新宿御苑の一文字菊・管物花壇の管物は花弁が管のようになっていました。・管物の菊は花弁が管のごと（和良）

新宿御苑の大菊花壇には満開に咲き揃った菊が綺麗に並んでいました。　　・二分咲きも五分咲きもなき菊花展（和良）

新宿御苑の大菊花壇の大菊は鉢がなく直接地面に植えられていました。　　・鉢植の一つとてなき菊花展（和良）

新宿御苑の菊花壇展の道の辺に咲いている杜鵑草を見つけました。　・ほととぎす広き御苑の道の辺に（和良）

新宿御苑の菊花壇展の道の辺で見つけた杜鵑草は輝いて見えました。　・小さくとも紫しかとほととぎす（和良）

朝の光を浴びた高輪のホテルの庭園の池では鯉が動き出していました。　・寒鯉の動きホテルの朝明ける（和良）

ホテルの池では隅に固まっていた鯉が朝の光を浴びて動き出しました。　・固まりてゐし寒鯉の動く朝（和良）

朝の光を浴びた高輪のホテルの庭園に石蕗の花が咲いていました。　　　・庭園が自慢のホテル石蕗の花（和良）

高輪のホテルの池の周りの石蕗の花は朝の光を受けて輝ていました。　　・石蕗の花巡れば池を巡る庭（和良）

品川駅高輪口の夜景です。高層ビルに灯が点き綺麗でした。　　　　　　・温かみある明るさの冬灯（和良）

夜の灯が点り始めて羽田空港です。富士は見えませんでした。　　　　　・冬の灯の点り始めしエアポート（和良）

干し柿作りに挑戦しました。150個の柿を我が家に吊るしました。　　　　・風通るようにずらして柿吊るす（和良）

吊るした柿に詰めたくて乾いた風が当たるのを待っています。　　　　　　・柿吊るしあとは風待つばかりかな（和良）

大阪城公園からアクアライナーに乗船して中心街を川巡りしました。　　　・桜紅葉水面に映る川巡る（和良）

川から見る大阪の街は両岸に紅葉した桜並木があり風情がありました。　　・両岸に桜紅葉の川巡る（和良）

アクアライナーに乗船しての大阪の川巡りでは桜紅葉が綺麗でした。　　　・大阪の川に桜の紅葉見る（和良）

大阪の川巡りでは桜紅葉越しに大阪城も見ることができました。　　　　　・城も見て桜紅葉もとくと見て（和良）

堺市にある仁徳天皇陵古墳です。静かな濠に鴨が群れていました。　　　　・閑もれる御陵の濠の浮寝鴨（和良）

仁徳天皇陵古墳の濠は大きく浮寝鴨は時折羽ばたいていました。　　　　　・時折は羽ばたきもして鴨浮寝（和良）

堺市にある南宗寺は三好長慶が創建した寺です。長慶の像がありました。　・長慶の像はここにと櫨紅葉（和良）

南宗寺には利休好みの茶室もあり、茶室への道には石庭もありました。　　・石庭の砂の模様に冬日濃し（和良）

2018年10月

エカテリーナ宮殿の琥珀の間を見て庭に出ると秋風が爽やかでした。　　　・琥珀の間出て新涼の庭園に（和良）

エカテリーナ宮殿の庭園に黒と白のツートンカラーの烏がいました。　　　・小春日のツートンカラーの烏かな（和良）

エカテリーナ宮殿の庭園の近くでレバノン杉の新松子を見ました。　　　　・新松子レバノン杉は松なりし（和良）

レバノン杉は並木となって高々と秋空にそびえていました。　　　　　　　・レバノン杉仰ぎ秋の空仰ぐ（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿です。365もの噴水があることで有名です。　　・噴水の水に秋の日煌めける（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の噴水の水に金色の像が輝いて見えました。　　・金色に光る噴水見て飽きず（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の庭には林檎が実をつけていました。　　　　　・宮殿に赤白林檎たわわなる（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の庭は広くたくさんの噴水がありました。　　　・栗鼠走る木の実の落つる宮殿に（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の庭園にはいろいろな噴水がありました。　　　・木の実踏み大帝公の庭めぐる（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の庭園には至る所に噴水がありました。　　　　・三百六十五ある噴水を巡る苑（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の庭園には花壇がたくさんありました。　　　　・コスモスの白の際立つ花壇かな（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の花壇で見たコスモスは真っ白でした。　　　　・コスモスと宮殿白く空青く（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿はフィンランド湾に面しています。　　　　　　・フィンランド湾に波なく秋高し（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿のフィンランド湾に面したテラスです。　　　　・海を見る白いテラスに差す冬日（和良）

海の方から見たピョートル大帝の夏の宮殿と噴水です。　　　　　　　　　西日受く宮殿仰ぎつつ登る（和良）

西日を受けたピョートル大帝の夏の宮殿の噴水は幻想的でした。　　　　　・噴水の西日の中に輝ける（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の噴水は大きな水しぶきを上げていました。　　・噴水のしぶきに濡れて苑巡る（和良）

ピョートル大帝の夏の宮殿の噴水は権力の象徴のように見えました。　　　・噴水といふ権力の証かな（和良）

殺された父のためアレクサンドル3世が建てた血の上の救世主教会です。　　・血の上の教会に降る秋の雨（和良）

血の上の救世主教会は煌びやかなモザイク装飾が印象に残りました。　　　・露の日の教会の色しっとりと（和良）

世界最大の教会建築と言われるイサク聖堂には歴史が刻まれています。　　・露の世の歴史を教会に学ぶ（和良）

サンクトペテルブルグを要塞都市として作ったピョートル大帝の像です。　・大帝の騎馬像に降る氷雨かな（和良）

エルミタージュ美術館の宮殿広場には大きな凱旋門がありました。　　　・庭園に秋の風吹く美術館（和良）

宮殿広場から見たエルミタージュ美術館の裏にネヴァ川があります。　　　・川よりの風の涼しき美術館（和良）

エルミタージュ美術館の正面階段は冬の宮殿の豪華さを伝えています。　　・着膨れたものみな預け館巡る（和良）

エルミタージュ美術館の孔雀の時計です。18世紀後半に作られました。　　・秋の日に孔雀時計の金まぶし（和良）

エルミタージュ美術館本館のレンブラントの「放蕩息子の帰還」です。　　・放蕩の息子の帰還帰り花（和良）

エルミタージュ美術館別館の軽快なマチスの「ダンス」です。　　　　　　・手をつなぐマチスのダンス冬温し（和良）

エルミタージュ美術館別館の「アルコル橋上のナポレオン」です。　　　　・爽やかやアルコル橋のナポレオン（和良）

エルミタージュ美術館別館から見たエルミタージュ美術館本館です。　　　・秋晴れて青美しき美術館（和良）

来島海峡が見える糸山公園で虚子の句碑を見てきました。　　　　　　　　・木の実踏み瀬戸の海見ゆ師の句碑へ（和良）

糸山公園から見た来島海峡と栗島大橋です。木槿が咲いていました。　　　・海峡の木槿の花の白さかな（和良）

大山祇神社の楠は樹齢2600年。国指定の天然記念物になっています。　　　・老木の天辺よりの秋の声（和良）

大山祇神社には小さな神田があり、稲の花が美しく咲いていました。　　　・神田は清水たっぷり稲の花（和良）

埼玉県日高市の巾着田曼珠沙華公園には500万本の曼珠沙華があります。　・曼珠沙華浄土となりし巾着田（和良）

巾着田曼珠沙華公園には昨年、天皇皇后両陛下が来られたののことです。　・色変えぬ松の緑と曼珠沙華（和良）

巾着田曼珠沙華公園の中に数本の白い曼珠沙華を見つけました。　　　　　・その中に白曼珠沙華の二三本（和良）

巾着田曼珠沙華公園は陸橋から展望することもできました。　　　　　　　・曼珠沙華林の中をそぞろ行く（和良）

巾着田曼珠沙華公園の近くにある国登録有形文化財の古民家です。　　　　・江戸の世の名主の屋敷萩の花（和良）

国登録有形文化財の高麗郷の古民家は高い石垣に囲まれていました。　　　・古民家の石垣高し萩の花（和良）

高麗郷の古民家は江戸時代に高麗本郷村の村長だった新井家の屋敷です。　・古民家の裏庭楚々と芙蓉咲く（和良）

古民家は日高市が所有しボランティアの皆さんが管理されています。　　　・芙蓉咲き明るき庭となりにけり（和良）

高麗郷の旧新井家住宅は明治時代の高麗村の村長の屋敷でもあります。　　・コスモスを仰ぎ秋の空仰ぐ（和良）

旧新井家住宅は江戸時代より地域の政治を担ってきた歴史があります。　　・石垣の中にも咲きて秋桜（和良）

埼玉県川越市の蔵造りの町並にある時の鐘です。賑わっていました。　　　・蔵の町横丁よりの秋の風（和良）

川越市の蔵造りの町の老舗の店先に竜胆の鉢植を見つけました。　　　　・蔵の町竜胆の咲く老舗かな（和良）

東京都八王子市の高尾山にケーブルカーで登り秋を楽しんできました。　　・行く秋を高尾の山に楽しまん（和良）

ケーブルカーにはトンネルもあり日本一の急勾配を昇り降りします。　　　・トンネルの中は静かやちちろ鳴く（和良）

東京都千代田区のホテルのロビーには竹のオブジェがありました。　　　　・爽やかや竹のオブジェに迎へられ（和良）

千代田区のホテルには日本庭園があり芒の穂が風にそよいでいました。　　・千代田区のホテルの庭の花芒（和良）

上野の東京国立博物館に行ってきました。玄関広場の白萩が見事でした。　・白萩の大樹のかくも堂々と（和良）

東京国立博物館の大きな白萩はなだれ咲いていました。　　　　　　　　　・曇る日に白の際立つ萩の花（和良）

上野の西郷隆盛の像です。テレビの西郷どんで人気を呼んでいます。　　　・西郷どんの像へ銀杏踏んで行く（和良）

江戸城を無血開城した西郷隆盛の人気は今も絶えることがありません。　　・西郷どんの像に時雨の容赦なく（和良）

秋雨の止んだ後の上野公園の花壇は一段と美しく見えました。　　　　　　・秋雨に蘇りたる花壇かな（和良）

秋雨の後の上野公園の花壇は一つ一つの花が輝いて見えました。　　　　　・秋の雨花壇の色を極めけり（和良）

徳島市中央公園の薔薇園の棚に郁子が実をつけていました。　　　　　　　・天智天皇食べたる郁子を我も食べ（和良）

徳島市中央公園にある徳島城博物館の庭先で菊花展が始まりました。　　　・一輪の咲き菊花展始まれる（和良）

2018年9月

兵庫県南あわじ市のイングランドの丘で見たパンパスグラスです。　　　　・真白なるパンパスグラス風は秋（和良）

イングランドの丘では残った向日葵が一生懸命に咲いていました。　　　　・向日葵の果つるまで黄を貫ける（和良）

兵庫県淡路市の奇跡の星の植物館は冷房が効いていました。　　　　　　　・冷房の効いた室内植物館（和良）

奇跡の星の植物館では熱帯植物の中に胡蝶蘭の白が目立ちました。　　　　・ジャングルに白のまぶしき胡蝶蘭（和良）

兵庫県淡路市の奇跡の星の植物館で一輪の桔梗を見ました。　　　　　　　・一輪の桔梗のかくも凛として（和良）

奇跡の星の植物館ではブーゲンビリアが咲き続けていました。　　　　　　・夏行きぬブーゲンビリアなほも咲く（和良）

飛行機の中で舘ひろしの映画終わった人を観てモスクワに着きました。　　・終わった人観て晩秋のモスクワに（和良）

モスクワ市郊外のセルギエフポサードで見た教会の花壇です。　・菊の花思ふ黄金の花壇かな（和良）

モスクワ市郊外のセルギエフポサードの教会広場の花壇です。　　　　　　・小春日の花壇の色の鮮やかに（和良）

モスクワ市郊外のセルギエフポサードの花壇で見たサルビアです。　　　　・サルビアの赤のまぶしき花壇かな（和良）

モスクワのボリショイ劇場です。バレエを観た冬の夜を思い出しました。　・劇場に遠き日のこと思ふ秋（和良）

赤の広場のグム百貨店です。大勢の人であふれていました。　　　　　　　・ビールビール赤の広場のカフェテラス（和良）

赤の広場のレーニン廟です。昔は軍事パレードが行われました。　　　　　・風雪の歴史の舞台冬近し（和良）

赤の広場の聖ワシリー寺院です。モンゴルへの戦勝記念碑でもあります。　・赤はこれ美しきこと秋深し（和良）

赤の広場のグム百貨店では西瓜とメロンを売っていました。　　　　　　　・西瓜売る赤の広場の百貨店（和良）

グム百貨店では西瓜とメロンを噴水の水に浮かべて冷やしていました。　　・噴水の水に西瓜を浮かばせて（和良）

赤の広場の国立歴史博物館では古代からのロシアの歴史が通観できます。　・悠久の歴史をしのぶ館の秋（和良）

赤の広場に近いモスクワの中心街では電飾が始まっていました。　　　　　・暮れ早き街に電飾始まりぬ（和良）

ロシアの中心であるクレムリンの中は広く森がありました。　　　　　　　・クレムリンなかに森ありななかまど（和良）

クレムリンの森の中で落ち葉を集めている制服の人がいました。　　　　　・制服の落葉集めるクレムリン（和良）

クレムリンの森の中には体を休めるベンチもありました。　　　　　　　　・すずかけの実のたわわなるクレムリン（和良）

クレムリンの森の近くには大統領の執務する宮殿がありました。　　　　　・西日受け金のまぶしきクレムリン（和良）

クレムリンにはクレムリンで製造された大砲が展示されていました。　　　・西日受く大砲使はれぬままに（和良）

クレムリンにはクレムリンで製造された大鐘も展示されていました。　　　・大鐘の西日の中に曝されて（和良）

モスクワからサンクトペテルブルグへは特急列車で行きました。　　　　　・ペテルブルグへ西日の中を列車行く（和良）

モスクワからサンクトペテルブルグへは白樺の林の中を走りました。　　　・ペテルブルグへ走る車窓の暮早し（和良）

サンクトペテルブルグにあるエカテリーナ女帝の夏の宮殿です。　　　　　・エカテリーナ宮殿仰ぐ小春かな（和良）

エカテリーナ宮殿には大きな窓があり明るい光が差し込んでいました。　　・小春日の宮殿の部屋明るかり（和良）

エカテリーナ宮殿の中には階段にまで宝物が飾られていました。　　　　　・宮殿にやさしき秋の光かな（和良）

エカテリーナ宮殿の食卓には女帝が使っていた食器が飾られていました。　・宮殿の中に秋の日やはらかく（和良）

2018年8月

鴨島公園のある江川の岸辺に大きな夏柳が茂っていました。　　　　　　　・川縁に寄れば涼しき風の来る（和良）

夏柳の茂る鴨島公園では水鉄砲で遊ぶ4人家族がいました。　　　　　　　　・水鉄砲またまた死ぬる父と母（和良）

徳島駅前のクレメントホテル18階から眺めた眉山と徳島市街です。　　　　・街中が鎮まるほどの炎暑かな（和良）

徳島の中心街では暑さのためか街を歩く人がいませんでした。　　　　　　・街歩く人を見かけぬ炎暑かな（和良）

鳴門市のウチノ海総合公園の近くで珊瑚樹が実をつけていました。　　　　・色褪せし野に珊瑚樹の真っ赤な実（和良）

珊瑚樹の赤い実は雲一つない青空に映えていました。　　　　　　　　　　・青空に珊瑚樹の実の真っ赤かな（和良）

鳴門のホテルのプールにはビーチパラソルが並んでいました。　　　　　　・リゾートホテルビーチパラソル犇めける（和良）

瀬戸内海が見えるホテルのプールに子供たちの歓声が上がっていました。　・子らプール私転寝浜日傘（和良）

山の上にあるホテルのプールは瀬戸内海に続いているように見えました。　・天空のプールに遊ぶ夏休（和良）

炎天下のホテルのプールには救護のための医師も待機していました。　　　・救護医もプールに控えゐるホテル（和良）

徳島市中央公園の夾竹桃は青空に向かって勢い良く咲いていました。　　　・青空へ夾竹桃の咲きっぷり（和良）

夾竹桃は広島原爆の焦土に一番早く咲いた花と聞いたことがあります。　　・原爆の焦土に夾竹桃の花（和良）

大きな旬の岩牡蠣をいただきました。二人がかりで料理しました。　　　　・岩牡蠣の圧倒的な大きさよ（和良）

旬の岩牡蠣を生でいただきました。ミルクの濃厚さに感動しました。　　　・岩牡蠣の旬のミルクの濃厚さ（和良）

孫と素麺流しをしました。素麺は箸の間をするすると抜けて行きます。　　・箸の間をするり素麺流れゆく（和良）

孫と花火をしました。花火を持つとどの顔も真剣になりました。　　　　　・子らの顔真剣となる花火かな（和良）

エキサイティングサマー・イン・ワジキは30分遅れで始まりました。　　　・雷の遠のきライブ始まりぬ（和良）

ライブの野外会場にはキャンプのテントが立ち並んでいました。　　　　　・テント村めける野外のライブかな（和良）

台風20号は徳島県に上陸しましたが、我が家も百日紅も無事でした。　　　・大雨に洗い出されし百日紅（和良）

台風の後の百日紅は少し紅色が淡くなった気がします。　　　　　　　　　・雨後の紅淡かりし百日紅（和良）

2018年7月

徳島市の文化の森の裏山で見た泰山木の花です。よい香りがしました。　　・美しき泰山木の花は香も（和良）

我が家の庭に白い百合が咲きました。今年は二輪だけでした。　　　　　　・二輪のみなれど我が庭百合の花（和良）

皇居東御苑の二の丸庭園では残り咲く花菖蒲に人が集まっていました。　　・花菖蒲色鮮やかに残り咲く（和良）

東御苑の二の丸庭園には蛍袋も花をつけていました。　　　　　　　　　　・露載せし蛍袋の傾ぎやう（和良）

東御苑の二の丸庭園には早くも萩の花が咲いていました。　　　　　　　　・六月に萩の花咲く御苑かな（和良）

東御苑の二の丸庭園には虎の尾も花をつけていました。　　　　　　　　　。この草を虎の尾てふは大袈裟な（和良）

愛知県長久手市のトヨタ博物館には大きな楊梅が実をつけていました。　　・楊梅の鈴生りなりし博物館（和良）

日当たりの側の楊梅は実をぎっしりとつけていました。　　　　　　　　　・日当たりの側の楊梅鈴生りに（和良）

トヨタ博物館ではヤマハで開発の一員として関わった車に出合いました。　・世に出せし車に出合ふ館涼し（和良）

トヨタ2000GTを見ていると開発に携わった日々が思い出されました。　　・開発に汗流したる日の遠く（和良）

トヨタ博物館に展示されたトヨタ2000GTに私は見惚れていました。　　　・涼風の如き名車でありにけり（和良）

トヨタ2000GTが印刷されたシャツを父の日にプレゼントされました。　　・世に出せし車のシャツを父の日に（和良）

愛知県の岡崎城は家康が出生した城。今は空堀になっていました。　　　　・家康の城は空堀濃紫陽花（和良）

岡崎城は街の真ん中にあり、周辺に紫陽花が群れ咲いていました。　　　・岡崎の城紫陽花の群れ咲きて（和良）

阿波おどり会館前に花で囲まれたモラエスの石碑ができました。　　　　　・モラエスと花の文字できモラエス忌（和良）

阿波おどり会館前の花壇にアガパンサスの花が咲いていました。　　　　　。梅雨晴れにアガパンサスの煌めける（和良）

梅雨晴れの羽田空港には真っ青な空が広がっていました。　　　　　　　　・梅雨晴れの空の真青でありにけり（和良）

羽田から徳島への機内からも梅雨雲の隙間に富士が見えました。　　　　　・飛機の窓くっきりと富士梅雨晴るる（和良）

徳島市の阿波史跡公園には復元された高床倉庫があります。　　　　　　　・高床の涼しき道を蟻の行く（和良）

阿波史跡公園には復元された竪穴式住居もあります。中は涼しかったです。・竪穴式住居を出ればほととぎす（和良）

滋賀県の大塚比叡山荘です。琵琶湖からの風が涼しかったです。　　　　　・琵琶湖より涼しき風の山荘に（和良）

大塚比叡山荘から眺めた琵琶湖湖畔の夜景です。　　　　　　　　　　　　・夏の夜の琵琶湖湖畔の明るさよ（和良）

平成の大修理を終えた平等院鳳凰堂には屋上の鳳凰が輝いていました。　　・炎天に金の鳳凰まぶしかり（和良）

炎天にもかかわらず平等院鳳凰堂には観光客が詰めかけていました。　　　・平等院日傘の列の途切れなく（和良）

平等院鳳凰堂では真夏の太陽に白い蓮の花が輝いて見えました。　　　　　・日盛りに白のまぶしき蓮の花（和良）

平等院鳳凰堂を取り囲むかのように白い蓮の花が咲き競っていました。　　・蓮の花巡り平等院めぐる（和良）

2018年6月

背景に王宮が見えるプラハのカレル橋です。下を子鴨が泳いでいました。　・中世の橋の下行く子鴨かな（和良）

夏霧が晴れるとプラハの街は明るく輝いて見えました。　　　　　　　　　・夏霧の晴れて明るき街となる（和良）

チェスキークルムロフはヴルタヴァ川が湾曲する場所にありました。　　　・夕立来て赤い煉瓦のしっとりと（和良）

チェスキークルムロフは赤い屋根の美しい城下町でした。　　　　　　　　・赤い屋根青葉若葉によく映えて（和良）

チェスキークルムロフではマロニエが赤い花をつけていました。　　　　　マロニエの真っ赤な花と白い壁（和良）

チェスキークルムロフのマロニエの花は葉蔭ほど美しかったです。　　　　・マロニエの葉蔭の花のまぶしさよ（和良）

チェスキークルムロフで楽しそうに川遊びする子供たちを見ました。　　　・一列になり急流をボート行く（和良）

チェスキークルムロフの川はゆるやかに流れるところもありました。　　　・急流を過ごし一息船遊（和良）

クトナーホラにある炭鉱夫の守護聖人を祀った聖バルバラ大聖堂です。　　・夏空へ大聖堂の屋根凛と（和良）

クトナーホラの大聖堂前の花壇に小手鞠の花が咲いていました。　　　　・小手鞠の白を仕上げてゆきし雨（和良）

クトナーホラで水木の花を見ました。雨上がりの白が印象的でした。　　　・雨上がり白の極まる花水木（和良）

水木の花を見ていると雨を呼んでいるように見えました。　　　　　　　　・雨ありてこその水木の花なりし（和良）

クトナーホラには花をつけた菩提樹の大木がたくさんありました。　　　　・菩提樹の花の盛りの街を行く（和良）

咲き満ちた菩提樹の花は甘い香りを街中に漂わせていました。　　　　　　・菩提樹の花の香りの満てる街（和良）

ザンクトウォルフガングの街に初夏を祝う五月柱が立っていました。　　　・五月柱なるは高々夏を呼ぶ（和良）

五月柱を登っているのは初夏の来たことを喜ぶ子供の人形でした。　　　　・人形も五月柱を登る初夏（和良）

ザンクトウォルフガングには五月祭を楽しむ子らの姿がありました。　　　・聖五月民族衣装着て踊る（和良）

五月祭の子らのダンスには初夏を迎えた喜びがあふれていました。　　　　・夏来る喜び子らのダンスにも（和良）

ハルシュタットでは塩坑のある高原に登りました。草花が綺麗でした。　　・高原は夏の草花咲き満ちて（和良）

ハルシュタットの高原から夏霧に沈む湖畔の町が見えました。　　　　　　・夏霧の下に湖畔の町浮かぶ（和良）

ハルシュタットの湖畔を歩きました。雪渓の残る山が見えました。　　　　・雪渓を置く山見えて湖静か（和良）

霧の晴れたハルシュタットの湖畔の町は緑が美しかったです。　　　　　　・霧晴れて緑の美しき町となる（和良）

ザルツブルグの広場には金色に輝くモニュメントがありました。　　　　　・炎昼に金のまぶしきモニュメント（和良）

ザルツブルグのミラベル庭園です。映画のロケ地にもなりました。　　　　・散策し集合場所は片蔭と（和良）

ザルツブルグの繁華街にモーツアルトの生家がありました。　　　　　　　・サングラス外し生家の文字を見る（和良）

ザルツブルグの広場にモーツアルトの像が立てられていました。　　　　　・夏空へモーツアルトの像高く（和良）

メルクにある大修道院には緑の濃い広大な庭園がありました。　　　　　　・庭園は緑とみどり競ひ合ふ（和良）

高台にあるメルクの大修道院から箱庭のような家並みが見えました。　　　・箱庭のやうな家並み続く街（和良）

ウィーンのシェーンブルン宮殿前には広い広場がありました。　　　　　　・宮殿の広場打水したくなる（和良）

シェーンブルン宮殿の裏には花壇のある広大な庭園がありました。　　　　・宮殿の裏は庭園風涼し（和良）

ウィーンのシェーンブルン宮殿には赤い薔薇の庭園がありました。　　　　・ハプスブルグ家の名残か赤い薔薇（和良）

赤い薔薇はシェーンブルン宮殿の金の紋章と美を競っているようでした。　・炎天に黄金の鷲と赤い薔薇（和良）

ウィーンのベルベデーレ宮殿にはクリムトの絵が展示されていました。　　・クリムトの接吻も見てカンナ燃ゆ（和良）

ベルベデーレ宮殿の庭園からはウィーンの森がはるかに見えました。　　　・噴水の四つも上がり庭静か（和良）

ウィーンの国立オペラ座でオペラ「カプリッチョ」を観ました。　　　　　・ビール飲み寝てしまひたるオペラかな（和良）

オペラが終わった国立オペラ座はライトアップされた夜景も綺麗でした。　・オペラ跳ね暑さの残る街帰る（和良）

スロバキアのブラチスラバ城です。テーブルを引っ繰り返した形でした。　・坂の上の城への道の薄暑かな（和良）

ブラチスラバにはスカートの中を覗こうとするような像がありました。　　・炎昼に土管工事の工夫像（和良）

ハンガリーのブタペストではゲレルトの丘からドナウ川を見ました。　　　・暮れなずむドナウに夕焼始まりし（和良）

ゲレルトの丘からは夕焼に染まるドナウとくさり橋が見えました。　　　　・夕焼のドナウの川面染めてゆく（和良）

ブタペストの王宮の丘の遺跡に芥子の赤い花が咲いていました。　　　　　・朽ち果てし遺跡に芥子の赤い花（和良）

芥子の咲く王宮の丘の遺跡は手入れのされぬまま延々と続いていました。　・鉄条網張られし遺跡芥子の花（和良）

ブタペストのブタ側の丘からドナウ川に架かるくさり橋が見えました。　　・くさり橋渡れば緑燃ゆる丘（和良）

ドナウ川を行き来する船は多く、くさり橋の下はいつも賑わっていました。・橋くぐる船に涼風心地よく（和良）

ブタペストの漁夫の砦の周辺では遠足の子供たちの歓声が聞こえました。　・遠足に遺跡を巡る子供かな（和良）

ブタペストの漁夫の砦にはドナウ川から涼しい川風が吹いてきました。　　・川風の涼しき漁夫の砦かな（和良）

ブタペストの漁夫の砦からドナウ川対岸の国会議事堂が見えました。　　　・砦より眺む議事堂風涼し（和良）

ブタペストのペスト側にある国会議事堂は街のシンボルになっています。　・議事堂はドナウの畔風薫る（和良）

ハンガリー最大のエステルゴムの大聖堂です。燕が巣を作っていました。　・燕の巣大聖堂の屋根裏に（和良）

エステルゴム大聖堂の接骨木の花咲く岸辺からドナウが見えました。　　　・接骨木の花咲く岸にドナウ見る（和良）

ハンガリーのセンテンドレのドナウの岸辺で夕涼する子供たちです。　　　・語らひのドナウの岸辺夏の夕（和良）

センテンドレのドナウの岸辺には机と椅子が並んでいました。　　　　　　・ゆったりと岸辺で過ごす夏の宵（和良）

ブタペストのドナウ川ナイトクルーズでは議事堂がまぶしかったです。　　・夏の夜のドナウクルーズ金の波（和良）

クルーズではライトアップされたくさり橋と王宮が美しかったです。　　　・夏の夜のクルーズをして旅終る（和良）

2018年5月

「桜を見る会」が開かれた新宿御苑の日本庭園で見た藤の花です。　　　　・ひっそりと御苑の庭の藤の花（和良）

新宿御苑の藤の花の隣で青楓が風にそよいでいました。　　　　　　　　　・青楓さ揺らす風のありにけり（和良）

東京で大きなスカイツリーの下に小さな鯉幟が泳いでいました。　　　　　。スカイツリーには目高のやうな鯉幟（和良）

鯉幟は大きなスカイツリーに纏わり付くように泳いでいました。　　　　　・スカイツリーに纏はる小さき鯉幟（和良）

福島県南会津郡の大内宿では大きな鯉幟が掲げられていました。　　　　　・大きかり大内宿の鯉幟（和良）

大内宿に並ぶ茅葺の家に大きな鯉幟はよく似合っていました。　　　　　　・茅葺の家に大きな鯉幟（和良）

江戸時代に下野街道の宿場町だった大内宿に並ぶ茅葺の家です。　　　　　・山笑ふ中に大内宿の里（和良）

鯉幟がはためく大内宿の茅葺の家に大勢の観光客が来ていました。　　　　・みちのくの大内宿の五月鯉（和良）

大内宿で屋根の葺き替えを見ました。段取りよく進んでいました。　　　　・茅屋根の葺き替え工事寄り合ひて（和良）

茅葺きの屋根の葺き替えの手際よさに見惚れてしまいました。　　　　　　・葺き替えの掛け声もなく手際よく（和良）

下野街道の大内宿は蕎麦の名所として古くから知られています。　　　　　・春風の蕎麦屋の暖簾揺らしゆく（和良）

大内宿の老舗の蕎麦屋で人気の葱蕎麦をいただきました。　　　　　　　　・一本の葱でいただく宿の蕎麦（和良）

大内宿では砂ぼこりが立たないように打ち水がされていました。　　　　　・打ち水のされて大内宿の道（和良）

大内宿では雪解水の流れる小流れが街道の両側にありました。　　　　　　・庭先のサイダー冷やす雪解水（和良）

茨城県ひたちなか市の国営ひたち海浜公園のネモフィラです。　　　　　　・麗かにネモフィラの花咲き満てる丘（和良）

ネモフィラの花は犬ふぐりより大きく吹く風にさざめいていました。　　　・薫風にネモフィラの花さざめける（和良）

国営ひたち海浜公園のネモフィラは450万本植えられています。　　　　　・春光にネモフィラ青く煌めける（和良）

国営ひたち海浜公園のみはらしの丘から波静かな海が見えました。　　　　・ネモフィラの丘より春の海を見る（和良）

国営ひたち海浜公園の緑陰で見た三つ葉躑躅です。綺麗でした。　　　　　・緑陰の三つ葉躑躅の明るさよ（和良）

国営ひたち海浜公園にはチューリップの畑も広々とありました。　　　　　・見渡せば視野の果てまでチューリップ（和良）

東御苑の二の丸庭園では著莪の花が敷き詰めたように咲いていました。　　・畳敷き詰めたるやうに著莪の花（和良）

東御苑の二の丸庭園では池の畔に紫蘭が咲き満ちていました。　　　　　　・池の端を埋め尽くして紫蘭咲く（和良）

皇居東御苑の二の丸庭園では躑躅が咲き満ちていました。　　　　　　　　・犇めきて咲ける躑躅の明るさよ（和良）

皇居東御苑の二の丸庭園の躑躅に外国人も見惚れていました。　　　　　　・外つ国の人も御苑の躑躅観に（和良）

皇居東御苑の薔薇園に浜茄子の花が咲いていました。　　　　　　　　　　・浜茄子の花の御苑の薔薇園に（和良）

駅前広場も整備され、東京駅は開業当時の美しさが再現されました。　　　・霾晴れて東京駅の美しく（和良）

石井町にある地福寺の白藤です。豊かに垂れ下がっていました。　　　　　・ふくよかに咲ける白藤見て飽きず（和良）

年輪を数えた石井町の白藤の幹は太くごつごつしていました。　　　　　　・白藤の幹ごつごつとして太く（和良）

阿波町で早咲きの桜がさくらんぼをつけているのを見ました。　　　　　　・さくらんぼとはこんなにも鈴生りに（和良）

さくらんぼは瑞々しい青葉若葉の中に輝いて見えました。　　　　　　　　・仰ぎ見る青葉若葉やさくらんぼ（和良）

我が家の駐車場にある植木鉢の仙人掌が今年も花をつけました。　　　　　・知らぬ間に仙人掌咲けり一夜さに（和良）

仙人掌の花の色はたとえようもないほどに美しいものでした。　　　　　　・仙人掌の紅透き通る花の色（和良）

徳島市中央公園の薔薇園にはたくさんの薔薇が咲いていました。　　　　　・薔薇の香の噎せ返るほどなる日和（和良）

強い日差しを浴びてたくさんの薔薇が咲き競っていました。　　　　　　　・大振りの薔薇には早も痛みあり（和良）

2018年4月

南国市の道の駅・南国風良里の丘にお花見の名所がありました。　　　　　・知る人ぞ知るお花見の名所とて（和良）

道の駅・南国風良里の丘でお花見をしている一家に会いました。　　　　　・日曜の家族総出の花見かな（和良）

南国市にある長宗我部氏の居城跡である岡豊城跡から眺めた風景です。　　・中世の城址より見る春霞（和良）

岡豊城跡には高知県立歴史民俗資料館があり桜の名所となっていました。　・長宗我部氏の居城跡花万朶（和良）

国宝の高知城の桜です。今年は高知が日本で一番早く満開になりました。　・国宝のお城を仰ぎ桜見る（和良）

日本で一番早い満開の桜を見ようと高知城には大勢の人が来ていました。　・日本一早く咲き満つ桜見る（和良）

南国市の西島園芸団地のブーゲンビリアです。鮮やかな色でした。　　　　・とりどりのブーゲンビリア咲ける園（和良）

温かい西島園芸団地のテラスにはバナナも実をつけていました。　　　　　・園芸の団地にバナナ実る土佐（和良）

美濃田の淵がある吉野川オアシスサービスエリアでの見た桜です。　　　　・青空に白を散りばめ桜咲く（和良）

吉野川オアシスサービスエリアの染井吉野です。　　　　　　　　　　　　・これほどの染井吉野の白さかな（和良）

吉野川オアシスサービスエリアの美濃田の淵の桜も満開でした。　　　　　・水青き美濃田の淵の桜かな（和良）

美濃田の淵では鶯の声が休みなく聞こえました。　　　　　　　　　　　　・鶯の声の美濃田の淵渡る（和良）

徳島市のとくしま植物園の丘から見た桜と阿波の山々です。　　　　　　　・のどかかな丸太の椅子の温かく（和良）

とくしま植物園の丘には蒲公英が一面に咲き競っていました。　　　　　　・たんぽぽや平和な日本ありがたし（和良）

とくしま植物園には垂れ桜もあり、遠くからもよくわかりました。　　　　・遠目にもしだれて垂れ桜かな（和良）

とくしま植物園の垂れ桜は互いに競い合うようにしだれていました。　　　・滝のごとしだれて垂れ桜かな（和良）

とくしま植物園の丘に咲き満つ桜です。満開でした。　　　　　　　　　　・犇めけるやうに咲き満つ桜かな（和良）

とくしま植物園の満開の桜の下でお弁当を食べている二人がいました。　　・咲き満てる桜の下の二人かな（和良）

とくしま植物園の丘には著莪の花も咲き始めていました。　　　　　　　　・その奥の木陰に凛と著莪の花（和良）

とくしま植物園の丘にはあけぼの躑躅も咲き始めていました。　　　　　　・日当たりてあけぼの躑躅らしき艶（和良）

鳴門市の大毛島にあるリゾートホテルの桜は散り始めていました。　　　　・ささやかな風に桜の散り急ぐ（和良）

リゾートホテルの野外結婚式場となる庭にも桜が散っていました。　　　　・桜散るバージンロードなる庭に（和良）

北島町のチューリップ園には大勢の家族連れが来ていました。　　　　　　・チューリップ真っ赤や子供らの頬も（和良）

チューリップ園では小学校一年生となる子が走り回っていました。　　　　・チューリップ園を一年生走る（和良）

徳島城のあった徳島市中央公園では躑躅が群れ咲いていました。　　　　　・火の帯のやうに躑躅の群れて咲く（和良）

徳島市中央公園の躑躅は今を盛りに咲き競っていました。　　　　　　　　・燃え上がるやうな躑躅の咲きっぷり（和良）

徳島城のあった徳島市中央公園では著莪の花が群れを成していました。　　・遠目にも白き一叢著莪の花（和良）

徳島市中央公園の著莪の花は徳島城址を明るくしていました。　　　　　　・著莪咲いて城址明るくなりにけり（和良）

八代目中村芝翫襲名披露の四国こんぴら歌舞伎大芝居を見てきました。　　・芝翫の宗五郎も見て花も見て（和良）

日本最古の芝居小屋とされる金丸座には江戸の鼓動が感じられました。　　・花冷えの風連れ鼠木戸くぐる（和良）

上野東照宮の春の牡丹祭りでは600株の牡丹が咲いていました。　　　　　・黄牡丹に甘い香りのありにけり（和良）

110種類の牡丹がありましたが雨の後はどれも綺麗に見えました。　　　　　・雨後の牡丹の色でありにけり（和良）

上野東照宮の春の牡丹祭りには多くの外国人の姿が見られました。　　　　・外つ国の人で賑はふ牡丹苑（和良）

上野東照宮の牡丹には日除けの和傘が差しかけられていました。　　　　　・牡丹には日除けの和傘よく似合ふ（和良）

東京都調布市の深大寺境内の蕎麦屋で卯の花を見ました。　　　　　　　　・卯の花の白を際立て雨上がる（和良）

深大寺の本堂横のなんじゃもんじゃの大木に花が咲いていました。　　　　・本堂になんじゃもんじゃの白い花（和良）

2018年3月

上野東照宮の冬牡丹祭では白い寒牡丹が特に印象に残りました。　　　　　・美しく生きるは難し白牡丹（和良）

上野東照宮の冬牡丹祭では寒牡丹の株毎に藁囲いされていました。　　　　　・藁囲されて可愛ゆき寒牡丹（和良）

上野東照宮の牡丹園には赤い満作が咲いていました。　　　　　　　　　　・満作の赤を満作かもと見て（和良）

赤い満作も近づいてよく見ると満作らしくちぢれ咲いていました。　　　　・満作の満作らしくちぢれ咲き（和良）

上野東照宮の牡丹園では固い土を割って福寿草が咲き始めていました。　　・土割りて出でしものあり福寿草（和良）

ほころび始めた福寿草の黄色い花は瑞々しかったです。　　　　　　　　　・ほころべる黄のみづみづし福寿草（和良）

上野東照宮の牡丹園には蠟梅が犇めくように咲いていました。　　　　　　・蠟梅の犇めき咲ける明るさよ（和良）

競い咲く蠟梅の向こうに旧上野寛永寺の五重塔が見えました。　　　　　　・黄金の蠟梅の香のほのかなる（和良）

上野東照宮の牡丹園には馬酔木の花がたわわに咲いていました。　　　　　・東京の寒波の緩み馬酔木咲く（和良）

馬酔木の花は暖かい日の光を浴びてふっくらとしていました。　　　　　　・穏やかな日差となりて馬酔木咲く（和良）

上野東照宮の牡丹園には三椏の花も咲いていました。　　　　　　　　　　・三椏の花は質素でありにけり（和良）

三椏の花は少しずつほぐれを解くように咲いていました。　　　　　　　　・三椏の花はほぐれを解きて咲く（和良）

池田高校野球部監督だった蔦文也宅には梅の花が活けられていました。　　・部屋中に香りを満たし梅の花（和良）

蔦文也さんは逝去されましたがご自宅には椿も活けられていました。　　　・大甕にどっさりと活けある椿（和良）

道後温泉の菓子屋の老舗のロビーには山桜が活けられていました。　　　　・百年の老舗のロビー山桜（和良）

道後温泉の朝の町を散策しました。人形時計が時を告げていました。　　　・伊予柑の香る道後の朝の町（和良）

藍住町の自宅周辺の散歩の途中、菜の花畑を見つけました。　　　　　　　・菜の花の方へ散歩の足の向く（和良）

藍住町では宅地化が進み、この菜の花畑の隣も宅地になっていました。　　・菜の花や隣の畑も宅地へと（和良）

今年も大勢の人が集まり、蜂須賀桜のお花見会が開かれました。　　　　　・青空に紅き蜂須賀桜かな（和良）

蜂須賀桜のある武家屋敷も公開され、尺八や琴の演奏がありました。　　　・尺八と琴聴き花を見る宴（和良）

蜂須賀の殿様から授かったこの蜂須賀桜は樹齢250年と推定されます。　　・蜂須賀の世より伝へて初桜（和良）

蜂須賀桜には目白や椋鳥などの小鳥がたくさん来ていました。　　　　　　・九部咲きの花をさ揺らし散らすもの（和良）

蜂須賀桜のある武家屋敷の裏庭に山茱萸の花が咲き始めていました。　　　・裏庭に山茱萸の咲く武家屋敷（和良）

咲き始めた山茱萸の黄色い花は青空に映えて輝いて見えました。　　　　　・青空へ山茱萸の黄の鮮やかに（和良）

徳島市中央公園の助任川の岸辺にも蜂須賀桜が咲いていました。　　　　　・早咲きの桜に人も小鳥も来（和良）

蜂須賀桜と武家屋敷の会の皆さんがお花見会を開いてくれました。　　　　・花冷えに熱き善哉ありがたく（和良）

徳島市中央公園では日差しを浴びてはくれんが咲き始めていました。　　　・はくれんの膨らみ初めし空青く（和良）

開き始めたはくれんの蕾は上に向かっていました。　　　　　　　　　　　・はくれんの蕾のどれも天を向き（和良）

板野町の大日寺のいぬふぐりです。一面に咲いていました。　　　　　　　・いぬふぐり足の踏み場もなきほどに（和良）

いぬふぐりはどれも皆太陽の方を向いていました。　　　　　　　　　　　・お日様とにらめっこかないぬふぐり（和良）

板野町の梅林です。まだ白梅の花が咲き競っていました。　　　　　・梅林の土ほかほかとしてをりぬ（和良）

梅林の梅の枝はどれも手の届く高さに揃えられてありました。　　　　　・手の届く高さに揃へられし梅（和良）

板野町で見た早咲きの桜です。赤い花が青空に映えていました。　　　　　・早咲きの桜は赤く空青し（和良）

板野町で見た黄水仙です。太陽に輝いて見えました。　　　　　　　　　　・水仙の終りし後の黄水仙（和良）

阿南市椿町の椿自然園の椿です。700種類の椿が咲いていました。　　　　・椿咲く幹から直に咲くもあり（和良）

白い椿の緑の葉っぱは雨に濡れているように艶やかでした。　　　　　　　・濡れてゐるやうな椿の艶やかさ（和良）

阿南市椿町の椿自然園から阿波の松島と呼ばれる橘湾が見えました。　　　　・断崖の絶壁にまで咲く椿（和良）

椿自然園には椿と共に黄水仙が群れ咲く径もありました。　　　　　　　　・椿咲く径に群れ咲き黄水仙（和良）

2018年2月

片山津温泉のホテルの部屋から見た柴山潟に噴水が揚がっていました。　　・噴水の柴山潟の凍返る（和良）

一面の銀世界になった柴山潟に鴨が陣を張っていました。　　　　　　　　・白銀の世界に鴨の陣を張る（和良）

能登半島の輪島への山越えの道で見た雪の積もった藁屋です。　　　　　　・奥能登へ雪の山里抜けて行く（和良）

藁屋では雪下ろしをしてもまたすぐに積もってしまうそうです。　　　　　・藁屋根に積もりし雪の嵩を聞く（和良）

能登の輪島の朝市では大雪の中、たくさんの店が並んでいました。　　　　　・買初は能登の輪島の干鮑（和良）

輪島の朝市では道の両側に並ぶどの店も店先は雪を退けてありました。　　・店先は雪退けてあり朝の市（和良）

奥能登の白米千枚田に行ってきました。日本海は荒れていました。　　　　・冬の海猛る白米千枚田（和良）

日本海からの寒風が白米千枚田に積もった雪を吹き飛ばしていました。　　・白雪の荒ぶ白米千枚田（和良）

のと鉄道の穴水駅です。ここから「のと里山里海号」に乗りました。　　　・雪積もる駅舎のポストいと赤し（和良）

穴水駅の駅舎に氷柱が垂れていました。よく光っていました。　　　　　　・解け始む氷柱の放つ光かな（和良）

「のと里山里海号」の車窓から七尾北湾の鰡待ち櫓が見えました。　　　　・寒鯔を待ちし櫓の高さかな（和良）

「のと里山里海号」の車窓から静かに春を待つ内浦の集落が見えました。　・内浦の里は静かや春を待つ（和良）

宿泊した加賀屋の部屋から眺めた朝の和倉温泉の風景です。　　　　　　　・能登島も和倉も雪の朝明ける（和良）

加賀屋の部屋からは湯煙の立つ和倉温泉の風景も眺められました。　　　　・湯煙や雪の和倉は静かなる（和良）

宿泊した和倉温泉の加賀屋ではホテルの中に街がありました。　　　　　　・加賀屋なる正月飾り残る宿（和良）

宿泊した和倉温泉の加賀屋では琴の演奏を聴くこともできました。　　　　・弾初の琴の調べを聞く湯宿（和良）

日本海に面した羽咋市の千里浜海岸は寒風が吹き荒んでいました。　　　　・海荒れて寒風荒ぶ渚かな（和良）

海が荒れていたため千里浜のなぎさドライブはできませんでした。　　　　・冬波になぎさドライブ中止さる（和良）

金沢市のひがし茶屋街です。静かに雪が降っていました。　　　　　　　　・音もなくしんしんと降る古都の雪（和良）

ひがし茶屋街にある喫茶店の二階の部屋から眺めた風景です。　　　　　　・レトロなる街に静かに雪の降る（和良）

金沢市の主計町です。50年近く前に行った寄鍋の老舗が今もありました。　・寄鍋の老舗の今も主計町（和良）

主計町の路地端に寒椿の植え込みがあり、雪に埋もれていました。　　　　・路地端に雪に埋もれし寒椿（和良）

兼六園も雪化粧していました。小立野口から入りました。　　　　　　　　・雪積もる園に真っ赤な傘の人（和良）

松の雪吊が一段と美しい雪の日の兼六園を散策しました。　　　　　　　　・雪吊の兼六園へ雪の日に（和良）

兼六園の名所である琴柱灯籠も雪をかぶっていました。　　　　　　　　　・雪乗せし琴柱灯籠見て飽きず（和良）

雪の兼六園でしたが辰巳用水の水は滾々と流れていました。　　　　　　　・雪溶かし辰巳用水滾々と（和良）

兼六園の一番大きい霞ヶ池も全面に薄氷が張りつめていました。　　　　　・薄氷の霞ヶ池を埋め尽くし（和良）

兼六園の霞ヶ池の岸辺にある内橋亭も薄氷に閉ざされていました。　　　　・薄氷に内橋亭も閉ざされて（和良）

兼六園の横にあるレストランから眺めた金沢の街の雪景色です。　　　　　・降る雪や昭和も遠くなりにけり（和良）

金沢市の中心にある浅野川は雪景色の中をゆったりと流れていました。　　・雪晴れて鏡のやうな浅野川（和良）

北陸新幹線が開業した金沢駅の新しい名所となっている鼓門です。　　　　・初旅の金沢駅の鼓門（和良）

鼓門を入ると加賀の伝統工芸品で作られた美しいロビーがありました。　　・春めける彩り並ぶロビーかな（和良）

石川県小松市の日本海の海岸にある安宅の関も雪に覆われていました。　　・雪被る弁慶富樫義経も（和良）

安宅の関のある日本海海岸には荒波が打ち寄せていました。　　　　　　　・雪しまく安宅の関は海までも（和良）

「第九」演奏会のフィナーレでは合唱団も観客も歌いました。　　　　　　・春を呼ぶ三千人の第九かな（和良）

「第九」演奏会では3000人の合唱団に台湾からの46人も入りました。　　・外つ国の友と第九を水温む（和良）

東京上野の東照宮の庭園で寒牡丹を見てきました。　　　　　　　　　　　・気負はずに咲きていじらし寒牡丹（和良）

東京は寒波が緩み暖かな日差しが寒牡丹に注いでいました。　　　　　　　・恋知らぬ乙女のような寒牡丹（和良）

戦後の俳句界をリードしてきた金子兜太さんが98歳で逝去されました。　　・寒牡丹散り初め金子兜太逝く（和良）

藁囲いされた寒牡丹をのぞき込むように観賞している人がいました。　　　・のぞき込むやうに眺めて寒牡丹（和良）

上野東照宮の冬牡丹祭りでは千秋楽まで蕾を付けた寒牡丹がありました。　・楽日まで蕾を付けし寒牡丹（和良）

上野東照宮の寒牡丹にはすれぞれ美しい和名の名札が付けられていました。　・美しき和名の名札寒牡丹（和良）

2018年1月

石井町の旧農業大学跡地の裏の椿園には山茶花が咲いていました。　　　　・色のなき山に山茶花咲き満てる（和良）

椿園の道端にこぼれ散っている山茶花は瑞々しかったです。　　　　　　　・山茶花の散り敷く赤の瑞々し（和良）

石井町の旧農業大学跡地の庭に山茶花が咲いていました。　　　　　　　　・閉校の庭に真っ赤な茶梅かな（和良）

旧農業大学跡地の庭の山茶花は散っても真っ赤でした。　　　　　　　　　・こぼれゐし山茶花なほも真っ赤かな（和良）

南国の徳島に雪が降りました。全国へのニュースになりました。　　　　　・青空も見えて明るき阿波の雪（和良）

南国徳島の雪は午前中に消えてしまいました。　　　　　　　　　　　　　・昼までに消えてしまひし阿波の雪（和良）

藍住町のショッピングモールに熊本から猿廻しが来ていました。　　　　　　・震災の熊本よりの猿回し（和良）

猿廻しの芸を楽しんだ後、震災を受けた熊本の皆さんに募金しました。　　・猿廻し見て震災の募金もし（和良）

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